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相対的とか形而上(下)とか・・・理解して活用したいんですが。

lightgridの回答

  • lightgrid
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回答No.4

1.「相対的」は、他のものとの関係・比較で決まることです。「絶対的」(absolute)の反対の概念です。元々日本語ではなく、英語のrelativeの訳文(おそらくはドイツ語の訳文)と思われます。したがって、英語で勉強すると、その本来の意味が理解でき、英語ではさほど困難な概念ではないと思います。 英語では、たとえば、「X is A relative to Y」といえば、「Xは、Yに対してAである」「Xは、Yに対して相対的にAである」という意味です。これを日本語で難しく表現すれば、Xは相対的にAであると表現されます。relative は、相対的にという意味ですが、に対して、比較してという意味です。○○は○○と相対的なもので、といえば、○○は、○○との関係で決まるという意味で、絶対的ではないという意味です。 例えば、成績の相対評価は、他の生徒の成績との比較で決まる評価です。例えば、5、4、3、2、1の人数を、予め決めておくものです。絶対評価は、生徒の成績で決めるもので、90点以上の生徒は、5、70点以上の生徒は4、・・・、というふうに、他の生徒との関係で決まるのでなく、テストの点数で決めるものです。あるいは、心理学では、「絶対的なもの」とは「主観的なもの」しかないといわれています(自分が絶対的に悲しいと思ったら、だれがなんといおうと絶対的に悲しい。悲しさは他との比較で決まるものでない)。したがって、生徒個人が自分で主観的に決める成績も、絶対評価といえるでしょう。 例えば、物理でいえば光の速度は「絶対的」なもので一定ですが、物体の速度は、絶対的に決まるものでなく、他の物体との関係で「相対的」なものとして決まります。すなわち絶対的に静止した空間や物体は存在しないということです。 また、絶対温度というのがあります。熱エネルギが0のときの温度を0とした温度です。相対的温度という概念を導入すると、水の温度が相対的に摂氏で10度高い、と表現すると、対象としている水の温度が、前の温度や比較対象の温度より10度高いという意味です。 したがって、「相対性」とは、「相対的関係」の「性質」を意味します。 2.「形而上」は、metaphysicsの訳語と思われます。meta(「上」に対応)は、(physicsの)根本原理をあらわす接頭語ですから、五感によって感知される物質・現象(physics)の根本原理を意味し、抽象化された概念、哲学を意味します。 「形而下」は、「形而上」の逆の意味で、上述のとおり、五感によって感知される物質・現象(physics)を意味します。 例えば、「形而上学的には・・・です。」は、文章の中での使われ方にもよりますが、例えば、実際の物質・現象に対して、「抽象化された(哲学的)概念では・・・です」という意味になるでしょう。 3.これらの哲学用語は、日本語で使う場合は、話の内容を難しく高尚に聞こえるように使う用語でしょう。 哲学用語は、ドイツ語、フランス語、英語の訳語なので、英英辞典や英和辞典で、原語の意味を調べると、かえって意味が理解しやすいです。 また、さまざまな、具体的な文章の中でどのように使われているかを研究して、まねしてみるとよいでしょう。 しかし、難しい表現をしても、内容をともなわないと、かえって浅薄に響くでしょう。したがって、知識を広め、教養を高くする必要があるでしょう。逆に、知識を広げ教養を高くすると、難しい表現をするまでもなく、尊敬を受けるようになります。したがって、多くの本を読み、思索し、知識を広げ教養を身に着けましょう。

fujina
質問者

お礼

 お礼遅くなって申し訳ありません。ありがとうございます。  なんだかすごくスッキリしました!だって、本当に英語で考えたらすんなりと頭の中に入ってきたんですから!!単純なカンジに思えます。  例を出してくださって、それもまたとてもわかりやすくて・・・なんと言ってよいか・・・本当に嬉しいです♪  でも、自分から学習することも怠ってはいけないので、今のレポートが終わったら図書館をあさり直してみようと思います。  本当にありがとうございました★

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