• ベストアンサー

ベッセル関数の零点

円形膜の振動を考えた時にその解はベッセル関数を用いて表されると思うのですが、第1種ベッセル関数の零点を求める際に必要なm,nの値はどのように決定すればいいのでしょうか。 よろしくお願いします。

質問者が選んだベストアンサー

  • ベストアンサー
noname#20644
noname#20644
回答No.1

境界条件は、膜の中心(半径をrとしてr=0)が最大振幅の点であることと、膜の周辺(r=R)において振幅が0であることです。 一般に、0次のベッセルの微分方程式は x^2・(d/dx)(dy/dx)+x・dy/dx+x^2・y=0 と表わされ、一般解は、第一種、第二種のベッセル函数、つまり、J_0(x)、Y_0(x) の線型和、A・J_0(x)+B・Y_0(x) となります。 今の問題では、r=0 のとき、Y_0(r) は -∞となるので、採用できません。 従って、解は、J_0(r) となります。 零点は、r=2.405 で、これが基本モードを与える点です。

その他の回答 (3)

noname#20644
noname#20644
回答No.4

出された問題が拡散方程式のアナロジーで解けると勘違いしておりました。 申し訳ありません。 膜の振動では、時間に関する項は以下のように二階微分の形で現れるのでした。 {1/(c^2)}・[∂^2{u(r,θ,t)}/∂t^2] =(1/r)・(∂/∂r)[r・∂u(r,θ,t)/∂r]+{1/(r^2)}・[∂^2{u(r,θ,t)/∂θ^2]+k^2・u(r,θ,t) ただし、cは波の進む速度です。 振動が半径方向のみの場合、変位は、波数を k として (1/r)・(∂/∂r)[r・∂u(r)/∂t]+k^2・u(r)=0 で、 v=u(t)/√r とおくと d^2{v(r)}/dr^2+{1/(4・r^2)+k^2}・v(r)=0 となり rが大きい時、近似的に u(r)∝(1/√r)・exp(±ikr) 従って、u(r,t)={A/√r}・exp{±i(kr-ωt)} が得られます。 ただし、ωは振動数で、k^2=ω^2/c^2 の関係があります。 さて、円周方向の変位は、u(r,θ)=u(r,θ+2nπ) の条件の下で (1/r)・(∂/∂r)[r・∂u(r,θ)/∂r]+{1/(r^2)}・[∂^2{u(r,θ)/∂θ^2]+k^2・u(r,θ)=0 を解く事になります。 u(r,θ)=u_m(r)・cos(mθ) (m=1,2,…) とおいて、上の微分方程式に代入すると d^2{u_m(r)}/dr^2+(1/r)・{du_m(r)/dr}+{k^2-(m^2/r^2)}・u_m(r)=0 となります。 これはベッセルの微分方程式で、その解は、m=0,1,2… に従い、0次、1次、2次…の第一種のベッセル函数です。 (ここでは、u(r,θ)=u_m(r)・cos(mθ) としましたが、sin(mθ) を用いても同じ式を得ます) u(r,θ)=u_m(r)・cos(mθ) と置いたことから分かるように、2πrの円周に、m個の節があることになります。 rが小さい時は、近似的に u_m(r)∝r^(±m) が得られますが、これは m 次の第一種ベッセル函数に対応しています。

skyfan
質問者

お礼

何度も回答くださりましてありがとうございます。大変参考になりました。教えて頂いたページも早速見てみました。教えて頂いた内容でなんとかわかりそうなので一度締め切りにしたいと思います。本当にありがとうございました。

noname#20644
noname#20644
回答No.3

振動が発生すると、いろいろなモードが同時に発生しますが、普通、高次モードは時間の経過と共に速く減衰します。 ベッセル函数の零点は 2.4、5.5、8.7、11.8…で、これらを β_1、β_2、…、β_i、…と記せば ベッセル方程式の解は、Σ(i=1→∞)J_0(β_i・r/R) となりますが、普通は、偏微分方程式から変数分離によって導いた、もう一つの時間に関する常微分方程式の解である経時的に減衰する指数函数の項、exp(-α_i・t) (α_i は正で、α_1<α_2<…<α_i<…) が各項にかかるので、高次モードは残り難いのです。 (ここでは、円周方向で節となるモードは考えていません) 膜振動のモードの説明、モードの図が示されているホームページを見つけましたので、参考になると思い、URL を紹介します。 http://homepage3.nifty.com/JSTR/research_drum/Head_Mode1.htm

noname#20644
noname#20644
回答No.2

零点についての記述が不正確でした。 r=2.405 以外にも、これ以上の値の零点が無数に存在します。 しかし、それらの高調波は、主たるモードたり得ません。

skyfan
質問者

補足

ご回答ありがとうございます。 r=2.405の時が基本モードということはわかりました。この時膜の振動は中心で一番振幅が大きくなっていて、他に節などがない状態だと思うのですが、それでは膜内に円形に節線があるようなモードというのはどういう場合に起きるのでしょうか。 モードを調べる時節ができるかできないかというのは波長や管径と関係ないのでしょうか。 この分野に疎いので間違ったことをお聞きしているかもしれませんが、よろしくお願いします。

関連するQ&A

  • ベッセル関数のゼロ点を求めるプログラム

    ベッセル関数のゼロ点(x軸との交点)を小さい順に10個求めるプログラムを作りたいのですが、プログラム作成に不慣れなもので困っています。 参考程度でもいいのでどなたかお教え願えませんでしょうか? よろしくお願いします。 ちなみにベッセル関数は第1種でして、プログラムはMatlabを使おうと思います。

  • ベッセル関数と環状の膜の振動のモード

    ベッセル関数を調べています。 検索するとウィキペディアに説明文がありました。 その中の「応用」のところに 「環状の膜の振動のモード」と書かれてありました。 この「環状の膜の振動のモード」をベッセル関数で表すと どのような表現になりますでしょうか。 書籍、またはホームページを教えていただけたら助かります。 よろしくお願いします。

  • ベッセル関数

    特殊関数の基礎的な公式については一通り導出を理解したつもりなのですが、次の式が導けないでいます。 cos(m_fsinω_st)=J_0(m_f)+2Σ_{n=1}^{∞}J_{2n}cos2nω_st sin(m_fsinω_st)=2Σ_{n=1}^{∞}J_{2n+1}(m_f)sin(2n+1)ω_st J_n(m_f)などは第一種ベッセル関数です。

  • ベッセル関数の微分

    ある膜の振動を数値計算で解こうとしているのですが分からないところがあるので質問します。 計算の途中ベッセル関数J_ν、Y_νをνで微分しなければならないのですが、微分した後導関数がどんな形になるか分からないです。νは実数です。 どなたか分かる方がいらっしゃれば宜しくお願いします。

  • ベッセル関数

    円筒座標系での電磁場のマクスウェル方程式を磁場に関して解いて得られる解が複素数を引数とする0次のベッセル関数 AJ0(kr)、kが複素数、Aは実係数、rは実変数 で得られるのですが 引数を実数に変換する方法がわかりません。 純虚数の引数であれば実数の引数の変形ベッセル関数に変換でき、 実数の引数であれば手持ちの本にベッセル関数の値が載っているのですが 複素数の引数の場合の処理方法がわからなくて困っています。 よろしくお願いします。

  • フーリエ展開(ベッセル関数)

    cos(m_fsinω_st)=J_0(m_f)+2Σ_{n=1}^{∞}J_{2n}cos2nω_st sin(m_fsinω_st)=2Σ_{n=1}^{∞}J_{2n+1}(m_f)sin(2n+1)ω_st J_n(m_f)などは第一種ベッセル関数です。 この2式を導くにはフーリエ余弦・正弦展開すればいいと思うのですが、係数を求める際に、積分がうまくできません。三角関数の引数にさらに三角関数が入っているので、どのように積分したらいいのでしょう。

  • 整数次の第二種ベッセル関数(ノイマン関数)の微分

    第二種ベッセル関数Nn(x)のxに関する微分を計算することを考えています。整数次のとき、極限が現れますが,ノイマン関数のxに関する微分の計算はどのように行えばよいのでしょうか。 第一種ベッセル関数の値とその微分値,ノイマン関数の値を用いた計算はできています。数値計算で計算することを考えていますので、これらの値を再利用する手法などがあれば、ぜひ教えて頂ければ幸いです。 ご存じの方がいらっしゃいましたら、ご教授よろしくお願い致します。

  • ベッセル関数の計算

    ベッセル関数の計算 νについてnへの極限をとった際に、添付の式のように求まるというらしいのですが、 どういう計算で下の式になっているのか分かりません。 漸化式などを使っているのでしょうか? よろしくお願いいたします。

  • ベッセル関数とcosの積分

    \int_{0}^{∞} J0(nx) cos(mx) dx という式、ここでJ0(nx)は0次のベッセル関数です。 山口勝也さんという方の「詳細微分方程式・特殊関数演習」という本のp244に上記の解が2通りかかれています。 1つは 1 / √(n^2 - m^2) もう1つは 0 しかしながら、その本にはそれぞれの解になる「条件」が明記されているようではないのですが、どういう条件でそれぞれの解になるかご存知でしょうか?

  • 複素数を引数とする(?)ベッセル関数

    皆様,お忙しい所回答お願いいたします。 一度他の方が似たような質問があったのですが,それだけでは解決できなかったので再度質問させていただきます。 質問はタイトルの通り,複素数を引数zとするベッセル関数Jn(z)がどうなるのか分かりません。 さまざまな参考書では実数もしくは純虚数をを引数とするベッセル関数の理論やプログラムのサブルーチンはあるのですが,複素数に関しては見つかりません。 大きな数学辞典を見ても,載っている数表は引数が実数のものばかりです。 どうしてこのような関数を必要としているのかというと,電磁界の円柱散乱問題の所で円柱媒質が導電率σを持つ損失性媒質の場合,波数kが複素数となり円柱内部電磁界の解析解に含まれるベッセル関数の引数が複素数となってしまうからです。(Jn(kr)という風に) 複素数を引数zとするベッセル関数Jn(z)の理論について,ご教授の方何卒お願いいたします。 また,参考文献等ありましたらそちらもご教授お願いいたします。