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どっちが本当?

進化についての色々な質問を見ていて回答の内容に違いがあると感じました。 一つは、 『生物がその場の環境に適応していくために進化していった。』 というもの。 もう一つは、 『突然変異によって偶然生まれた生き物のうち、その環境に適応できたものが生き残っていった。』 というもの。 もしかしたら僕の解釈の仕方が間違っているのかもしれませんが、どっちが正しいっていうわけじゃなく二通りの説があるってだけですか? あと突然変異っていうのはあくまで偶然であってなんの意味もなくおこるものなんでしょうか?

  • tbtg
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質問者が選んだベストアンサー

  • ベストアンサー
回答No.3

『生物がその場の環境に適応していくために進化していった。』 これは正統的な進化学では認められていません。 遺伝子の変化は偶然の産物で、「適応していくために」というような目的論的な変化ではありません。これは、生物のメカニズムに、何かの意思が働いて合目的的に遺伝子を変化させるような仕組みが存在しないことからも明らかです。 『突然変異によって偶然生まれた生き物のうち、その環境に適応できたものが生き残っていった。』 これは、進化メカニズムの説の一つです。 ほかにもいろいろなメカニズムが唱えられていてますが、それらは必ずしも対立する説ではありません(生物の進化の歴史の中で、それもあったろうし、あれもあったろうというようなもの)。 あえて言うなら、この考え方は自然選択に重きをおくフィッシャーやその流れをくむドーキンスらのもので、それに対立するものとしては、遺伝子浮動に重きをおくライトやその流れをくむグールドらの考え方があります(簡単に言うと、有利な変異はそうそう起こるものではないのだから、適者生存というより、運の良かったものが残った)。

tbtg
質問者

お礼

他の進化論も是非知りたいです。 色々調べてみますね。 ご回答どうもありがとうございます!

その他の回答 (2)

回答No.2

「自然選択」と「突然変異」の考え方について述べられているようですね。この二つの現象は相互に関連しながら起こっていると考えられます。でも、用語の定義が学者によっても異なるのです。 「自然選択」とは交雑可能なグループの中でも遺伝的な差があるが、その中でもっとも環境に適応したものの比率が環境に応じて増していく、という現象です。例えば、ある群の生きる環境の中で餌の量が減ったら、少ない餌で体を維持でき子孫を残せる小さい個体の方が有利になり、サイズの平均値は小さい方に移動します。この群が他の群と隔離されていて、交雑をしない状態が続いたとき、他の群とは交雑のできないほど違ったものになっていたら新種が誕生した、ということです。ただし、遺伝子の分布の中心の移動に突然変異の影響を含めてよいという考え方と、突然変異の影響はのぞいた分布の変動を自然選択と呼ぶべきだ、という考えに分かれています。 大きな群から分かれた小さな群では「遺伝子浮動」という現象も見られます。適応的な意味は全くないが、創始者効果で「ご先祖様の血を強く受け継いだ」集団が生まれる現象です。遺伝的に多様性が低いが、その遺伝子が優れているから主流である、というわけではない例です。で、「遺伝子浮動」の概念と直接結びつくものではないですが、実はこうした小集団で進化が起こりやすいと考えられています。突然変異の結果生まれたグループが適応的だった場合、その子孫が生き残る確率が高くなりやすいからです。大集団の中ではあまり差のない優位性は埋没してしまいます。 「突然変異」は染色体や遺伝子のコピーのミスなどより、これまでになかった遺伝的形質を持つ現象です。コピーのミスに方向性はありませんので偶然に起こる、と考えてもいいですが、実は生物の遺伝子がのる核酸、DNAは突然変異が起こりやすい構造になっているのです。イントロンという遺伝情報を持たない部分をたくさん含みますので、この範囲で塩基の置換が起こったり隣の染色体のDNAと交差し、組み替えられても、伝えたい遺伝子の情報には傷が付かないのです。実際の遺伝子はDNAの中にとびとびに存在し、この中の情報を切り貼りして情報を読みとります。そして元々切り取られる予定であった部分で入れ替わったら新しい組み合わせの、意味のある遺伝情報が生まれるのです。そのほかに、トランスポゾンといって、遺伝情報を遺伝子の全く別の場所に運んでしまうようなものも存在します。さらにはレトロウィルスのように別種の生物の間で遺伝子を運搬する存在もあります。ということで、突然変異は無作為に起こりますが、意味のある部分が傷つきにくい構造や、意味のある部分を系統樹の枝を超えて運ぶ働きもあるので、意味のある部分は偶然以上に伝わりやすいのです(この構造ができたことも偶然といえば偶然ですが、これがうまく働くから広義の「自然選択」の中で生き残ったのです)。

tbtg
質問者

お礼

詳しいご解説どうもありがとうございます。 初めて聞くことばかりでとても勉強になりました!

  • moon_night
  • ベストアンサー率32% (598/1831)
回答No.1

どっちも正しいかもしれないし、どっちも違うかもしれません。 まぁ、二つともの要因があって進化していったのでしょうねぇ。 突然変異は偶然ですが、必然です。 人間だって背の高い人や低い人。 病気になる人や病気にならない人がいます。 手の指が少なかったりだって突然変異ですね。 小さなものは割と頻繁になってるんですよ。 例えば、同じような身長の親に長身の子供が生まれた。 これだって突然変異なのでは? それが生きていく上で役に立つのならばどんどん回りの身長が伸びていくでしょうね。 日本人の平均身長も伸びてきているわけだし。(これは環境適応の進化) それが何千万年と経てば小さなものや大きなものまで突然変異が起こるでしょうね。

tbtg
質問者

お礼

なるほど。 必ずしも今言われている進化論が正しいとは限らないのですね。 ご回答ありがとうございます。

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