原始多項式とは?原始多項式の性質と証明方法を解説

このQ&Aのポイント
  • 原始多項式とは、多項式の係数の最大公約元が可逆元であることを指します。
  • 原始多項式に関する性質を説明します。
  • 原始多項式の性質と証明方法について解説します。
回答を見る
  • ベストアンサー

原始多項式について

一意分解環Aとその多項式環A[x]∋f(x)について、次の(1), (2)は同値であることを証明したいのですが、 (1)f(x)は原始多項式である (2)任意の素元p∈Aに対して、f(x)をpを法として考えた多項式f'(x)∈(A/(p))[x]は零でない (2)のf(x)をpを法として考えた多項式とは a0, b0, …, an, bn∈Aを用いて f'(x)=(a0/pb0)x^n+…+(an-1/pbn-1)x+(an/pbn) と表せる事(だと思う、、)で、 原始多項式とは f(x)=a0x^n+…+an-1x+anについて、a0, …,anの最大公約元が可逆元であることなので、 (2)⇒(1)はf'(x)=(a0/pb0)x^n+…+(an-1/pbn-1)x+(an/pbn)が零でなければ、a0, …,anの最大公約元が可逆元となるように示して行けば良いと思うのですが さっぱり分かりません。 (1)⇔(2)の証明をご教授頂けると助かります。 よろしくお願いいたします。

質問者が選んだベストアンサー

  • ベストアンサー
回答No.2

はい、(2)->(1) (つまり(1)の否定 -> (2)の否定)はそれでいいです。

その他の回答 (1)

回答No.1

うーん.... > (a0/pb0) と書いてありますが、Aは一意分解環であって、体であるとは書いてないので、一般に元 a[0] を元 p*b[0]で「除する」という事が出来るとは限りませんね... そうでなくて、例えば整数(有理整数環)の世界でも、例えば5と8は3を法として等しい、とかいうことを考えた通り、要は「余り」のような事を考える。環の場合はこれは「『イデアル』による剰余環」を考えることに相当する。 つまり、今自然な準同型π: A→A/ pA、つまりπ(a) = a+pA (pAはpによって生成されるイデアル)を考えた時、f(x) = a[0] x^n + a[1] x^(n-1) + .... に対して、f'(x) = (π(a[0]) x^n + (π(a[1]) x^(n+1) + ... ∈ ( A/pA)[x] と定義する、という事を言っている。具体的な例を言うと、Aを有理整数環(これは一意分解環)、pをとある素数(これは有理整数環の素元)としたとき、f(x)は有理整数係数の1変数多項式であるのに対し、f'(x)は f(x)の各項の係数について、全て「pで割った余り」を考える、と言うこと。 で、証明は対偶を考えた方が良い。つまり、f(x)は原始多項式で『ない』とはどういう「定義」かというと、これはf(x)の各項の係数の最大公約数が(0でも)可逆元でもない、ということで、その最大公約数をMとすると、Aは一意分解環なので、Mは素元分解できる。Mは(0でも)可逆元でもないので、Mを割り切る素元pがある。当然、f(x)の各項の係数はこのpで割り切れる。 つまり、 f(x)は原始多項式で『ない』⇒ f(x)の各項の係数を割り切る素元pが存在する。 だけど、逆も明らかなので、結局 f(x)は原始多項式で『ない』<=> f(x)の各項の係数を割り切る素元pが存在する。 で、後は「 f(x)の各項の係数を割り切る素元pが存在する」時、その素元pについて、各項の係数 a[ i ] に対し、先程の準同型πで移したものがどうなるかを考えよ。 逆は、剰余環 A/ pA における零元とはどういうものだったかを考えよ。 一度考えて、分からないところを補足に下さい。

admjgptw123
質問者

補足

ご回答ありがとうございます! 剰余環を失念してました。最後、「 f(x)の各項の係数を割り切る素元pが存在する」時ですが、 各項の係数 a[ i ] について、b[ i ]∈Aを取れば a[ i ] =pb[ i ]でpb[ i ]∈pAなので π(a[ i ] ) =π(pb[ i ] )=pb[ i ] +pA =pAであり、 f'(x) = (π(a[0]) x^n + (π(a[1]) x^(n-1) + ... +π(a[n]) =pAx^n+pAx^n-1+…+pA=0 (pAはA/ pAの零元 ) よって対偶から(2)⇒(1)が示される という感じで大丈夫ですか?(冗長かと思いますが理解のためお許し下さい💧) 大丈夫でしたら(1)⇒(2)も示せそうです!

関連するQ&A

  • 原始多項式について

    原始多項式について下記の問題と証明が合っているか確認したいのですが、 まず、原始多項式f(x)はf(x)=a0x^n+…+an-1x +anにおいてa0, …, an-1, anの最大公約元が可逆元の時を言います。 [問題] 一意分解環Aとその商体Kに対して自然な準同型π: A→K、a→a/1を定め F(x)=π(a0)x^n+…+π(an-1)x+π(an) f(x)=a0x^n+…+an-1x+an と置いた時、F(x), f(x)は原始多項式 [証明] Kは体なのでπ(ai)∈Kは可逆元でその最大公約元も可逆元。従ってF(x)は原始多項式。 またπ(ai)の逆元π(ai)^-1についてπ(ai)^-1=π(ai^-1) より逆元ai^-1がありf(x)も原始多項式である。 以上、考え方が合っているかご教授頂けますと幸いです。よろしくお願いいたします。

  • 原始多項式について

    画像の問題、証明の中で、d=GCD(a0,…,an)、ai=dbi (b0,…,bn∈A)、g(x)=b0x^n+…+bnとおけばg(x)は原始多項式…とありますが、なぜg(x)が原始多項式になるかが分かりません。 dが最大公約元と言っても他にbiで可逆でない公約元があるかもしれないですし、、 何か見落としている点があるかもなので分かる方ご教授頂けますと幸いです。 よろしくお願いいたしますm(_ _)m

  • 原始多項式の証明

    原始多項式の証明 すみませんこの問題がどうしてもわかりません。だれか教えていただけないでしょうか? x^4+x+1(この式はFp[x]に含まれる、p=2)はFp上の4次原始多項式であることを示せ。 まず、既約多項式であることを証明して、原始多項式であることを証明するのだと思うのですが・・・ どうかお願いします。

  • M系列の生成多項式と原始多項式について

    生成多項式や原始多項式に関する様々な投稿を見ましたが、 いまいち知りたいことがわからなかったので質問いたします。 周期 2^n - 1 のM系列を生成するには、{0,1}を体とする n次の原始多項式を生成多項式として用いるということまでは わかったのですが、このn次の原始多項式の求め方について、 いまいち理解できません。 例えば、周期 2^4 - 1 = 15のM系列を生成するには原始多項式           x^4 + x^1 + 1 ー (1) を用いるということですが、             x^4 + x^2 + 1 ー (2) ではM系列を生成できませんでした。 この2式の違いを理解していないことが原始多項式の求め方を 理解できない原因だと思うのですが、どなたかお詳しい方がいましたら、 ご教授お願いいたします。

  • 超高次の多項式の原始関数を求めたいのですが

    f(x) = (n-x)(n-1-x)(n-2-x).....(n-m-x) n: 大きな自然数(例えば1000000など) m: n>mの大きな自然数(例えば100000など) という多項式 f(x)の原始関数を高速に求めるアルゴリズムを考えて います. f(x)を具体的に展開してから原始関数を求めれば簡単だと思い,上記 の式を展開するプログラムを書いたのですが,組み合わせの計算を する必要が生じて,mの値が大きな時に高速に計算できませんでした. 原始関数を直接導出しようと,いろいろ場合分けして考えてみたので すが挫折しました. アドバイス頂けませんでしょうか? よろしくお願いします.

  • 代数学の、多項式の問題を教えて下さい。

    f(X)=X^n+a1・X^(n-1)+a2・x(n-2)+・・・+an∈Z[x]を、最高次の係数が1の整数係数のn次多項式とする。 (1)Aが有理数でf(A)=0を満たす場合、Aは整数である事を示しなさい (2)Aが整数でf(A)=0を満たす場合、Aはanの約数である事を示しなさい。 (3)aは整数でa≠0,2であるとする。X^3-aX-1はQ[X]の既約多項式である事を示しなさい。 という問題です。 困っています。 分かる方、お願いいたします

  • 既約多項式の証明

    p:素数 Zp=Z/(p)とする. 多項式f(x)=a0+a1x+・・adx^d∈Z[x]に対して、 f ̄(x)=a0 ̄+a1 ̄x+・・ad ̄x^d∈Zp[x]として、(a ̄∈Zpは整数aの剰余項) 最高次の項の係数がpで割れない原始多項式f(x)∈Z[x]について、f ̄(x)がZp[x]の既約元であれば、f(x)はZ[x]の既約元である ということを示したいのですが、f(x)が既約元でなくf=ghとおいて示そうとしてるのですが、ごちゃごちゃになっていまいちできません。どのような解法が適切でしょうか。

  • 多項式の最大公約数について

    f(X)とg(X)の最大公約数が1であるとき, ある多項式a(X),b(X)があって, f(X)a(X)+g(X)b(X)=1 とすることができる. とあったのですが,これはなぜなのかを教えていただけますか? よろしくお願いします.

  • 最小多項式

    GF(2^4)の原始元αの最小多項式m1(x)=x^4+x+1とする。 m1(α)=0から、GF(2^4)の元をαのべき表現で表示できました。 ここで、すべての元において最小多項式を求めたいのですが。 講義ノートによると「最小多項式とは、その元を根とする次数最小の多項式」と書いてありました。 そうならば、α^3の最小多項式は(x-α^3)のはず、しかし、 ここで、α^6とα^12を導入し、α^3の最小多項式が m3(x)=(x-α^3)(x-α^6)(x-α^12) となるらしいです。また、一般的にAをf(x)=0の根とすると、A^{2*i}もまた、f(x)=0の根であることは知っているのですが、 なぜ最高次数を3にする必要があったのでしょうか? 最高次数が3以外じゃだめなんですか。例えば(x-α^3)(x-α^6)のように。 また、数の候補としてはα^3、α^6、α^12だけでなく、α^18、α^24、、、、、、、 膨大に候補があがると思います。α^3の最小多項式を考えていますが、 ほぼ無限に候補があがるため、これで、すべての元をあらわしてしまいそうなんですが… こうなると、もはやα^3のペアとして、α^6とα^12のみならず、 どんな元でもよいと言うことにならないのでしょうか? もし、ならないのであれば任意の元をかんがえて最小多項式を作ろうとしても、 このような事態は起きないのか? わからないので是非教えてください。お願いします。

  • GF(2)の体の元を係数とする原始多項式

    GF(2)の体の元を係数とする32次の原始多項式を教えてください 16次以下ならば私の持っている本の付録に付いていたのですが 32次は載っていません 例えば8次ならばx^8+x^4+x^3+x^2+1というふうに よろしくお願いします