• ベストアンサー

アクリル樹脂硬化時の発泡について

koji59の回答

  • koji59
  • ベストアンサー率67% (53/79)
回答No.2

1です。 BPOの種類で異なったということですが、BPOのペーストは 基本的に水に分散していますし、粉末でも水を多少含ませています。 よくある粉末だと25%ぐらい水が含まれてるんじゃなかったかな? この辺はうらおぼえですが・・。 (絶乾品は容易に爆発しますので、安全上、必ず含ませてます)  ですので、硬化剤の配合量ではなく、含有されているBPOの量を加味した上で配合する必要がありますが、その点は大丈夫ですか?  あと、『泡』の件ですが、もしその『泡』が極めて小さく、硬化物が薄く濁っているような場合、硬化剤に含まれた水によるヘイズの可能性もありますので、その点もご考慮ください。  ちなみに温度はどれくらいで硬化させてますか? BPOを硬化剤にした場合、10時間半減期温度が70℃強ですが、アクリルは重合速度が速く、重合発熱もでかいので、実温度が予想以上に高くなる可能性もあります。その点も注意したほうがいいですよ。    レスをみた感じ、撹拌時の空気の巻き込みが一番の原因っぽいんで、まずはしっかりと脱気してみてください。硬化剤によって撹拌時間が異なる旨の内容が書かれていましたが、そのまま固めると容存酸素量が異なるため、同じBPO配合量であっても、硬化時間などが変わると思います。アクリルは酸素による重合阻害を受けやすく、また酸素そのものを溶解しやすい物質ですので、このあたりは非常に重要ですよ。  

suzuken19
質問者

お礼

たびたびのご回答ありがとうございます。非常に参考になります。 自分は義肢・装具の製作に従事する者で、アクリル樹脂は義足のソケットと呼ばれる切断端収納部分を製作する際などに利用しています。 業界としてアクリル樹脂を利用するようになってからは長くたつのですが、作業者の経験的な勘に頼った利用が大きく科学的な考察があまり行われていないという現状にあります。私はそこに疑問を感じていろいろ調査を始めたのですが、化学を専門にしたことがないもので… 頂いているアドバイスは非常に参考になるものばかりでありがたい限りです。 硬化剤は「樹脂液に対し2~5%を入れる」と先輩作業者には教わってきました。 しかし、これはBPOの配合率について考慮されたものではないですし、計測方法も非常にアバウトです。 (利用している硬化剤はBPO40%~50%のペースト、あるいは30%の粉体でした。) 私は樹脂液温度の計測実験を行いました。(PVAフィルムを一枚隔てた状態でサーミスタセンサをとりつけて計測) 樹脂液に対し硬化剤2%混ぜて硬化させる試験を、40%ペーストと30%粉体の場合で行ったところどちらも110度くらいまで上昇していました。 発泡はペースト状のものが80度くらいから、粉状のものでは105度くらいからみられました。(攪拌時間は同じになるようにしたのですが…) (ご回答を参考にする限り、この硬化温度はどうやら高すぎるようですね。) 前回のご回答の3番目に「硬化温度が高いことによって沸点に達してガスが発生」という内容があったので、自分でも調べてみたのですが、実験で計測された80~100度という温度で沸点に達するものはメタクリル酸メチルそのものと水あたりでしょうか?(吸引による陰圧をかけた状態で成型しているので、どちらも沸点は大気圧下より下がっていると思います。) またご指摘の攪拌時の酸素に対してあまり注意を払っていませんでした。(私自身も) 硬化剤を投入してから誘導期に入るまでの時間、誘導期の長さにばらつきが出るのは溶存酸素が原因だったのですね…。 やはり我々の作業はアバウトすぎるようですね。 硬化剤の配合をより慎重に行うこと、脱気を十分に行うこと、より低温下で硬化させることを業界全体に伝える必要がありそうです^^; もし、引き続きアドバイスがあるようでしたらご教授よろしくお願いします。

関連するQ&A

  • 紫外線硬化樹脂

    紫外線硬化樹脂について質問があります。 紫外線硬化樹脂が接着するプラスチック(例えばPET、アクリルなど)と接着しないプラスチック(例えばPE、PPなど)があると思います。 このように差が出るのは何らかの化学的根拠があると思うのですがよくわかりません? 特になぜPETやアクリルには接着が良いのかを教えてください。 また良い文献をご存知でしたら教えてください。

  • UV硬化樹脂に関して

    現在、液中の異物を測定する技術として、UV硬化樹脂中に分散させ、評価する手法を模索中です。 但し、なるべくクリアなUV硬化樹脂を購入したいのですが、どこで購入できるのか?まったく情報を持っていません。 もし情報をお持ちの方がいらっしゃいましたら、購入先等教えて頂きたいのですが。。。 チョット困ってます。よろしくお願い致します。

  • UV硬化する樹脂について

    今回この分野に業務に就いたばかりの初心者です。 金属上に樹脂のコーティングをし、その特性を評価する業務です。 樹脂としては、エポキシ・ウレタン・シリコン・アクリル・ポリイミドに関して調査する予定です。 評価特性としては、ある過酷な環境下での堅牢性を評価しようとしています。 質問は、初歩的なことなのですが、 (1)硬化に関して熱硬化樹脂とUV硬化樹脂を見かけます。  UV硬化の方が作業性がよさそうなのでこちらを評価対象としたいと思います。これは上記の全ての樹脂の架橋反応に適用できるのでしょうか。 (2)UV照射で硬化できる樹脂とできるない樹脂がある場合、その理由は何でしょうか。 (3)熱硬化の場合、VOCなどのコンタミが発生し、UVの場合には発生しないという記述を見かけました。この差は、熱硬化では蒸発するが、UVの場合には、蒸発しなかった成分が内部に存在しているだけということは無いのでしょうか。メカニズムそのものでVOCが発生しないのでしょうか。 (4)健全に樹脂が硬化した(架橋反応が終わった)ことをどのような方法で判断すれば良いでしょうか。 以上、もしご教示願えましたら幸いです。 これらが記述されている書籍の紹介のみでも結構です。 よろしくお願いします。

  • 発泡メラミン樹脂の製法(発泡方法)

    カテゴリーが適切かどうか判りませんが... 最近はどこの家庭でも見受けられる発泡メラミン樹脂(メラミンフォーム),あれはどの様な手法で形成するのでしょうか. 発泡樹脂形成手段についてある程度の知識はありますが,熱硬化性で硬度も比較的高いメラミン樹脂をどの様にして発泡状態にするのか不思議です.

  • アクリルウレタン樹脂クリヤ-10対1硬化剤について

    アクリルウレタン樹脂クリヤ-10対1硬化剤で、竹細工や焼きすぎ(両者とも屋外の風雨に当たるとことに置く)を塗り固めたいのですが、具体的にどんな商品ああるでしょうか? ホームセンターで探したいのですが、、、

  • 硬化樹脂から試料を取り出す方法

    研磨をする際に硬化樹脂(アクリル及びエポキシ)を使用しています。 研磨が終わったあとに試料だけ取り出したいのですが、うまく試料を傷つけずに取り出すことが出来ません。 そこで質問なのですが、何か薬品を添加することにより硬化樹脂だけを壊す方法はありますか? 時間はかかっても構いません。

  • メラミン硬化エポキシ変性アクリル樹脂の耐熱性につ…

    メラミン硬化エポキシ変性アクリル樹脂の耐熱性について お世話になります。 現在弊社ではメラミン硬化エポキシ変性アクリル樹脂の白色系塗料の開発を行っております。 今回、客先要求性能の耐熱性(140℃×500h)で黄変してしまいNGとなってしまいまいました。ちなみに焼付け温度は150℃です。 メラミン硬化剤が原因ではないかと考えているのですが… なぜ黄変したかのメカニズムと対応策を探しております。 新規分野のため知見が全くありません。どなたかご存知の方ご教授ください。

  • 熱硬化性樹脂の硬化後のひずみについて

    熱硬化性樹脂の硬化後のひずみについてですが、熱硬化性樹脂は塑性変形をしないと聞いているのですが、どのようにして硬化後にひずみが残るのでしょうか? 硬化時に起こる体積収縮が原因でしょうか?その場合はどういったメカニズム(挙動)で発生するのでしょうか? 樹脂について初心者で申し訳ございませんが、ご教授よろしくお願い致します。 もう1つすいません。 熱硬化性樹脂には降伏点があるのでしょうか? よろしくお願い致します。

  • 光硬化エポキシ樹脂

    エポキシ樹脂で可視光(orUV)によって硬化する接着剤をご存知ありませんか? 完全硬化でなくても、液ダレしない程度まで硬化して、その後室温(orオーブン)にて完全硬化でも構いません。 接着対象は「PET」です。

  • アクリル樹脂を使った手芸、参考になるサイトなど教えてください

    最近、アクリル樹脂と硬化材を使って手芸品を作ったりすることを始めました。初心者なので薬品の配合や選び方など分からないことだらけです。参考になるサイトがないか調べてみたのですが、検索してもうまくヒットしません。 アクリル樹脂の手芸などを紹介したサイトをご存知でしたら教えてください。