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レコードマーケティング

chienの回答

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  • chien
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回答No.1

 CDの販売など音楽市場の問題は大きく3点です。  第一点は、「都市型の外資系販売店」と「地方郊外の大型店」の進出です。  外資系の販売店は安く大量に商品を供給します。つまり、売れるものだけを扱うと言う商売をしてきました。最近は新人発掘などにも力をおいていてきましたが、それを真似した、同様の大形販売店がスーパーマーケットやディスカウント・ショップのように地方の郊外にできてきました。  こうした都市型の外資系や地方の大型店の進出で、国内の小さな既存販売店の多くは廃業に追い込まれました。  第二点は、「レコード・メーカーの巨大化」です。以前ですと、新譜などの情報は、レコード・メーカーが全国の小売店に販売員を送り、「来月は、これが売れますよ」とアドバイスをしたり、また小売店からメーカーの販売員に対して「こんなのを作って下さい」などと、顧客とメーカーとの間を仲介していました。  しかし、現在の新譜の販売促進は、マスメディアでしか行いません。したがって、10万枚以上売れるCDは、宣伝をしますが、そうでないCDは無視されます。  当然、顧客はメジャー・アーティストの情報しか入手できず、小売店でもそうした人気CDしか仕入れをしません。悪循環に陥ってしまいます。  第三点は、アーティスト(プロダクション)の問題です。前述のような市場ですから、アーティストも売れ線を狙ってCDを制作します。当然、似たようなアーティストとCDが大量に生産されます。  以上のように、小売店の弱肉強食による淘汰、レコードメーカーの一発狙い、アーティストの画一化、などが問題です。  そこで、活性化案です。  すでに、多くのインディーズ・メーカー、インデスペンデント・メーカーが産声をあげて、才能のあるアーティストを発掘し、売り出しをしています。  また、最近では、谷村新司などをはじめとしたメジャー・アーティストたちが、インディーズ・レーベルやインディペンデント・レーベルで新譜をリリースしています。  また、こうしたインディーズ・レーベルやインディペンデント・レーベルは、ライブ・コンサートなど、顧客とアーティストとの関係を大切にしています。  こうした動向を支えているのが、インターネットです。したがって、今後、望まれることは、インターネットでの情報を小売店が活用することです。  以前全国には、4500店鋪も小売店がありました。街角のレコード屋さんです。それが現在では、2500店鋪ぐらいまで激減しています。その中でも、ちゃんと活躍している店鋪は、1500店鋪ぐらいでしょう。  今後の課題は、こうした小売店の活性化にあることは言うまでもありません。また、地方から若いアーティストが育って、ファンができ、火がつき、メジャーになってゆく、といったパイプを太く、強くしなくてはいけないでしょう。

bomb1594
質問者

お礼

非常に詳しく、わかりやすい内容で助かりました。ありがとうございました。

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