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胃ろうを嫌がる

kamekame58の回答

回答No.8

 胃ろうには、いろいろと論点があります。  I 先ずは胃ろうの「目的」に関してですが、  1:咀嚼能力が乏しいので、栄養管理目的で胃ろうを造設する。  2:咀嚼能力が無いので、生命維持目的で胃ろうを造設する。 II 胃ろうと点滴の相違点は、  高齢者終末期における栄養摂取方法と平均余命に関する調査によれば(西円山病院)、平均余命は、経管栄養選択症例では827±576日、中心静脈栄養選択症例では196±231日、人工栄養非選択症例(末梢静脈栄養)では60±40日でした(https://ci.nii.ac.jp/naid/130004485447)。経管栄養の導入により、末梢からの点滴に比べて、平均的には767日(約2年1カ月)生命予後が改善するわけです。  ※点滴は、主に2つあります。末梢静脈栄養(=腕など細い血管からの点滴)と、中心静脈栄養(=頸部・胸部などの太い血管からの点滴で、高カロリーの輸液を実施することが可能です)です。他には、「皮下点滴」など。  経管栄養も主に2つあります。胃ろうと経鼻経管栄養(=鼻を通して胃まで管を挿入する)です。「胃ろう=延命」というマイナス面だけの情報から胃ろうを拒否して経鼻経管栄養を選択されるご家族がおられますが、鼻を通じての管の挿入はそれなりに苦痛を伴いますので、経管栄養を希望されるのでしたら胃ろうの方が賢明だと思います。  Iー1の「咀嚼能力が乏しく、栄養管理目的での胃ろう」の場合には、お昼だけ少量の経口摂取を実施したりするケースもあり、本人の「生きる楽しみ」に寄与しているケースもあります。  「胃ろう=延命治療」とだけ解釈され、胃ろうが敬遠される傾向が近年は目立ってきております(後述)。しかし、このように少数ながら「栄養管理目的での胃ろう」というケースは現実にあります。  一方、意識がない患者さん、認知症末期の患者さんに対して胃ろう(=I-2)が導入された場合には、それは「生命予後の改善」ではなく、単なる「延命」と捉えられることがほとんどで、医療費抑制という観点からも批判的な意見(世論)が多いのが現状です。  生きてさえいてくれれば・・という切なる願いから胃ろうを選択したのに、後日、遠い親戚などから、「単なる延命なのでは・・」とか「医療費の無駄遣いでは・・」などと言われ、それがご家族にとっての苦悩・葛藤となることはあり得ます。  ただ、「栄養管理目的の胃ろう」と「生命維持目的の胃ろう」は境界線がグレーなケースもしばしばであり、また、栄養管理目的で胃ろうを導入したのに、時が経ち、意識レベルが低下し、「生命維持目的の胃ろう」に移行してしまい、「こんなはずじゃなかったのに・・」というケースはあります。その際、「生きてさえいてくれれば・・」ということで家族の意向がまとまっていれば葛藤は起きませんが、家族の意見にズレがありますと家族が苦悩する場合が出てきます。 ※なお、経管栄養選択症例の「827±576日」というのはあくまでも平均であり、「終末期」に入って経管栄養を導入したら、その後10年に渡りその状態で推移したという高齢者のケースもあります。      

参考URL:
https://ci.nii.ac.jp/naid/130004485447
1102530346
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