• ベストアンサー

最近、テレビ放送の霊現象について

poor_Quarkの回答

  • ベストアンサー
  • poor_Quark
  • ベストアンサー率56% (1020/1799)
回答No.4

 うまく説明できるか自信がないのですが、興味のあることなので少しだけ参加させてください。ことの本質は、霊現象を信じる、信じないという話の外側にあると思うのです。  霊現象を始めとするいわゆる超常現象は、それを「経験」されたかたにとっては、まぎれもない「事実」です。霊や宇宙人を目撃した、悪魔や狐が私にとりついた、電波によって私の行動はコントロールされている、いろいろあるでしょうが、その真実を「科学」によって、当事者でない第三者が否定することは不可能です。科学はあくまで客観的な観測・実験によって事象を観察し検証していくという真摯な「態度」に過ぎません。  ですから、現象を客観的に観察することなく存在を全否定する態度も、他人の体験談だけで妄信する姿勢もどちらも同じく非科学的だと言えます。私はそういう人間の心理状態を引き起こす、その人特有の社会環境や生い立ち、現代人を取り巻くストレスといった、大小さまざまな要因まで注意深く取り除いていかないと真実は見えてこないと思います。  ですが、そういうこととは別次元の話として、霊現象などを成立させている「理論」は大きな社会問題を引き起こしてきた事実もあります。狐がとりついたとして「治療」の結果、患者が撲殺された事件や、障碍者や婚外子の存在を霊や妖怪による祟りとして差別してきたなどという明白な歴史を残念ながら我々日本人は持っています。  また、あなたの家系は悪霊に呪われている、この壷を買えばその呪いから解放されます、などといって近づいてきたものには、なかなか抗弁できないという心理もよく理解できます。こういう商売が後をたたないのは、日本人が長い間培ってきた伝統的な文化の中にある「死者への虞(おそれ)」が根底にあるからだと思うのです。  ですから信じる、信じないとかではなく、誰かが「霊」の話を自分の身の回りでするときは、一応身構え無難にやりすごすという生活上のテクニックが必要になるわけです。  一方では、霊の存在を私も信じたい気持ちはあります。亡くなった肉親にあって話がしたい、親友に会いたい、あの世にいっても家族の行く末を見守り、できることなら手をさしのべたい、そういう願望は誰しも経験する思いだと言えます。また不本意で唐突な死を迎えた人やその方の遺族にとっても、霊をめぐる論理体系の存在はどれほどの慰めになるか計りしれません。  しかし、考えてみてください。広島長崎で20万人の人がいっぺんに殺された原爆投下のあと、兵器を開発したロスアラモス研究所や米国政府は呪われて壊滅したでしょうか。先の大戦中数百万が殺されたといういユダヤ人の霊が、ナチや思想的にそれにつながる人々を攻撃して滅ぼしたという事実もありません。オーム何とか教によって殺された人々が獄中の犯人をとり殺したというニュースも残念ながら聞いたことはありません。  有史だけでも虐殺や戦争に明け暮れた人類は、霊の復讐によって当然滅んでいなければならないのに、地球上の人口は増える一方です。また霊によって罪なく虐殺された人々もテレビを見ているとたくさんいるはずですが、彼らは誰に復讐すればいいのでしょうか。あの世でほほえましく喧嘩しているのでしょうか。  それに理不尽にも地縛霊や浮游霊となって不運にも通りかかっただけの人に襲いかかるのは、リストラや戦地で地雷を踏んでしまったなどという、現世の不条理と何ら次元の変わらない話で、「情」によって構成されている霊の論理とは全く異質なことのような気がします。  私は世の中が不条理に満ち、道理の通らない時代だからこそ、人間の「情」が基本理念になっている霊話はもてはやされるのだろうと想像しています。であればこそ、おかしな社会現象を引き起こさないように、社会全体で注視していくべきことだとも思います。  もう一つテレビなどについてのメディアについての問題があります。テレビはどういう目的で存在しているかというと、基本的には多くの人に番組を見てもらい、スポンサーになっている企業の商品の購買意欲を社会に煽るためのものです。一般的に霊現象を否定的に扱った番組より、華々しく肯定的に扱った番組の方が視聴率がとれます。社会が癒しや慰めを求めている時代だからこそ、当然のことと言えます。  つまり、彼らの商品は「センセーション」です。それが事実であるかどうかは二の次として、その目的を達することが、特にこの消費不況の時代に強く求められ、また彼らも存亡をかけて闘っているといえましょう。  またこれは全くの私見ですが、カメラの前にたつ、タレントでも何でもない一般の人々も、独特の心理になるようです。制作者の意図を敏感かつ無意識に感じ取り、過剰に演技をしてしまう現象が表れた番組は霊を扱ったもの以外にも数多く見られます。そういう目で見るとテレビを見ていても多少は違った印象が得られると思いますがどうでしょうか。  ながながと書きましたが、実は私は心密かに「霊」の存在を信じ望んでいる者の一人でもあります。ただ、今のメディアが表現する形のものでは決してありませんが。とてもお世話になったかたを亡くしたばかりでして。  

human
質問者

お礼

 poor Quarkさんの回答を繰り返し、読ませて頂きました。  確かに、人の不条理で殺された方や不運で亡くなられた方が、総て「恨みの霊」 になり人を取り殺した話は聞いた事ありません。  テレビ局が「霊肯定の番組」の方が視聴率が高いというのは「なるほど」と思い ます。  ただ、私はテレビで受け取る情報だけで、自分の感じたまま質問させて頂きま した。  この話は、もっと根深いものが有るような気がします。  私の周りにも「信じる人」、「信じない人」、いろいろいます。  人によって霊の話し方を変えたりします。  貴重なご意見ありがとうございます。

関連するQ&A

  • 霊現象や霊能力はトリック、妄想だとするのが一般だと思いますが、どんなに

    霊現象や霊能力はトリック、妄想だとするのが一般だと思いますが、どんなに理知的な文化人でも体験があれば霊魂、霊現象を確信することも少なくありません。そう考えると霊魂、霊能力は本当にあるとみていいのでしょうか。

  • 霊現象や霊能者はほとんどすぺて妄想や嘘だとしても、ほんのわずかだけ本物

    霊現象や霊能者はほとんどすぺて妄想や嘘だとしても、ほんのわずかだけ本物がある(いる)と思いますか。

  • 霊現象や霊能力は、ほとんどすべて妄想や嘘だったりしますが、ほんの僅かで

    霊現象や霊能力は、ほとんどすべて妄想や嘘だったりしますが、ほんの僅かでも本物があると思いますか。

  • 霊の存在、そんなに頑なに否定しなくても・・・・・・

    こんにちは。 私は、中学生の頃に心霊現象に興味をもちました。 小野不由美先生という作家さんの作品の影響です。 私の霊に対する考えは「肯定も否定もしない」ということです。 でも、凄い勢いで否定する人がいますよね。 酷いと思うんです。 私、霊はサンタクロースと一緒だと思っているので(笑)信じている人に否定してみせるのはどうよ?という感じです。 本当に霊が見える人がいたのなら、否定することはその人を否定すること。 例えば今私はキーボードを打っているのは事実だけれど「パソコンなんていう物体はない」って強く否定されたら「私は幻覚を見ているのか……では今の私は現実なの?私が存在していること自体が本当なの?」というアイデンティティの崩壊に繋がるのでは。 それに、本当に霊が見える人は公言しないと思うんです。 否定しまくられるのは分かっていますから。人格さえも否定されるから。 だから、テレビに出ている霊能者さんなどはあまり信用できないんですけどね。 だけれど私はその人になれないので分かりません。 なぜそこまで否定するのでしょうか。 皆さんは、例えば愛した人が「結婚する前に何だけれど・・・・・・霊が見えるんだよね。あ、壷とか売らないから安心して。除霊もできません」なんていわれたらどうしますか? 霊感商法が流行っているからでしょうか。

  • 霊現象の有無より

    霊現象があるかないか、という議論よりも霊が見えるか見えないかを論議した方が 良い場合が多々あるように思えます。 以前、このOKWaveで京都の中学生誘拐事件のことを、二人の霊を見ることによっ て推理しました。 テレビやビデオに映った霊は、こちらの問いかけに答えてくれませんので(これは 番組出演者が視聴者に答えてくれないのとほぼ同じです)映った映像で判断するしか ありません。 霊と会話した経験のある人も少ないとは思いますが、それでも相手が霊だと認識 しないで会話をしていることもあります。それは相手が人間だと思って会話している からだと思いますが、そういうときは危険ですね。霊界に引っ張られてしまうことも あります。 霊などいないと言う方は経験が少ないか、あるいは気かつかないかのどっちかだと 思います。 こういう議論も面白いとは思いますが、実際、病院とか火葬場とか墓地とかで霊を 見る人が多くいるのは否定できません。 要は見る力を養うことだと思います。 どう、思いますか。私は親戚、家族の死に立ち会って「これは重要だ」と思ったの ですが。

  • 浮遊霊、自縛霊などは永久に成仏できないのでしょうか?

    浮遊霊、自縛霊などは運良く霊能者にでも出会わない限り、永久に地上をさまよい続けるのでしょうか? 永久に成仏できないのでしょうか? よく霊能者が浮遊霊や自縛霊に救いを求められてもキッパリ断ることが大事だと言っていました。 生半可な気持ちで助けようとすると取り付かれたり、かえって厄介なことになる場合があるからとのことです。 それではなんかちょっと冷たいような気もするのですが、そういう霊はもう永遠に安らかになることはないのでしょうか? 一番お聞きしたいのは、人の手によって成仏させることが可能かどうかではなく、誰も関与しない場合は永久に地上をさまようのかどうかということです。 千年、万年、あるいは億年とこの先ずっと地上をうろつくのでしょうか? ※心霊現象否定派の方はスルーしてください。

  • 霊 関係の単語の解釈

    霊能者さん もしくは知り合いの霊能者さんのお話しという事でも良いのですが教えて頂きたい事がございます 霊視という言葉がありますが 霊視という言葉を「霊を見る』で霊視として認識していらっしゃるのか『目ではなく霊力により様々なものを透視している』と認識されているのか教えていただけないでしょうか? もしくは こう認識すべき! という考え方でもかまいません あくまで 霊視という言葉の解釈ですので 霊能力の肯定否定の回答はご遠慮願います

  • この世に霊は存在すると思いますか?

    私は、この世に霊が存在すると思えません。霊能者など、全てウソを言っているか、妄想だと思います。 しかしながら、考えが矛盾していますが、死んだ自分の愛する人の霊は存在してほしいし、そうあるものと信じたいです。 皆様は霊が存在すると思いますか?

  • 霊でしょうか?

    私は霊感はないと思っています。 が、ふとんをかぶって寝ているとき限定なんですが、そのふとんの上を何かが、踏んでくる感じがするんです。 怖くて目はあけられません。 でもなにか悪さをするわけでもなく、いつのまにかいなくなっています。 最初の頃は、この現象に背筋がぞっとしたのですが、最近は「またきたな。どうしよう」くらいに考えられます。 これは霊のしわざなのでしょうか?それとも守護霊が何かを伝えようとやってきたのでしょうか?それともかなしばりのように、体が寝ていて脳が起きている、という身体的な現象なのでしょうか? 霊能者に見てもらおうかと思うのですが、その前にこちらで質問させてもらいました。 ご意見の方、よろしくお願いします。

  • 霊見たことありますか?

    私は過去、一回だけ見ました。 真昼間に歩いていた時、父が信号のところで 私をじーっと見ていました。その一回きりですが 霊ってあるんだなあって思っています。 今日霊能者の方に霊視していただいたとき 私には若い男性で他人の人が守護をしてくれていると 言われましたが、他人の方が守護霊になったりは するのでしょうか?霊感のあるかた、これまでに 見たことのあるかた、色々とご意見いただけないでしょうか。 また、信頼のおける霊能者さんを見つけるにはどうしたらよいのでしょうか。。