• ベストアンサー

転がり摩擦について

 以前に質問しましたが、返答がないのでもう1度させていただきます。    「転がり摩擦とは何でしょうか?」 教科書を見ると転がり摩擦が働いていない円柱でも、斜面を転がっています。これらは何によって回転しているのでしょうか?慣性モーメントが働くなら分かるのですが、摩擦がない場合、重心にmgsinθしか働かないので重心周りのトルクは発生しないと思うのですが。    また「滑る」という物理表現もよく分かりません。というのは、 転がり摩擦<最大静止摩擦力 という条件で滑らないということなのですがこれが理解できないのです。滑るという事は、物体が斜面を下り始める時だけなのか、下っている過程でずっと滑り続けるのかどっちなのでしょうか?上の不等式がどの状態(斜面を下り始める時か、下っている途中か)を指しているのかが分からないのです。ころがり摩擦は静止摩擦力?しかし転がっている時にも作用するから動摩擦的なものでもあるし...   どなたか分かりやすく教えていただけないでしょうか?よろしくお願い致します。

質問者が選んだベストアンサー

  • ベストアンサー
  • Yosha
  • ベストアンサー率59% (172/287)
回答No.2

もう少し整理しましょう。 >物体(サイコロ)が転がっているときは、物体が動いているので、動摩擦を考慮しないといけない あくまでも「接触面の状態について相対的に動いているかどうか」が問題で、転がり摩擦と動摩擦は全く別の点から見ての摩擦を云々しているので「転がれば物体が動く、だから動摩擦である」と直結的に考えないことです。接触面に相対的な動きがなければ静止摩擦、動きがほんの僅かでもあれば、静止摩擦から動摩擦へ移行したことになります。転がり摩擦とは無関係です。 サイコロを、平らなところで転がしてみます。コロコロっと動いて止まります。 今度は、ビー玉を同じくらいの力で転がしてみます。サイコロより遠くまで転がっていきます。サイコロもビー玉も同じように摩擦が働きます。サイコロがはやく止まるのはサイコロが円でなく四角なので転がっているときに重心が上下するので力が費やされるからです。ビー玉も接している下の面とビー玉自身をわずかながら変形させて動いていくのでそこに力が費やされますのでいつかは必ず止まります。転がることにより生じるこの抵抗力を、転がり摩擦と呼んでいます。勿論、静止摩擦とか動摩擦がなければ、回転さす力も働きませんので物体は回転しません。 >サイコロが転がっているときは、物体は静止していると考え、 そうでなく、物体は動いています。しかし、物体と斜面との接触部分について考えると、そこには「ずれ」(動き)がないときには、静止摩擦、「ずれ」があるとき(大なり小なり滑っている)には動摩擦が働くわけです。 >回転中 斜面と接している面で常にそのような静止状態を保つとみなすわけですね。 斜面と接している面では、「転がり摩擦力<最大静止摩擦力」の条件下では、滑りは起きず「静止状態を保って」いて、「転がり摩擦力>最大静止摩擦力」の場合は、転がすことが出来ないし、「動摩擦力<最大静止摩擦力」なので接触面の状態が変化しない限り、常に滑った状態となります。 例えば、斜面に本などを置いた場合、「最大静止摩擦力」では本を回転させるだけの力がありませんので、滑って落ちていきます。このときに受ける摩擦は、「動摩擦」です。 本を何冊も積み重ね紐で括った場合は、「最大静止摩擦力」が本の重みで増加すると同時に、本の重心位置が上がり転げるときに必要な力(転がり摩擦力)も減ってきますので、「転がり摩擦力<最大静止摩擦力」の条件が成立すれば、ゴトンゴトンと回転しながら落ちていくことになります。

gifgif2000
質問者

お礼

ありがとうございました。物理で今まで理解していたと思っていたことが、勘違いであったことが、とても分かりやすい説明をしていただくことにより分かりました!

その他の回答 (2)

  • moby_dick
  • ベストアンサー率33% (77/228)
回答No.3

「転がる」の理解と思います。 円柱などの物体が、平面上などを転がっているとき、その物のその平面と接している点の所は、静止しているのです。 その接点が次々に移って行くということです。 ですから、そこでの摩擦力は静止摩擦力です。 静止摩擦力が、接点で、瞬間、瞬間と働いて、接点の所を静止させているのです。 何かの状況で、物体のその点に掛かる力が、最大静止摩擦力を上回れば、接点の所は動き、滑ります。

gifgif2000
質問者

お礼

分かりやすい説明をしていただきありがとうございました!自分の勘違いが分かりとてもスッキリしました。

  • Yosha
  • ベストアンサー率59% (172/287)
回答No.1

斜面に四角な物体(サイコロ)を置いたとして説明します。 傾斜がゆるいうちは、斜面とサイコロの間に発生する静止摩擦によりサイコロは動きません。 傾斜をきつくしていくと、サイコロにかかる重力の斜面方向の分力が最大静止摩擦力より大きくなった瞬間、サイコロは斜面を下っていきます。 このとき、斜面の表面の摩擦が少ない場合は、サイコロは回転せずに動きます。この状態を「滑る」といい、このときの摩擦を「滑り摩擦」と呼んでます。またこのように斜面とサイコロの相対運動が並進している状態の摩擦を「静止摩擦」に対して「動摩擦」と呼んでいます。 斜面の表面がざらざらしている状態では、サイコロは、ころころと転がって下っていきます。このように斜面とサイコロの相対運動が回転運動の場合、静止摩擦あるいは動摩擦の外に「転がす」ことに力が必要です。この力のもとを「転がり摩擦」と呼んでいます。例えば、空気の抜けた自転車は、重くなります。つまり「転がり摩擦」が大きくなったわけです。とうぜん、タイヤと地面の間には「静止摩擦」が働いています。ブレーキをかけて車輪がロックすると「滑り摩擦」即ち「動摩擦」が働きます。 >転がり摩擦が働いていない円柱でも、斜面を転がっています。これらは何によって回転しているのでしょうか? この場合、静止摩擦によって回転しています。ここで転がり摩擦を条件に入れると、回転力が、静止摩擦によるものなのか、動摩擦によるものなのかを考慮しなくてはならなくなり、複雑になります。したがって >「転がり摩擦<最大静止摩擦力」 これは静止摩擦下の問題であることを、はっきりさせるための条件です。 「静止摩擦」、「動摩擦」と「転がり摩擦」とは摩擦の発生する性質が違いますので混同しないようにしましょう。 また、一般的に、動摩擦係数は静止摩擦係数の半分程度になります。自動車などブレーキをかけたときスリップすると制動距離が伸びるのはこのためです。ちなみに最大のブレーキ力は20%位スリップした状態で得られるようです。

gifgif2000
質問者

補足

返信のほうありがとうございます。 物体(サイコロ)が転がっているときは、物体が動いているので、動摩擦を考慮しないといけないと思ってました。  サイコロが転がっているときは、物体は静止していると考え、斜面と接する面に 最大静止摩擦力に達しない静止摩擦力が働き それによって回転を始める。回転中 斜面と接している面で常にそのような静止状態を保つとみなすわけですね。  そういった理解で正しかったでしょうか?

関連するQ&A

  • 斜面を転がる円柱について

     斜面を転がる円柱にはころがり摩擦が働いていて、それがトルクとなって慣性モーメントが働いていると思います。  よく円柱がすべらない限界の条件を求めよという問題が出てきます。  このとき解法は、転がり摩擦F<最大静止摩擦力F0 としていますが、これが理解できません。最大静止摩擦力に達すると、確かに摩擦力は大きくなるので転がりにくくなるのはイメージ出来るのですが、何故この時転がらず滑り始めるのでしょうか?結局静止摩擦力より、mgsinθが大きかったら物体は斜面を下っていき摩擦力は動摩擦力に変わり、小さくなると思うので、最大静止摩擦力はその後転がるかすべるかに寄与しない気がするのですが。    長くなってしまいましたがどなたか分かる方教えていただけるとありがたいです。

  • 摩擦について

     今力学で転がり摩擦を勉強しているのですが、よく分からないことがあります。同じような質問があり、参考にしましたが、それでも分からないことがあるのでよろしければ教えてください!  使っている教科書では斜面を円柱が転がっている場合が載っており、 1つは転がり摩擦が働いていない場合 2つ目は転がり摩擦が働いている場合   1つ目は静止摩擦力によって転がっていると思うのですが、2つ目の場合は静止摩擦力に加え、転がり摩擦も働くと考えてよいのでしょうか?何か教科書を見ると2つ目の場合は転がり摩擦のみによって回転するように書いてあります。 もし静止摩擦力に加え、転がり摩擦も働くのでしたら 転がり摩擦<最大静止摩擦力 で転がるという表現が 転がり摩擦+静止摩擦力<最大静止摩擦力 になると思うのですがどうなんでしょうか?  もし、転がり摩擦のみが作用するのならば、教科書の2つの例は何が違うのか分かりません。 というのは教科書では、転がり摩擦がある場合、転がり摩擦を求めるという過程が書いてあるのですが、これは、転がり摩擦が働いていない場合の、回転に作用する静止摩擦力を求めても同じになると思うのですが、違うのでしょうか?分かりにくくてすみませんがどなたか教えていただけないでしょうか?

  • ころがり摩擦と静止摩擦係数の関係

    円形のもの(タイヤ、球)を斜面でころがしたり、 軸につなげて駆動させたりすると、 物体には、静止摩擦より低い転がり摩擦が 働くのですが、物体をころがすだけで 静止摩擦より低い抵抗で済む理由が分かりません。 回転体を転がすと接触面に回転体の重さがかかるため、 接触面に対しても静止(動)摩擦がかかり、回転するにつれ、 次々と移り変わっていくはずなのに静止摩擦(動でも)より 低くなる仕組みを知りたいと思っています。

  • 摩擦力

    「角度θのなめらかな斜面に、糸が付けられた質量Mの物体Aを置き、その上に質量mの物体Bをのせた。A,B間には摩擦があり、その静止摩擦係数をμとする。」 (1)A,Bを斜面上で静かに静止させた。このとき、μの満たすべき条件はμ≧tanθで、糸を大きさ()で引く必要がある。 という問題で、解答では 静止摩擦力をF、最大摩擦力をF0とする。 (Aに働く斜面に平行な方向の力の釣り合いより) T=F-Mgsinθ という風に式が立っていたのですが、 最大摩擦力はぎりぎり動かない時だから T=F0-Mgsinθでも良い気がするのですが、なんでダメなのでしょうか? もしかして、T=F0-MgsinθというのはBが動く瞬間の時のTだからA、Bの間に全く摩擦が生じないようにするT=F-Mgsinθとは違う事、ということでしょうか?

  • 静止転がり摩擦係数と動摩擦係数

    各種材料の 転がり摩擦係数(静止と動摩擦)を 知りたいと思っています。 プラスチック、ウレタン硬度90の 静止転がり摩擦係数はおおよそいくらに なりますでしょうか? (0.15を超えることはあるのでしょうか?) 多様な材料間で使用することになりそうな 場合、最大静止転がり摩擦係数は どういった方法で見積もればいいでしょうか?

  • 高校物理、摩擦力について

    教科書に載っていた図なのですが、この図は静止していた物体を動かす時、物体に力を加えていき、最大静止摩擦力を突破すると物体は動き出す、物体が動くとき、動摩擦力が働くがそれは静止摩擦力より小さいことを示していますが、このままではF>摩擦力ですから、物体は加速するばかりで止まらないと思うのですが、物体が止まるときというのはどうなるのでしょうか? また、あくまで静止していた物体が動き出す場合の話で、動いていた物体が床に載り、動摩擦力を受ける場合、F=動摩擦力もF>動摩擦力もF<動摩擦力もありえますよね?

  • 摩擦力について

    傾角θの斜面上に質量mの物体が運動している この物体を観測しはじめた時にあったところををPとし、上向きに斜面に沿ってQまであがりやがて止まった PQ=LでPQは粗い面とする PからQまでで失われた力学的エネルギーを求めよ なんですが答えは斜面方向下向きにはたらく力がmgcosθよりumgcosθLです 何時も普通にこのように解いてたんですが 斜面下向きにはたらく力mgsinθがあるから(umgcosθ+mgsinθ)Lとはなぜならないんでしょうか 斜面下向きにはたらく力mgsinθは元々mgだから力学的エネルギーの保存されるからエネルギーが失われないのはわかるんですが 斜面下向きにはたらく力mgsinθが摩擦力と同じ方向だから(umgcosθ+mgsinθ)Lだけマイナスに仕事をするとイメージしてしまいます こうならない理由を教えていただけるとうれしいです

  • プレーキを踏んだときタイヤにかかる摩擦力の種類は「すべり摩擦」「転がり摩擦」?

    高校物理(物理IA)で 「自動車のプレーキを踏んだとき、はじめはタイヤにグリップ力が 残っていたが、さらに強くプレーキを踏むとタイヤがロックして しまった。前者と後者の摩擦力の種類を答えよ」との趣旨の問題が ありました。後者の解答は「すべり摩擦で運動摩擦」でよいと 思うのですが、前者のよい解答が思いつきません。摩擦力の種類には (a)運動の様態による分類 すべり摩擦 or 転がり摩擦 (b)相対速度の有無による分類 静止摩擦 or 運動摩擦 が考えられると思うのですが、この(a)(b)の分類を単純にあてはめると、 前者のケースでは、運動の様態から言えば「転がり摩擦」。 相対速度の有無から言えば「運動摩擦」。というわけで解答は 「転がり摩擦で運動摩擦」となってしまいます。 しかし「転がり摩擦はすべり摩擦の動摩擦よりもずっと小さい」という 一般的な経験的事実と異なってしまいます。 そもそも「転がり摩擦」に静止摩擦と運動摩擦の分類があるのかどうかも 自分にはよく解りません。詳しい方のアドバイスをお願いします。 よろしくお願いします。

  • 動摩擦力と静止摩擦力について。

    ここに2本の円柱形の棒でできたレールと、レールの幅よりも大きな球があったとします。 このレールに球を置いて、球を転がす、またはレールを傾けて球を転がした場合についてです。 ここで質問なのですが、球がレール上をスリップせずに転がっている場合、この球とレールの間に働いている摩擦力は動摩擦力でしょうか、それとも静止摩擦力でしょうか? 私の意見としては、球とレールはこすれあっていないので、最大静止摩擦力を超えない静止摩擦力が働いていると思うのですが、友達は物体が動いていたら常に動摩擦力が働くんだ、と言って意見が食い違っています。 一体どちらが正しいのでしょうか。 よろしくお願いします。

  • 物理 摩擦力

    斜面に2つの物体が重なるようにおいてあって物体の間に静止摩擦力が働いて静止しているとき 上側の物体は斜面を滑り落ちようとする逆向きの静止摩擦力が働くのは分かるのですが、下側の物体は上側の物体が滑り落ちようとするのを防ぐ向きに静止摩擦力が働くのではないのですか? 作用反作用から逆向きとなっているのですが、自分の上に書いた考え方だと静止摩擦力は両方同じ向きになるのですが、何故おかしいのか分かりません