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続、2変数関数の極限

oodaikoの回答

  • oodaiko
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回答No.16

oodaikoです。 rabbieさん< 本来なら私が解説すべきところを、私よりわかりやすい解説を書いていただいてありがとう ございます。私がまた余計なことを書いて質問者を混乱させるよりこのままrabbieさんにお任せ してしまおうかとも思いましたが、やはりこれだけいろいろ書いてしまった以上、人に尻拭いを させるのもナンなので… ********************************************************************* まず重大なミスをやってしまいました。 回答1での距離の同値性についての記述 >距離dとd'が同値であると言うのは、ある定数Mがあって、常に >d≦Md' となると言う意味です。 は私のミス。この記述は間違いです。この定義だけでは taropooさんのNo.94815での疑問 >「d≦Md'のときd'≦M'd」と言えるのか は言えません。 正しくは 距離dとd'が同値であると言うのは、ある定数MとNがあって、常に Nd'≦d≦Md' となると言う意味です。 でした。こうすれば別の定数M'とN'をとって N'd≦ d'≦M'd となることもすぐわかりますね。 またtaropooさんが疑問に思われた日本語としての 意味合いにも一致しますね。 ************************************************************************* 回答1の補足質問 > rがpへ近付く近付き方によらず収束するというのは >>(B)「任意のε> 0に対し、あるδ_1,δ_2,…,δ_n があって > (以下略) >とありますが何故こう言えるのですか?私の感覚だと、rがpへ近付く近付き方によらず収束するとは >「r = φ(t)として、lim{t→t0} φ(t) = pを満たす任意のφ(t)についてlim{t→t0} f(φ(t)) = K」 >という事だと思うのですが 結局どちらでも同じことですヨ。 taropooさんの書いた 「r = φ(t)として、lim{t→t0} φ(t) = pを満たす任意のφ(t)についてlim{t→t0} f(φ(t)) = K」 と言う条件を〈条件T〉としておきます。あとで利用しやすいように〈条件T〉をε-δ式で書いておくと 〈条件T〉 「『任意のε_0 > 0に対し、あるδ_0> 0があって |t - t0 | < δ_0ならば |φ(t) - p|< ε_0』 と言う条件を満たすならば、任意のε> 0に対し、あるδ> 0があって 『 |t - t0 | < δ ならば | f(φ(t)) - K| < ε』 となる」 となります。さて、回答No1の中で書いたように(B)と(A)の条件は同値です。 またいちいちNo1を読み返すのは煩わしいのでもう一度条件(A)も書いておきます。 (A)「任意のε> 0に対し、あるδ> 0があって |r - p | < δ ならば |f(r) - K| < ε となる」 そして〈条件T〉と(A)も同値です。 [証明]:条件(A)⇒〈条件T〉: 関数fは(A)の条件を満たすとします。 φ(t)は、lim{t→t0} φ(t) = pを満たす任意の曲線とします。 lim{t→t0} φ(t) = p というのはε-δ式で書くと、 〈T-1〉「任意のε_0> 0に対し、あるδ_0> 0があって 『|t - t0 | < δ_0ならば |φ(t) - p|< ε_0』」 ということです。さて任意のε> 0に対し、条件(A)を満たすようなδを取ります。 〈T-1〉よりこのδに対して 『|t - t0 | < δ_0ならば |r - p| = |φ(t) - p|< δ』 となるようなδ_0が存在します。従って(A)より 『|t - t0 | < δ_0 ならば | f(φ(t)) - K|=| f(r) - K| < ε』 が言えます。 ------------------ 〈条件T〉⇒条件(A):関数fは〈条件T〉を満たすとします。 〈条件T〉の特例としてφ(t)=p+ta (aはpを始点とする適当な単位ベクトル) とおき、t0=0とします。 するとこのφ(t)は lim{t→t0} φ(t) = p を満たしますから〈条件T〉より 任意のε> 0に対し、あるδがあって 『 |t - t0 |= |t| < δ ならば | f(r) - K| = | f(φ(t)) - K| < ε』 となることが言えます。 またφ(t)の形から 『|r - p| = |φ(t)-p|<δならば|t| = |t - 0 | <δ』 であることも明らかです。従って 『|r - p| = |φ(t)-p|<δならば| f(r) - K| = | f(φ(t)) - K| < ε』 すなわち条件(A)が言えます。                   ■ ------------------------------------------------------------------ >すると(B)⇒(B')は言えますけど、(B')⇒(B)を言うためには >δ=min(δ_1,δ_2,…,δ_n ) >である必要があるのではないでしょうか? これはrabbieさんがNo.14で書かれたました。 >=min(...)とするところを単純に書き間違えたのでしょう その通りです。私のミスタイプでした。 *************************************************************************** 回答11の補足質問 >この(c)って特定の1つで良いのでしょうか、任意の数についてなのでしょうか? 当然任意の数についてです。 >多変数関数が極限値を持つかどうかの判定法なんて2~3世紀前に発見されてても >良さそうな気がするのですが 当然のことですが数学者にsigmund条件が極限を持つかどうかの判定法となり得るか?と聞けば すぐにrabbieさんの回答のような答が返ってくることでしょう。 教科書などにそのような判定法のことが書いてないとすれば、実際問題としてあまりそういう 判定法など必要とされていないと言うことではないでしょうか。 このことについては自信なしです。 *************************************************************************** 回答15の補足質問 >siegmundの条件(a)の段階で、上の一様収束の定義で言うベクトルaは任意ではなくなり、 >一意に決まってしまいます。それに「一様に収束する」という条件を付けるとは?という >のが私の疑問です。 私が書いたのは個別にではなく一まとめにしての意味でしたが、 ちょっと誤解を招きかねない書き方でしたね。そもそもsigmund条件と言うのが 本質的に同じ内容のことを場合分けして書いているに過ぎないので、(a)(b)(c)などと 分けずに一まとめにして言ってしまえれば誤解の余地もなかったと思います。 sigmund条件(a)(b)(c)を一まとめにして言えば 原点を通る任意の直線をlとする。(x,y)がlに近付きつつ(x,y)→(0,0)となる時に f(x,y)はlによらず同じ極限値Kを持つ。 と言うことです。この条件はNo11で書いた条件〈条件S'〉 「任意のα(0≦α< 2π)に対して lim_{r→0,θ→α} f(r,θ) = K」 と同じです。そして私が「一様に」と書いたのはこの〈条件S'〉における f(r,θ)の収束がαによらず一様であると言う意味です。

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