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(古代史)日本人と外国人との接点は?

古文には何の知識もありませんが、枕詞には「ことさへく(言騒く)」や「さへづるや(囀るや)」があって、これは韓、百済、(隋唐も?)などの外国人や日本人の方言が聞き取れないことを言ったものだそうです。ということは当時、外国人との接点が相当あったのではないかと想像します。 当時の日本人のうち歌を詠ったり文字を書き残したり出来る階層と接点のある外国人とは、どんな場所でどんな活動をしていたのですか。こういうことに触れた手ごろな啓蒙書がありますか。新書の1~2冊なら読む気力が続きそうです。この質問に解説で答えて下さっても書物の推薦で答えて下さっても、どちらでも歓迎です。 よろしくお願いします。

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回答No.2

ご想像の通り、百済などの朝鮮半島や大陸からやってきた人はたくさんいました。弥生時代から現れるのですが、古墳時代に限定すると大きく分けてただ外交などの渡航目的でやってくる者と、政治的な要因など亡命のような形で定住を目指してやってくる者の2つに分けられるでしょうか。 後者のことを「渡来人」と言います。ちなみに当時~今から3~40年ほど前までは「帰化人」と呼ばれていたのですが、どうも最近は渡来人の記述の方が多いみたいですね。最近は「帰化」という意味に抵抗感があるみたいです。 その渡来人ですが、多くの者は先進的技能を持っており大和朝廷に仕える技術者集団としての側面を持ちました。土地を与えられて、現在の地名にその名残があるところもたくさんあります。有名なのは「太秦」「百済」などです。 有名な一族は「秦(はた)氏」「東漢(やまとのあや)氏」「西文(かわちのふみ)氏」ですが、渡来人系の有名人には、法隆寺や飛鳥寺の仏像を作った止利仏師や、学者で政治家のの高向玄理、僧旻(日文)などがいます。有名な僧侶の鑑真和上も渡来人に分類できるかもしれないですね。 ちょっと変わったところでは、新羅に滅ぼされた百済の王族が日本に亡命し、最後の王である義慈王の弟の血統は朝廷から「百済王(くだらのこきにし)」の姓を賜っています。 当時、大陸や半島との接点だった日本海側では渡来人との関わりを表すものがたくさんあります、特に都と日本海を結ぶルートだった若狭国(福井県)、近江国(滋賀県)や、北陸地方の越前国(福井県)、加賀国(石川県)などには、多くの渡来人の一族が定住し多大な発展への貢献をしました。これら意外にもたくさんの遺跡があるので、よろしければお調べになってみるのもいいかと思います。

sono-higurashi
質問者

お礼

ANo.3も拝見しました。 取り急ぎ、「太秦」「百済」「秦氏」「東漢氏」「西文氏」「止利仏師」「高向玄理」「旻」「義慈王」「百済王」「鑑真」はネットで検索し読んでおきました。これらには、さらに情報が詰まっているので辿っていけば好きなだけ知識を得られそうです。 高い技術者集団がいたことは言葉としては承知していましたが、個々の具体的なことは初耳のことが多く参考になりました。大阪には「百済」という直截な地名すら残っているのですね。もっとも埼玉には「高麗(こま)」があますが。 得られたキーワードを基準にして書籍も自分で選べそうです。 有り難うございます。またの機会にもよろしくお願いします。回答の準備に取り掛かっている方がいてはいけないので本日中は締め切らないでおきます。

その他の回答 (3)

  • jayoosan
  • ベストアンサー率28% (929/3259)
回答No.4

私も素人として関心があるだけなのですが、以前日本と大陸のことについて調べたことを、記憶を思い出しながら書きます。ソースまで見つけて貼る時間がないので、羅列的に書きます。 たしか200年代、つまり3世紀の中国の書物に、日本と思われる国のことが書かれており、そこには中国から渡った人が現地(つまり日本で)通訳として使えていたことが記録として残っていたと思います。 また聖徳太子の時代(500年代)とそれにつづく鑑真の時代には、仏教や学問に絡んで、すでに中国から多くの人間が日本を訪れていたと思われます。遣隋使(600年~)となった小野妹子は、隋の煬帝の使者である裴世清を伴って帰国していますが、他にもそのように日本に渡った人がいたと思います。 平城京(700年代)は長安の都を模して建てられたといわれます。その他京都・奈良のお寺では、仏教が一時廃れたとき、荒れた寺をみて大陸の僧侶が復興したはなしはあるようです。 歴史では鑑真など、有名な僧侶ばかり記憶にのこりますが、たぶん街づくりを考えると、地図も写真もなかった時代ですし、技術的な伝承も必要ですので、僧侶だけはない大陸からの専門家もけっこういたのではないでしょうか。 その他朝鮮半島の人たちも含め、すでに出ている仏像、工芸師などもかなりいたと思われます。 かといって、日本人が自分の文化を持っていなかったわけではないと思います。聖徳太子~大化の改新時代を描いた最近のドラマでは、中国の言葉を話す日本人官僚に向かって「来客(中国)の言葉を話さず、自分の言葉で話したらどうだ」といわせるセリフもあります。これは朝鮮のように中国への冊封国として自分の言葉を封印したのとは対照的に、漢字は取り入れるも頑くなに日本語を通した国民性を描いたのでしょうか。そんな古代日本人の性格や、漆塗りがすでに弥生時代には使われていたことがわかっているとなどから、国内の文化の追求もあったとおもいます。ただ日本は当時からけっこう外国のものを、抵抗なく受け入れてる素地があったようです。 ところで、中国ではこんな話があると、中国人がおしえてくれたことがあります。 「中国の王が、不老長寿の国(日本のこと)があると従者から聞いた。そこにいけば不老長寿の薬が手にはいるはずだと考えた王は、使者をその国に送った。しかしいくら待っても、使者はもどってこなかった。しかたがないのでまた使者を送ったが、やはりもどってこなかった。風のうさわに聞いたところ、その国はあまりに暮らしやすいので、使者たちは戻らずに住んでいたそうだ。(だから日本人の祖先は中国人だというお話し)」 この話はジャッキー・チェンのMyth/神話という映画でも、不老不死の薬を取りに行った従者の話として描かれており、時代背景は2200年の昔の秦の始皇帝の時代です。もしこれが記録として残る現地の文献からつくられた話なら、その当時から中国と日本は行き来があったのかもしれませんね。

sono-higurashi
質問者

お礼

「裴世清」の名は知りませんでした。あちこちで語られている人物なのですね。こちらもキーワードに追加しておきます。 歴史に一人の名が残るについては、名の残らなかった多くの人物が背後に存在したのでしょうね。 異文化を吸収するについては国内に、それなりの固有の分化が存在したものと思われます。 有り難うございます。またの機会にもよろしくお願いします。

回答No.3

すみません、百済は新羅ではなく唐に滅ぼされたみたいです。補足訂正します。

回答No.1
sono-higurashi
質問者

お礼

こういう視点からのご回答があるとは想定していませんでした。 新刊のようですから先ずは書店で立ち読みをしてみます。 有り難うございました。またの機会にもよろしくお願いします。

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