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天才・黒澤明の世界

僕は18の大学生ですが、最近黒澤明の世界に魅せられています。「天国と地獄」「七人の侍」を見ました。言い切ってしまいますが、彼の作品(というより発想)は今の10代が見ても完全に新しいです。 そこで三つ質問があります。 1.ビギナーの僕に彼の凄さ、お勧め作品、伝説など何でもいいので教えてください。 2.彼が自分の夢をそのまま映画にした作品(鬼に追いかけられる等)があったと思いますが、何と言う作品ですか?また感想も聞かせてください。 3.「踊る大捜査線」の映画で「天国と地獄」をパクッていた場面がありましたが、あの場面をどう思いますか? お願いします。

質問者が選んだベストアンサー

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  • guramezo
  • ベストアンサー率48% (370/759)
回答No.3

黒澤明の作品は、全部見ました。 私の評価としては、時期で分類できます。 (1)デビュー作「姿三四郎」から、「素晴らしき日曜日」まで :新人の拙さと、戦争の影響による表現の不自由さから、今見たら、「つまらない」の一言です。 (2)「酔いどれ天使」から「醜聞」まで、 :成長と終戦後の「自由」に恵まれて、ストーリーテンポのよさが際立ってきて、興行的にも成功し、相乗効果で「楽しめる」作品が続いて、監督としての評価も上がった。 (3)「羅生門」 :この作品は、「ベニス映画祭」でグランプリを取り、一躍彼を「世界のクロサワ」に押し上げました。 しかし、この前後の作品とは一線を引いたものであり、一作品だけで論じられるものでしょう。 (4)「白痴」から「赤ひげ」まで :彼の絶頂期です。お勧めはこの時期に集中します。 ○娯楽作品の最高峰3部作「七人の侍」「用心棒」「椿三十郎」は、図抜けた傑作で、「とにかく見てください」としか言いません。 ○芸術作品の粋といえるのが「生きる」・・・つまらなさそうなテーマで、普通なら駄作になるところを、3時間半近くの間、見るものを飽きさせない。すごい演出力です。 ○娯楽三部作には劣りますが、スターウオーズの原型となった「隠し砦の三悪人」 ○サスペンスの傑作「天国と地獄」 (5)「どですかでん」以降 :急激に作風が変わりました。本人は「みんなが見たいものばかり作るわけじゃあない。自分が作りたい作品も作る」といった思考になったようですが、この中では語る価値のある作品はありません。 まあ、変った例として見るとすれば、色彩の追求の代作「夢」でしょうか。これが、ご質問の2、の作品です。 とりあえず、こんなところで・・・

boredman
質問者

お礼

わざわざ長文すいません。 「用心棒」「椿三十郎」必ず見ます。 先日、スターウオーズの「ジュダイ」が黒澤の「時代劇」という言葉から来ていると知ってかなり驚きました。

その他の回答 (5)

  • love_neko
  • ベストアンサー率28% (409/1460)
回答No.6

こんばんは。 私も黒澤作品すべて見れてはいないのですが… 1. スターウォーズのR2D2、C3POのもとになった 「隠し砦の三悪人」は必見の1本と思いますよ。 http://movie.goo.ne.jp/movies/PMVWKPD25944/index.html 「蜘蛛巣城」 http://movie.goo.ne.jp/movies/PMVWKPD25034/index.html 「羅生門」 http://movie.goo.ne.jp/movies/PMVWKPD28700/index.html などもお薦めです! 2.「夢」でしょうか?オムニバスですが良い映画ですよ。 http://movie.goo.ne.jp/movies/PMVWKPD26607/index.html 3.お遊びでいいのではないでしょうか?「踊る2」では映画「砂の器」を持ってきてますが「砂の器」はちょっと無理だったように思います。

boredman
質問者

お礼

先日ウチの大学に「踊る」Pの亀山千広さんがきましたが、やはり話を聞いていると3人(P亀山・監督の本広・脚本の君塚)が「遊ぶ」という感じで撮っているという印象を受けました。羨ましい限りです…。 「隠し砦の三悪人」は回答者皆さん評価が高いですね。

  • guramezo
  • ベストアンサー率48% (370/759)
回答No.5

#3です。再々おじゃまします。 >3.「踊る大捜査線」・・・について説明の追加を。 「オマージュ」とは、「ある人物(主に芸術家)を尊敬し、その作品に敬意を表すこと」なんです。 ですから、普通は「献辞」と訳すように、言ってみれば「尊敬する人への賛辞」というもので、何も「作風を似せること」が主体ではないんですね。 その中の表現方法の一つが、自作に尊敬する作風を取り入れて捧げるという形であるということなんです。 しかし、「作風を似せる」当事者が、十分な表現力を持たないと、尊敬すべき相手や、それを見る第三者に「軽々しく使っている」「単なるパクり」から、はては「からかっている」という逆の印象を与えることになりますから、大変に危険な表現方法にもなりますね。

boredman
質問者

お礼

「オマージュ」非常に微妙な表現方法ですね。 僕は「踊る」は全体を通して面白いと感じました。 しかし、あの場面だけ少し引っかかりました。 というのは、「踊る」のあの場面を見たどれぐらい人が青島の発言を理解して、映像や発想をオマージュしているんだと気づいたでしょうか。かなり少ない数のはずです。 そういう意味でも難しい問題ですね...。

  • guramezo
  • ベストアンサー率48% (370/759)
回答No.4

#3です。先程の回答中に風呂の時間になりまして(笑)、ちょっと中途半端な回答でした。 追加です。 1、のご質問 <黒澤明の凄さ> ・スピルバーグ、コッポラといった、今をときめく巨匠の信奉を集めている。 ・リメイクされるほど、海外でも評価が高い。 「荒野の用心棒」・・・パクリで作られたマカロニウエスタンだが、後で著作権料を取ることで和解 「荒野の七人」・・・公認のリメイク版。世界中で大ヒット。続編もつくられた。 「スターウオーズ」・・・前に書いたように、「隠し砦の三悪人」のモチーフが使われている。 R2D2,C3POは、渡辺篤、藤原鎌足が演じた2人から。 「ラストマン・スタンディング」・・・ブルース・ウイリス主演で作ったリメイク。大はずれ。 伝説は、書き切れませんが、ご質問者が見られた作品で言えば、 ・仲代達矢は、「七人の侍」で、百姓が侍を探す場面で、通行するだけの侍役で黒澤作品に初登場したが、それだけの役なのに、「歩き方が侍ではない」と注意され、何十回も撮り直しをさせられた。 ・「天国と地獄」では、お金を列車から落とすシーンで、ロケ地の堤防脇にあった家(会社の倉庫)を、「あれがなければなあ~」と何回もつぶやいて、ついに撤去してもらった。 あと、人間黒澤明のエピソードは、娘さんの黒澤和子さんの著書「回想 黒澤明」(中公新書)が、興味深いですよ。 3、のご質問 はっきり言って、「踊る大捜査線」程度のレベルの作品で、「黒澤明へのオマージュ」などとは、「思い上がり」ですね。 私は嫌いです。 追加も長文になってすみませんでした。

boredman
質問者

お礼

僕の親父が黒澤マニアで彼の破天荒さは小さい頃から耳にしています。役者に対して「君は演技が下手だから前に出てくるな」とか普通に言っていました。 本物の映画職人ですね…。

  • tenten525
  • ベストアンサー率27% (615/2233)
回答No.2

1、黒沢明の作品は、海外でかなりリメークされています。 一番有名なとこでは、「七人の侍」が「荒野の7人」になってます。 http://ja.wikipedia.org/wiki/%E9%BB%92%E6%BE%A4%E6%98%8E http://www.narinari.com/Nd/2005024065.html http://www.asahi-net.or.jp/~zc2t-ogw/MKHome/AKHome/AKHome.htm 2、「夢」という作品だと思います。 3、やはり、そこがクロサワたる所以でしょうね。

boredman
質問者

お礼

丁寧にありがとうございます。 サイトもチェックさせていただきます。

noname#15285
noname#15285
回答No.1

3のみ。 コメンタリーにもちゃんと収録されていますが、パクリではなく「オマージュ」です。

boredman
質問者

お礼

素人ですいません…。「オマージュ」という言葉、憶えます。

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