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武士道に代表される人物は?
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幕末の山岡鉄舟はどうでしょうか? 剣術の達人で、若い頃は暴れ者として「鬼鉄」などとあだ名されていた人ですが、私心が無く、筋を貫く姿勢は、良質の武士の典型だと思います。 この人を有名にしたのは、大政奉還後、勝海舟の使者として新政府軍東征大参謀の西郷隆盛を単身訪問し、静岡で会見、徳川家救済と戦争回避を直談判し、江戸城無血開城のきっかけを作ったことによります。 この時に西郷は「金もいらぬ、名誉もいらぬ、命もいらぬ人は始末に困るが、そのような人でなければ天下の偉業は成し遂げられない」と山岡鉄舟を賞賛しています。
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- pyon1956
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どういうものを武士道と呼ぶかによって話が変わります。 よく引き合いに出される新渡戸稲造の「武士道」は、実は筆者自身が「武士道」ということばが実際存在するにもかかわらず、自分であらたに作ったと思い込んでいたり、かなりおかしな本です、歴史もちゃんと調べてないと、津田左右吉に批判されていますが、ともかく最初に英文で出たため、欧米にはこれが武士道、という変な誤解の始まりにもなりました。 また「葉隠」も発表された当初はむしろ当時の武士道観とは対立するものであり、また全国的に知られていたわけでもありません。 結局武士道なるものは江戸時代になって、現実にほとんど戦わなくなった武士を対象に、士道なるものがつくられていきます。しかしこれとて、武士なるものが発生した平安末期からの武士に当てはまるものではありませんので、厳密には武士道というのは士道である、といえば、江戸初期以前は武士道に則った武士などいない、ということになります。武士とはこうあるべき、という考えが当時なかったのではありません。ではなくてわれわれが「武士道」であると思っているような考えがなかったにすぎないのですから。 そんなわけで、どの時代の誰を中心とする武士道観に最も合致する人物は、という言い方をしない限り、日本の伝統や歴史を曲げて考えることになると思います。 この点、「戦場の精神史 武士道という幻影」(佐伯真一 著、NHKブックス) http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4140019980/250-0585715-5280250 が大変参考になると思います。
お礼
どうもありがとうございます。 武士道=士道であるとすると、できたのはそれほど昔ではなかったのですね。 紹介していただいた本も参考にして考えてみようと思います。
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どうもありがとうございます。 山岡鉄舟は、名前は聞いたことがあったのですが、どんな人物かは具体的に知らなかったので参考になりました。 また詳しく調べてみようと思います。