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E,B,D,Hの呼び名は何なの?

siegmundの回答

  • siegmund
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回答No.2

物理屋の siegmund です. nikorin さんのいわれるように, > 理学系では「電場」「磁場」、工学系では「電界」「磁界」 が多いようです. > 電束密度は電気変位以外に別の呼び名はないのでしょうか? 他の呼び方はないようですね. >「の強さ」を付けないで電場電界はEを指すのでしょうか? そのとおりです. これは誰でも同じ使い方だと思います. > 磁束密度は他に呼び名はないのでしょうか? >「の強さ」を付けないで磁場磁界はHを指すのでしょうか? 磁場関係については事情が複雑です. Bは磁束密度という呼び方が普通ですが,「磁場」と呼ぶこともあります. Hを「磁場」ということもあるので,混乱しますね. HとBとを混同することはないので,磁場H,磁場B,などとHやBを必ずつけて 記述している本も見たことがあります. 事情が複雑な原因は,磁場の本質をどう理解するかにあります. 電場は電荷が生み出します. 同じように考えれば,磁場は磁荷が生み出すことになるわけですが, 単独の磁荷(N極だけ,あるいはS極だけ)は通常の意味では存在しません (単極子を探すような話にはここでは触れないことにします). そうすると,磁気双極子ならありますから, (a) 磁場の起源は磁気双極子とみなす立場が可能です. この時は,電荷が電場を生み出す,磁荷(実際は磁気双極子だが)が磁場を生み出す, という対称性がよい表現になっていて, Hはこちらの立場での磁場を表現するものでした. この立場は E-H 対応と言われています. 電場だけ,あるいは磁場だけ,扱っていると見通しがよいのですが, 電場と磁場がからむと多少不便になります. (b) 磁場の起源は電流という立場もあります. これだと,電荷が重要で,電荷に作用する場はEとBですから (ローレンツ力 F = q(E + v×B) を思い出してください), 磁場として基本的な量はBです. こちらは E-B 対応と言われています. 電場と磁場がからむ話にはこちらの方が便利でしょう. もともとは上のようなことだったと思うのですが, (a)の立場でBを磁場の基本的量と見なすような折衷的(?)立場もあったりして, なかなか大変です. 対応関係の他に,SI系か,cgs系かという単位系の問題もあります. SI系では,MKS の他に電流を基本量として導入して MKSA にしていますが, cgs系では別に電流を導入することはしていません, さらに,cgs系には,cgs静電単位系,cgs電磁単位系,ガウス単位系, の3種があります. 最近の基礎教育的テキストは SI 系の E-B 対応が多いのですが, 実際の磁気測定などでは必ずしもそうでもないようです.

nuubou
質問者

補足

物理屋の方々はHを磁場とするかBを磁場とするかのこだわりがあるのですか? 工学屋の方々はHを磁界とするかBを磁界とするかのこだわりはないのですか? 名前の付け方が統一されていないのは知的能力の無駄遣いで合理主義者のすることとは思えませんが 実際本を見るたびに呼び方が違うので結局Hは何なのかBは何なのか海馬に登録されません 覚えやすさからすればE-H対応で本質からすればE-Bであるならば名前自体は便宜的なもので本質的なものではないので教育的見地からE-H対応を採用するのが良いのではないでしょうか?

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