JR運転士 水分補給報告義務は何のため?

質問

JR運転士が熱中症による体調不良で、鉄道の運行に支障が出たのを機に、今まで停車中の水分補給はOKではあったが毎回その旨の（どこで何のために等）報告書提出を義務付けていたのを、止めた。
とのニュース記事を読みました

これで、運転士の方々はいちいち報告書を書かずに済み、熱中症予防のために自由に水分補給が出来るようになったみたいです。

ところで、今まではナゼわざわざいちいち水飲んだらその旨の報告書を義務付けていたのでしょうか?

回答No.3

gsmy5 · ベストアンサー

＞運転中でも視界をずらさずに水分補給できる器具はいくらでもあるのに…
うーん質問者様も、一瞬でも目をさらしたら危ないと考える口ですね
実は意外なことですが、鉄道の運転士に明確な前方注視義務はありません。
そもそもSLなんて真面目に前方を見ようとしても見えないところの方が多いです。
前を見ずに走っているようなものです。（もちろんだからと言って四六時中飲食・携帯電話の操作・読書等をして真面目に前を見なくてもいいと言っているのではありません）
なぜ、そんなことが可能かと言うと、そもそも列車は急には停まれません。普通の電車で急ブレーキをかけても数百メートルは進んでしまいます。あえて失礼な言い方をすると、前に何か不都合なことを見つけて急ブレーキをかけても間に合わないことがあるのです。
そこで、急ブレーキをかけなくてもいいように安全を確保するのです。
まずは、列車の追突・衝突防止です。
鉄道の信号は、車の信号と違い、列車の相対的位置関係から絶対的な安全を保障するシステムになっています。
つまり、線路をいくつかの区間に分け、その区間ごとに信号を設置します。直前の区間に別の列車がいる場合、その列車が急に停車したら、その区間に入って追突・衝突する恐れがあります。
そこで、直前の区間に列車がいる場合は赤信号を表示し、無条件で停止を命じます。よほど特殊な事例を除けば、この赤信号に対してはATSと言うバックアップ装置があり、赤信号を無視しても強制的に停車させられます。
2つ先から先の区間にいる場合は、その路線の状況に応じていろいろ定義されますが、加速を禁じたり、所定の速度まで出せたり、減速を命じたりなどとなります。
ちなみに青信号(進行表示)は、前方数区間にわたって列車がなく、その他の条件もすべて問題がないときに最高速度まで加速してもよい表示で、絶対的な安全を保障しているとも言えます。
新幹線の場合、信号表示する代わりに以上の概念から出してもよい速度を車内に直接表示されます。
以上より、信号さえ見落とさなければ、一瞬注視してなくても致命的なことにはつながらないことがわかります。
その他の危険ですが、線路内の人立ち入り等は、列車往来妨害罪等にも問える犯罪行為とすることで意図的な侵入を防ぎます。もちろん、意図的な物の放置も犯罪です。(新幹線の場合、線路敷地内に入ったり物を入れるだけで犯罪になります）
これにより意図的な障害物も存在しないと推定できる環境になります。あとは動物や自然起因の不可避な障害物のみ心配すればいいことになります。このため、常に前方を注視しなくてもよいとされるわけです。

とはいえ、飲み物を飲んだりして、目を離すのを乗客が見れば不安に感じるのは十分理解できます。
そこで、前に回答したように、報告を求め、責任者が確認できるようにしたということのようです。

http://okwave.jp/qa/q5339010.html

お礼

個人的には、水分補給している間に目を瞑ったとしても大した問題は無いと思っていますが、一瞬でも前方不注意すると目くじら立てる輩もいるだろうと思うので、そんな連中にも突っ込みを入れられないように相応の器具は用いた方がベターだと思った次第です

回答No.2

mgse5635

運転士も人間です。当然汗もかくし、熱中症になることもあります。

当然のこと、停車中に水分補給も有りえますし、汗を拭うために運転中でも手で額を拭うことは有りえます。流れた汗が目に入れば、一時的に目をつぶって視界を失いますし、熱中症で倒れたら運転継続は出来ず大幅な遅延が発生します。

ところが、心ない一部の乗客の中で、こうした行為を危険行為だと、写真付で国交省などに通報する輩がいます。

事情がわからないので国交省なりはこれをその会社に連絡し、事実確認します。この間は、該当運転士は常務から外さざるを得ません。

だから運転中の汗拭きを禁止したり、水分補給をしたら報告したりと言った、ばかげたことを強いることになるようです。

回答No.1

gsmy5

要するに、停車中であっても「運転」業務中なので、運転業務中に何か特別なことをするとJR東海では報告義務があったということでしょう。
詳しくは以下のネットニュースにあります。
このニュースでも「水分補給と同列に並べてもいいのか、疑問も残った。」と疑問を投げかけていますが、私見ではおそらくは国鉄末期の「国鉄悪し思想」による過剰報道等も背景にあったと想像します。
国鉄末期、民営化を正当化するために、「国鉄職員は業務中に○○していた」的なバッシング記事が膨大に流れていました。(民営化を目指した内部からのリークも相当あったことでしょう。それこそ「そんなことまで？」的な記事も多数ありました。)あるいは、JR以降のネット時代突入後、「先日JR社員は運転中に飲み物を飲んでいた」的投稿が相次いだのかもしれません。
こういったものに対抗するには、「責任者はその行為を把握しており、（その程度では安全に影響しないので）了承している」旨を明確にすることです。そこで、そのような報告を求めたのでしょう。報告があれば保管時に責任者の捺印がなされるはずです。これは乗務中にやむを得ず水を飲んだが責任者は了承したという証拠になります。
もっともJR東海以外では一括して黙認し報告を求めていなかったので。JR東海はもっとも国鉄時代の名残があったということでしょうか。
（あくまでも私の想像です）

http://blogos.com/article/115484/
電車の運転士に熱中症とみられる症状が相次いだため、JR東海が乗務中に水分を補給した際に義務づけていた報告を不要にしたことが、朝日新聞デジタルに「運転士、水飲んでも報告不要！」の見出しで報じられた。この記事に対して、ネットでは「なぜ報告が必要だったのか」「信じられない」と驚きの声があがっている。
どんなルールだったのか、弁護士ドットコムニュースはJR東海に取材した。JR東海の広報担当者によると、報じられている通り、これまで運転士は、停車中の水分補給自体は認められているが、水分補給をした場合には、報告するルールになっていた。なぜルールが設けられたのかを尋ねたところ、「水分補給だけが特別に報告義務があったわけではない」との答えが返ってきた。
JR東海には、運転士が業務中に「通常とは異なる取り扱い」を行った場合、運転士に報告義務を課しており、水分補給もその1つだという。「通常とは異なる取り扱い」は他にどのようなものがあるのかを尋ねたところ、「車両が故障した場合」「車両が小動物と衝突した場合」などがあるそうだが、水分補給と同列に並べてもいいのか、疑問も残った。
水を飲んだ場合の報告の方法は、乗務中であれば、「これから水分補給をします」と無線で司令部に報告し、乗務後であれば、無線で連絡するか、もしくは業務日誌のような形で、分量にして1～2行の報告をおこなっていたという。
JR東海によると、「これまでも水分補給自体が制限されていたわけではないが、乗務員がより水分補給しやすい環境を整えるために、規定を改定した」と話していた。

●JR東日本、西日本「ルールはない」
他の鉄道会社では、どうなっているのか気になったので、JR東日本に確認したところ、「そうしたルールを設けてはいない」との回答だった。
JR西日本も、水分補給について、特にルールは設けていないという。担当者は「ただ、電車を運行中に水分補給をすることは事実上難しいのではないか。水分補給ができるように、適切なタイミングで休憩がとれるようにしている」と話していた。
（弁護士ドットコムニュース）

お礼

運転中でも視界をずらさずに水分補給できる器具はいくらでもあるのに、甚だ違和感を感じた次第です

ご回答ありがとうございました