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励起光(吸光)と発光の波長の違いについて

物質に光を照射したときの励起光と発光のエネルギーは異なるようですが、なぜ異なるのかわかりません。 また、等しくなるものは存在するのでしょうか? 分かる方回答お願いします。

質問者が選んだベストアンサー

  • ベストアンサー
  • yyicp
  • ベストアンサー率57% (8/14)
回答No.2

タイトルと本文の中身がやや対応していない気がしたのですが,「波長が異なる」理由を以下に書こうと思います.私が質問を取り違えていたらすいません. 量子力学的な細かい話(禁制遷移とか)は置いておいて,概略を説明します. 簡単のため,基底状態をA,励起状態をエネルギーの低い順にB,C,D,E・・・とします. 物質はそのエネルギー差に相当するエネルギーを受け取ると,励起します.例えば,Aにいる物質は,AとEのエネルギー差の分のエネルギーを光から受け取ってEに励起します. ではEにいる物質はその後どうなるかというと,物質はエネルギーが低い方が安定なので,しばらく時間がたつと(励起寿命と言います),エネルギーが低い状態に移動したがります.この場合,Eにいる物質は,A,B,C,Dに移ることができます.このとき,そのエネルギー差の分だけエネルギーが解放されて,光として出ていきます.これが発光です.なので,Eからどこに移るか(A,B,C,D)によって光の波長が異なります.どこに移るかは量子力学的な確率によって計算されます.(遷移確率,アインシュタインのA係数と言います) 以上をまとめると,励起はA→Eという1つの経路しかないのに対し,発光の際にはE→A,B,C,Dという複数の経路が存在するので,発光の波長は一通りではないということです. もし,AからBに励起したら,Bよりエネルギーが低い状態はAしかないので,励起光と発光の波長は同じになります.

その他の回答 (1)

  • kikeba
  • ベストアンサー率20% (5/24)
回答No.1

吸光は電子の軌道のエネルギー順位がひとつ上がるのに 対応して、ある波長の光が吸収されます。 発光は励起されたエネルギーが放出されて基底状態に戻る ときに対応してるんではないでしょうか? だとすると、同じもの? という質問ですね? それは、輻射と関係あるエネルギーに消費されて 100%同じものが、発光されないとのことです。

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