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ピアノ教則本(HANON音階練習)にモードが載らない理由

3,4年くらいクラシックピアノをやって、いまジャズをちょっとやろうかと思っているものです。ハノンをずいぶんとやりました。それで、音階とうものがあたかも「長音階」「和声旋律短音階」だけしかないかのような感覚になってしまい、モード(イオニオアン、ドリアン、フリジアン、・・・オルタードドリアン、ミクソリディアン♭6・・・)といような音階が、非常に遠いと言うか奇異な存在として感覚されてしまいますが、実は長音階短音階と並んで同等に近い位置で、身につけるべきものだと思うんです。 クラシックではなぜ、実際使っていると思うんですが、モードの音階を軽視するのでしょうか。 また、各モード音階の指使いなどはどう考えたらいいでしょうか。黒鍵は親指以外でというパターンで考えればいいんでしょうか。

noname#32495
noname#32495
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回答No.3

学術的には、長調や短調と、モード、は別な物とは考えません。専門的には Major mode, minor mode, という使い方をします。数あるモードの中から、歴史的に アイオニアンが長調、エオリアン(アエオリアンとも呼ばれます)が短調として使われるようになったのです。 http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%A2%E3%83%BC%E3%83%89_%28%E6%97%8B%E6%B3%95%29 もっと専門的には http://en.wikipedia.org/wiki/Musical_mode 中世の教会旋法は6音(ドからラまで)しか無かったので、モードは元々6種類だけでした。で、19世紀フランス印象派に影響を受けたジャズを行うに当たって、「シ」からはじまるモードはどうしようか?ということで、後に ロクリアンが加わりました。 =スケールの指づかい= ハノンの指づかいは完璧ではありません。無数にある指づかいのうち、ハノンの指づかいは、ほんの一部と考えるのが妥当だと思います。レベルにも寄りますが、親指で黒鍵を弾かなければならない場合もあります。それぞれの場所で、いちいち指づかいのプランを立てなければいけません。鉛筆で自分の指づかいを書き込むわけです。では、大雑把ではありますが基本をいくつか。 右手:  一番下の音が白鍵の場合:1 一番下の音が黒鍵の場合:2 一番上の音が白鍵の場合:5 一番上の音が黒鍵の場合:4 左手: 一番下の音が白鍵の場合:5 一番下の音が黒鍵の場合:4 一番上の音が白鍵の場合:1 一番上の音が黒鍵の場合:2 と、だいたいこのようになります。もちろん例外はたくさんあります。 しかし、これで全てのモードの指づかいが大体カバーできるはずです。ぶっちゃけた話し、弾けたら何でもいいのです。ハ長調スケールのように全部白鍵の場合は123だけで弾いてしまうほうがやりやすい場合もあります。ハノンの枠を越えて、柔軟に考えてみる事が大切だと思います。 余談ですが、我が国家「君が代」は dドリアン、 と西洋では解釈されています。  

noname#32495
質問者

お礼

結局モードの指使いは課題として残るんでしょうかね。「モード」が課題になっているクラシックの教本(ハノンのようなうるさく細かく指使いがのっている)ようなものは出版されないんでしょうかね。あるんでしょうか。 右手左手の最高音最低音の使い方については、いいことを教われました。助かります。

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  • E-1077
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回答No.2

 軽視ではなく楽器の問題からそうなったという歴史もあるでしょう。ピアノフォルテにおける12平均率ですね。すべての音が等間隔で調律されているところに、音の無限性という音楽本来の姿が失われるきっかけがあるように思います。  でもそれはそれで「心地よい」と感じるものも多いし、やがてそれに飽きて近代現代の作曲家が現れ、後に学問としてのブルーノートになったのだと思います。  歴史は繰り返します。単に「軽視」ではないと思いますよ。  ハノンはただの指の訓練です。普段使わない筋を動かせるようにするものです。情緒的な練習は別なところでやるしかないでしょう。あらゆるスポーツにおいて持久力や基礎的体力が必要であるのと同じです。  指使いですが、それそのものを練習するには一本で重音取らなければならない事もありますし、前後の関係もありますから。一概には言えません。だから指使いを記載出来ないのだと思います。  ジュリアード音楽院での講習では、モード音階というものすらすでに疑問視されている方もいました。  でもまず基本から・・と言う点では12平均率も馬鹿にしたモンじゃないと思いますよ。基本とは言わないかもしれませんが、系統立てて覚えるには違いが明確だしね。  なんの為にスケールカデンツを必死にやったのか・・て感じ。意味ないじゃんねえ・・・・。ってそこに意義を見いだすのが仕事だったのかも。

noname#32495
質問者

お礼

あまりよくわかりません。 しかし、芸術的なものというのは何かと言うと、同時代性とはなれてはならないと思うんです。

回答No.1

いいところに目を付けましたね。 中世ではあらゆるモード(旋法)が存在し、それによって作曲されていました。それが、17世紀のバロック時代(バッハやヘンデル)になると音楽は長調と短調が主になり、18世紀の古典派(ハイドン、モーツァルト、ベートーヴェンの時代)になると完全に忘れ去られました。 それは何故かというと機能和声という作曲手段が確立されたからです。機能和声とはドミソの次にファラドに進んでソシレに言ってドミソに帰ってくる、と言ったような和音の進み方の体系のことです。クラシックの作曲を勉強するとまずこれを数年掛けて徹底的に勉強することになります。 もう一つは長調と和声・旋律短音階は導音の機能が存在するからです。つまりシとドの間が半音であり、終止感があることです。機能和声は導音の役割を重視します。よって、旋法では具合が悪いわけです。 しかし、こうした作曲態度に疑問を持った人がいます。それがドビュッシーです。ドビュッシーは中世に使われていた旋法や平行和音(古典派は3度と6度が中心であったがドビュッシーは4度の和音を重視した)、全音音階などを復活、開拓し、音楽の新たな世界を築きました。 現代に至っては使用する2度、7度の和音が重視され、旋法や、無調など様々に可能性が広がったといえます。 質問者さんはいいところに目を付けました。これは特に日本の音楽教育のもたらす弊害だと思うのです。ドミソの和音しか知らない人を育てることになってしまいます(確かに基本であり、最も美しい和音であるが)。ハノンでは技術は身につきますが、音楽性は得られません。もっと価値的な練習をすることをお勧めします。

noname#32495
質問者

お礼

クラシックの教則本が機能和声にどっぷり使っていた時代にできたと言う理由が主なわけでしょうか。その時代から今まで全く教則本体系を変化させなかったということは、一体どういうことなんでしょうね。結局音楽教育と言うものが、19世紀的にとどまってると言うこと、さらにはどんどん環境的にポップやジャズのそれでは収まらないものに支配されているのに、音楽教育はそれ自体と距離を置き続けたという問題点があるのでしょうか。

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