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心に残った文学作品の文章
今まで読まれた文学作品中で、最も心に残った文章がありましたら教えて下さい。著書と著者名もお願いします。回答に対するお礼のコメントは致しませんが、皆さんで共有していきたいと思います。
- urasima-taro
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"最も" ですから 1つしか書けないのですよね。 そしたら, 「死は生の対極としてではなく、その一部として存在する。」 村上春樹 『ノルウェーの森』 より です。 >> 皆さんで共有していきたいと思います。 良いですね。そういう質問もなかなか良いと思います(私は)。
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- heisenberg
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こんにちは。 幾つもあるのですが、一つだけ、ということなので・・・。 △「悲の器」 高橋 和巳 「私は友情の名において、他の力によってではなく、君たちの苦悩する地獄へと、君たちをたたきのめすために赴くであろう。私たちは 格闘し続けるであろう。人間が人間以上のものたりうるか否かを、どちらかが明証してみせるまで。 さようなら、米山みきよ、栗谷清子よ。さようなら、優しき生者たちよ。私は所詮、あなたがたとは無縁な存在であった。」 生きていれば「世界文学」をも創造し得たかもしれない夭折の作家・高橋和巳の文壇デビュー作「悲の器」のラストシーンです。 自らの法的権力に依拠して世界と格闘・懊悩する大学教授・正木典膳の内面世界を重厚で格調高い文体で描いた、著者渾身の一作は、随所にこころ惹かれる文章が散りばめられていますが、一つだけ挙げるするとこれでしょうか・・・。
お礼
私は、エゴイズムの問題を追求した高橋和己は、夏目漱石の追求したテーマを、現在に継承できた作家ではなかったかと思っております。残念ながら若くしてなくなったため、彼のテーマの終局を見ることはできませんでしたが、彼の文学と出会えたことは幸運でした。私は、彼の作品はほぼ読了しましたが、その中で、彼のエゴイズムについて考察した文章を二つあげさせていただきます。 「日頃住んでいる場所から離れれば、それだけで重荷や不愉快から解放されるように思ったのは愚かな夢にすぎなかった。人間の住むところ、すべてが地獄であり、どこまでいっても自分も人間の一員である以上、おそらく救われることもない。」(邪宗門) 「彼には、もう同じ屋根の下でエゴイズムの角と角をつきあわせる煩雑さには耐えられなかった。それよりは、会社からの帰途、自家用車の尻がはみ出している生垣の住宅街に灯る団らんの灯がいかに目にしみようと、寒々とした孤独の方が気楽だった。もう二度と、互いにどうしようもない存在の業をなすりあって、互いに傷つくようなことはしたくない。」(白く塗り足たる墓) まだまだ、彼の文章、文体、内容の深さにはひかれるものがありますが、私も「生きていれば「世界文学」をも創造し得たかもしれない」作家だと思います。高橋和己の作品から、心に最も残る文章を紹介していただきありがとうございました。
(たぶん、質問とは異なった意味で心に残っているのですが) 「石炭をばはや積み果てつ。」(舞姫、森鴎外) 高校の現代国語で予習してきなさいといわれたのですが、「石炭、をばはや、積み果てつ。」と解釈したため、「をばはや」の意味でずっと悩んでいました。
お礼
早速の回答、ありがとうございました。やっぱりお礼のコメントを書くことにします。・・・心に残る文章を持つことは、どんな形であれ素敵ですね。私の読んだ森鴎外の作品「イタセクスアリス」の中から一つ。「人は神聖なるものを多く有しているだけ弱点が多い。苦痛が多い。犬的な人に逢ってはかなわない。」・・・漱石と並ぶ明治の文豪。妻と自分の母親との確執に苦労した文豪と聞いています。
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