図書館資料の目録のNDC表示と件名について

このQ&Aのポイント
  • 図書館の資料目録に表示されるNDC(Nippon Decimal Classification)とは、出版社側が設定した分類番号であり、国立情報学研究所やNDLが作成するものではありません。
  • また、NDCの分類番号と図書館の件名には差異があり、例えば『火器の誕生とヨーロッパの戦争』のNDCは391.2ですが、図書館の件名では559.1となっています。
  • 一般的な大学図書館は、国立情報学研究所から情報を提供されていることが多いです。
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図書館資料の目録のNDC表示と件名について

資料組織論を勉強していて、図書館にある本を見て、目録を自分で書いていたのですが、いくつかわからないことがあります。 『火器の誕生とヨーロッパの戦争』(バード・S・ホール著、市場康男訳)という本について調べてみたのですが、この本の裏の情報(著者名や出版年などが書いてあるところ(何と呼ぶのか忘れたんですが・・・)に、NDC分類番号391.2とあるのですが、Nacsis Webcatの目録を見ても、NDL opacのそれを見ても、559.1となっています。この391.2というのは、出版社側が決めたものなのでしょうか。また、559.1はそれぞれ国立情報学研究所やNDLが作っているのでしょうか。また、普通の大学図書館は主に、この国立情報学研究所から情報をもらっているのでしょうか。 もう一つは件名です。件名がNacsisや某大学図書館では、銃砲 -- 歴史と戦争 -- 歴史というようになっているのですが、銃砲 -- 歴史とルネッサンスというようになっています。おそらく、ルネッサンスというのは、元のタイトル、”Weapons and warfare in renaissance Europe”からとっていると思うのですが、、、。 細かいですが、分かる方がいらっしゃったら教えていただきたいと思います。

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回答No.1

こんにちは。大学で司書課程を教えています。 本題に入る前に,t1m1さんは,司書課程をとっていらっしゃるのですか? でしたら, >著者名や出版年などが書いてあるところ(何と呼ぶのか忘れたんですが・・・ おーい。 忘れないで下さいよ! 「奥付」です。NCRでは,情報源の優先順位の第2位です。 さて,奥付に分類が書かれていたとしたら,日本では,まず出版者側の判断と考えてよいと思います。 出版者側がみんな資料分類法やNDCの細々したルールに通じているとは限りませんし,また実際に作業を行う場合はそれぞれの図書館のローカルルールに従う場合もありますので,一般的には,奥付の表記に必ずしもとらわれる必要はありません。 (ただし,洋書で,標題紙の裏面下部などに書かれている場合は,その国の国立中央図書館とか議会図書館などが,ゲラ刷りの段階で内容を読んで判断している場合が多いので,かなり信頼できます。) NACSIS Webcatのデータは,国立情報学研究所が作っているわけではありません。 実際に分類番号や件名を付与したり,書誌データを作成しているのは,この総合目録に参加している全国の図書館(主として大学図書館)の職員です。 国情研は主としてそれらのデータのとりまとめや調整にかかわっています。 >普通の大学図書館は主に、この国立情報学研究所から情報をもらっているのでしょうか。 ちょっと意味がよく分かりませんが,「国情研が,権威ある書誌データを責任もって全部作成して,それを全国の大学図書館に提供しているのか」という質問であれば,ノーです。 「全国の図書館員が入力したデータを,お互いに利用できるようにしてくれているのか」という質問なら,イェスです。 一方,NDL-OPACに入っている分類や件名のデータは,すべて国立国会図書館の職員が作成しています。 本書の件名については,その本の内容を見てみないと何とも言えません。 ただ, >おそらく、ルネッサンスというのは、元のタイトル、”Weapons and warfare in renaissance Europe”からとっていると思うのですが、、、。 という点については,国会ならそんないい加減なことはしないと思うのですが,どうなんでしょう。 (いい加減,というのは「原タイトルにあるから,というだけの安直な理由で」という意味です。) 内容を見た上で,主題を表す語としてルネッサンスが(も)適切だと判断したからではないでしょうか。 分類も件名も,「主題に対して行う」ものであって,「タイトルに対して行う」ものではありません。 結果的に,タイトルに主題が現れているケースが多い,というだけのことです。 それと,目録に記されたデータを比較する際,件名の付与に用いている件名標目表が何であるかによっても違いが生じることに注意が必要です。 国会図書館はNDLSHを,また多くの公共図書館ではBSHを使用しています。 NACSISのデータの件名が何に基づくものかは,詳しいデータを見ないと分かりませんが,残念ながらいま自宅からなのでちょっと見られません(職場からなら可能)。 しかし,「銃砲-歴史」「戦争-歴史」という書き方からすると,BSHかな?という気もします。 それと, >Nacsisや某大学図書館では、銃砲 -- 歴史と戦争 -- 歴史というようになっているのですが、 と書かれていますが,もし「NACSIS(現在はNIIですが)の判断と某大学図書館員の判断が一致した」と思われたのだとしたら,それはたぶん違います。 おそらく,某大学の図書館員は,NACSISのデータをもらってきて自館の目録に加えた(コピーカタロギングという)だけではないでしょうか。 図書の実物を見ていませんので,「自信なし」にしておきます。

t1m1
質問者

お礼

ご返答、読ませていただきました。ありがとうございます。 はい、私は司書課程をとらせて頂いています。初歩的なこともわかっていない上にうるおぼえですみません。 また、この場で質問させていただくかもしれませんが、もし答えていただくようなことがありましたら、よろしくお願い致します。

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