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著作権法の想定外なのでしょうか?

north073の回答

  • north073
  • ベストアンサー率51% (536/1045)
回答No.7

「タイガーマスク」事件についてですが、お教えいただいたサイトを見てみました。 -- 私の理解では、≪翻案≫とは「元の内容・ストーリーを維持した上で具体的な表現方法を変えること(blue_leoさんへのお礼内で挙げた以外の例としては、外国を舞台にした外国人同士の物語を、展開は同じながら日本での日本人同士の話にするなど)」なので、ストーリーの維持されていないこの事例が≪翻案権侵害≫に該当するとは、俄かには信じ難いのですが……  (これが本当に≪複製権侵害≫ではなく≪翻案権侵害≫と認定されたのか、もしそうなら元が小説のキャラクターでも「翻案的利用」するなと主張することが出来るってことにならないかいな──と首をひねっております) -- 決定の内容がわからないので、確たることは言えないのですが、どうやら「キャラクター」の翻案ということのようですね(たぶん、原作である「美術の著作物」の翻案という理解) タイガーマスクの絵が原作と違っていた、ということで、「複製」とは言えず、「翻案」とせざるを得なかったということでしょう。 「続編」が小説だった場合には、違った内容の判断になるのではないでしょうか。 (ここの部分については、裁判所の決定の本文がわからないので、自信はありません。) > やはり小説書きには厳しい法律なんですね(Y_Y) 漫画家にしても、パラレルが小説で書かれたらお手上げなのには変わりはありませんけどね。 漫画で続編が描かれた場合に権利が及ぶ分漫画家が有利ということでしょうか。 ここからは私見になりますが、キャラクターの性格に著作物性を認める場合、その同一性をどのように確認するかということが非常におおきな問題となります。 名前が同じだけれど全然性格が違う場合とか、性格や組み合わせで誰かはわかるけど名前が違う場合とか、あるいはそのキャラの特徴的な性格には何ら言及はないものの名前を同じにすることによってその雰囲気を借りる場合とか。 ちょっと認める範囲を広げると、探偵小説は、コナン・ドイルなり、クリスティなりの著作権侵害、ということにもなりかねません。 適切な保護というのは当然必要ですが、その一方で、それが新しい創作活動を過度に阻害することがないようにも考える必要があるかと思います。 蛇足:以前回答で御一緒させていただいた件(というかお名前)は記憶しておりました。「一般人」であるかどうかはともかく、適切な御回答だったので、私はほとんど本質的なところは言わずに済んだような記憶があるのですが。

Tosshie-Toshiko
質問者

お礼

 north073さん、当方の我儘な更問にお答えいただき、感謝に堪えません。  > たぶん、原作である「美術の著作物」の翻案という理解  ……ははあ、どうやら、私の困惑の原因は、≪翻案≫という言葉への理解が浅薄過ぎたことにあるようですね(笑)。  ≪翻案≫とは元の著作物の主要な構成要素(その部分が変わってしまったら元の著作物とは全く別物の新規の著作物になるような要素。それが例えば小説ならストーリーであるというだけのこと)を変えることなく表現形式を変えるということである──と考えれば、漫画のキャラクターという≪美術の著作物≫の≪翻案≫は可能だろう、と納得致しました。(←間違っていたら突っ込んでやってください(汗))  ので、  > 「続編」が小説だった場合には、違った内容の判断になるのではないでしょうか。  これも、納得出来ました。漫画のキャラクターを≪美術の著作物≫たらしめる構成要素(動作・容貌・その他の外見的特長)は、小説で書く場合には特に要しません。……極端な話、非著作物である「キャラクターの名前」を使うだけでも事足りてしまいます(@_@;;  > 漫画家にしても、パラレルが小説で書かれたらお手上げなのには変わりはありませんけどね。  あ、やはりそうですか(苦笑)。  となると、ある意味では、小説書きに甘い法律ですね(笑)。  プラスマイナスゼロで良しと……していいものか~(T_T)  > 適切な保護というのは当然必要ですが、その一方で、それが新しい創作活動を過度に阻害することがないようにも考える必要があるかと思います。  これは、私も全く同感です。余りに網を掛けられる範囲を広げ過ぎてしまうと、我々の書いている著作物は軒並「先行している誰かの作品のパクリ」とされかねませんもの(汗)。  影響を受けたという意識はあっても「パクって」やろうという意識がない場合にまで≪侵害≫と断罪されてはたまりません。  それに、結構多くの人が、最初は、好きな作品の模倣からスタートしますし(o^_^o)  ただ、「その方が売れるから」という理由で安易に商業誌のキャラクターを使って「オリジナル」を書くのだけは勘弁してほしいなあ、とは思っております(苦笑)。 ★★★★★ 蛇足の蛇足(笑)  あの時は、後から投稿された御回答が微妙に拙答と対立気味で……どう言えば角が立たないように正確に言い足せるかしらと呻吟しながら長々と補足の投稿を叩いておりましたもので、その最中に飛び込んできたnorth073さんの御回答に物凄く救われた気がしたのです(^_^;; けれど、あの場でお礼を述べたらそれこそ他の方への嫌みになりかねないと思い、書きたくなるのをこらえて投稿したのでした。  再度貴重なお時間を割いてくださり、誠に有難うございました。  おかげで、長年のモヤモヤに、踏ん切りを付けることが出来ました。  深く、御礼申し上げます。  願わくは、いつか何処かで今回の御恩返しが出来ますように(笑)。

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