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雇用・失業、経済的貧困、教育・医療・福祉の機会不均等の問題はどうしたら解決できますか?

pekopeko-gooの回答

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回答No.2

古い話ですが、質問者さまがイメージする社会を表す言葉として「スウェーデンモデル」というのがありました。 【1】 集権的な労働組合が賃上げの抑制に協力する。 【2】 国際競争力の弱い部門から輸出産業への労働者の移動に、労働組合が協力する(というか積極的に推進する)。 その代わりに、 【3】 上記【2】のほかに、政府もサービス部門で雇用を広げたり(典型的には女性労働者)、公共事業を展開したりする。 【4】 格差を是正する福祉政策、中間層も含めた社会保障・教育政策、などを政府が実施する。 【5】 上記【1】【2】の見返りとして、あるいは【4】の恩恵の対価として、このような「大きな政府」を経営者団体も是認して税金を払う。 という政治経済モデルのことです。これによってスウェーデンは、国際競争力の強い製造業を中心に長らく経済が好調で、賃金格差も比較的小さい社会をつくりました。 ところが経済環境の変化によってスウェーデンモデルにも陰りが出ています。 高度成長が終わってサービス産業のウェイトが大きくなったことで賃金格差の問題も再燃し始めています(サービス産業は「大量生産」ができないから、低賃金がコスト削減のメインになる)。重税が輸出産業に及ぼす影響は経済のグローバル化によって大きくなり、また、資本移動の自由化は経営者団体に「海外への逃避」という脅し文句を与えました。スウェーデン特有の寛大な社会保障政策も少しずつ後退しています。 一方、日本の場合は、大企業における終身雇用や企業福祉、農業や中小企業の保護、公共事業の展開、などを通じた完全雇用志向が福祉政策を代替してきたと言われています。従来は賃金格差も比較的小さいと言われてきました。 ですが(だからこそ?)、ちゃんとした福祉政策がないために育児や介護の側面で女性の無償労働に依存したり、低成長化やサービス産業化によって正規労働とアルバイト労働の二重構造が生まれたり、という現象が表れるのだと思います。 また、スウェーデンモデルは、日本以上に輸出産業のウェイトが高かったり、歴史的に保守政党が弱かったり、といった要素に拠っているところが大きいです。その意味で「現代の」「日本で」スウェーデンモデルをそのまま実現させるには、政治的にも経済的にもなかなか難しいと思います。 ただし念のため言えば、かつてのスウェーデンモデルも決して「ユートピア」ではありません。むしろ輸出産業労使の狡猾な戦略の結果とも言えます。現代の日本でも、たとえば少子化問題が本格的に政治的課題として認識されれば家族政策が進展する可能性はまだまだあると思います。 と、教科書的なお返事で恐縮ですが、参考になれば幸いです。

athena753
質問者

お礼

回答いただきありがとうございました。 労使と政府の経済政策に協力し、政府は手厚い福祉・医療・教育サービスを提供し、 国民と企業は充実した福祉サービスのための高い税負担を受け入れる、 スウェーデンモデルも一つの方法論ですね。 日本も以前の企業経営・国家経営モデルが変化して、それに代わる新しいモデルを、 模索している状態ということですか。 福祉・医療・教育の充実した公共サービスと、経済の発展が両立できるような、 企業経営・国家経営モデルを何とか確立したいです。 私も自分なりに研究してみます。

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