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桐壺と藤壺と紫の上

源氏物語で、主人公の源氏の君が生涯愛した女性が(たくさん)いますが、 本当はマザコン(桐壺の更衣)から藤壺を思慕するようになったという考え方もあると読んだことがあります。 誰々に似ている、ということで読みますと、源氏本人も、更には紫の上まで、 間接的には桐壺の更衣に似ているということにはなりませんか? そこで疑問なのですが、源氏の理想の女性というのは、藤壺なのか、 理想の女性になるように美少女を引き取って育てあげた結果の紫の上なのか、 もしかしてよく覚えてもいない母、桐壺の更衣なのでしょうか? 紫の上を紹介する文で、「源氏の理想の女性」とか 「理想的な女性(だけど正式には結婚はしていない正妻格で子どももいない、これをずっと気にしている)」 とか書かれているものを読んだことがあります。 もし、一番理想の女性に紫の上を挙げるのなら、男性が自分好みに子どもの頃から育てる女性というのが 一番理想に近い女性ということになるのかな?と思いました。

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  • nin2-y
  • ベストアンサー率43% (14/32)
回答No.1

全くの素人意見ですが、女三の宮の降嫁の時も藤壺の血縁になるから 受け入れたって話もありましたよね。 なので、その時点で正妻格であった紫の上は本当の理想の女性では なかったのでは? まぁ、後で悔やんでもいましたが。。。 と言うことで、あくまでも藤壷だったに1票 ただ藤壷って理由も理想の女性と言うわけではなく、宮として幸せ だった幼少期の思い出の人だからって話もどこかで聞いたような?

platina-angel
質問者

お礼

何だか純粋に人を愛するというより、誰かに似ているからとか、単に美人だからとか、 単純であんまり運命的でない理由で好きになっているような気がします。 ありがとうございました。

その他の回答 (3)

  • luune21
  • ベストアンサー率45% (747/1633)
回答No.4

若い頃の光源氏は、確固たる理想像というものをあらかじめ持っていて、それに当てはまる女性を探していたというわけではなく、その理想像自体が何かわからず、暗中模索していたような状態だったのではないでしょうか。 雨夜の品定めで上流以外の女性の話を聞いたことから、夕顔や空蝉に思いをかけていく帚木系の巻にその志向がよく出ているように思います。 確かに源氏のハイティーン時代は、理想探しの主要動機が「母」という存在の欠落感にあったようです。しかし、やがてその動機は薄れていきました。女をたくさん知ったことで母離れしていったのだと思います。 物語には、紫の上が源氏の理想であったかのように書かれていますが、それは中年以降になってはじめて「理想に一番近い」のが紫の上だったと源氏が気づいただけのことであって、あくまでも理想に合致していたから誰それを選択しようとしたというわけではないと思います。実際は、紫の上でさえ、最後まで「いつもそばにいてほしい女性ナンバー1」もしくは「帰っていくところナンバー1」ということに限定されているような気がします。満たされている感じを受けないのです。 案外、理想の女性は夕顔の君だったのかもしれません。光源氏が一番夢中になったのは、紫の上でも朧月夜尚侍でもなく彼女ではなかったのかという気がします。言い方をかえれば、源氏にとっては藤壺中宮も花散里もみんな理想の女性なのです。しかし、それはあくまでも一人ひとりが理想の一つずつに過ぎないのだと思います。 おそらく、源氏のようなタイプは、それぞれの女性の前で「あなたが一番好き」と言うに違いありません。ですがそれは決して軽い口説き文句なのではなく、本気でそう思っているのです。その場その場では、目の前にいる女性が一番の理想的な女性なのです。そもそも「色好み」というのはそんな人物タイプなのではないでしょうか。 その点、結果がわからないものの、夕顔は個別ではない全人的な理想像があるように感じられます。本当の意味で、最後まで「自分のもの(と源氏が感じられる)」だったのは夕顔だけだったのではないでしょうか。 余談ですが、作者の理想は朝顔斎院と玉鬘、空蝉だと思います。きっと作者は少なくともこのタイプの女性ではなかったに違いありません。

platina-angel
質問者

お礼

丁寧なご回答、ありがとうございました。

  • spiko14
  • ベストアンサー率21% (237/1099)
回答No.3

そもそも桐壺帝が更衣亡き後藤壺を入内させたのも、面影が更衣に似ていたからだとか・・・。 それを父親に刷り込まれていれば、当然母の面影を藤壺に見ることになるでしょう。 源氏と母更衣が似ていたのかどうかまではわかりませんが、紫も女三宮も藤壺の姪に当たりますから、その血縁で「似てるかも」ということで婚姻関係を結んだと思いますよ。 昔は男性と女性がまじまじと見つめ合うということは、その行為に及ぶまではなかったことですから、源氏がどのあたりで似てると踏んだのかわかりませんけど。 面影は母更衣を追ったのだと思いますが、物心ついたときには実体がなかったわけですから、実際理想としていたのは藤壺ということになろうかと推測されますが、元が文学だし作者も千年前の方なので、これ以上確証に迫ることは難しいかな・・・と思います。

platina-angel
質問者

お礼

ご回答ありがとうございました。

noname#25898
noname#25898
回答No.2

桐壺の更衣説に1票です。 亡くなっていることで、美化のみが膨らみ、人間らしい瑕疵を一切見ないですみます。 理想の女を自らが作るという行為は、偽源氏ですら、気づくのですから、愚かしいと気づくと思います。

platina-angel
質問者

お礼

元々才気煥発な美少女を引き取っていますので、かなりの可能性(理想の女性となる)を持っていたでしょうね。 ありがとうございました。

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