• 締切済み

残忍な映画を見る理由(それでも夜は明ける)奴隷制度

もともと映画好きではないのですが、大画面テレビを購入して以来、 ひとり、家で映画をのんびり見る時間は、楽しいひと時となりました。 そんな私が、先日「それでも夜は明ける」という映画を借りて、 とても苦痛になってしまいました。 この、私の心理を、どなたか教えてください。 「それでも夜は明ける」という映画は、 アカデミー賞の奴隷制度をリアルに描いた重い作品なのですが、 「奴隷の苦痛の時」を、ゆっくりゆっくり流れるように描写」しており、 妙にリアルで、楽しいひと時が、ブルーで重い気分になり、リタイアしてしまいました。 こういう残忍なテーマの映画って、 わざわざ自宅で見たいと思うとしたら、どのような理由なり、気分なのでしょうか? 奴隷のリアルな世界が、大画面を通じて、私の部屋に広がり、 極めて、嫌な気持ちになってきました。 こんな嫌な気持ちになってまで、みなさんもこういう映画を見ていますか? 私の感じている、不快感って何なのでしょうか? ちなみに、「スノーピアサー」という映画でも、同じ気持ちになりました。 その映画は、残忍なシーが多く、人間の欲をリアルに描いた作品です。 やはり、身分制度がステージにあり、その頂点に君臨する人間の傲慢な欲を描いた作品です。 不快な気持ちになりました。 こういう映画って、家で見たいと思う心理が、よくわからなくなってしまいました。 大画面だから?なのでしょうか? 自分でも、理由がわかりません。どなたか、説明していただけないでしょうか?

みんなの回答

  • chandos
  • ベストアンサー率36% (267/732)
回答No.2

>(残忍なテーマの映画を)わざわざ見たいと思うと >したら、どのような理由なり、気分なのでしょうか? それは、「それでも夜は明ける」はアカデミー賞受賞映画であり、感動系で良い映画ではないかと予想する人がけっこういるからこそ、観客を集めたのでしょう。 そもそもこの映画は、南部の農園主の残虐性を描出するために作られたものではありません。理不尽な境遇に陥るハメになった主人公が、それでも希望を失わずに自由を得るまでを追った映画です。つまりは人間賛歌でありヒューマニズムを謳った作品です。 映画は娯楽です。では、その娯楽性はどのようにして獲得できるかというと、つまりは観る者にカタルシスを与えることによって達成できます。ならばカタルシスとはいったい何かというと、(辞書などを引けば分かる通り)劇中で準備・蓄積されてきた伏線や暗示・表現等が特定のポイント(多くはラストシーン)において一気に快い感覚に昇華する状態のことです。 「それでも夜は明ける」について言えば、農園主の残虐な仕打ち等の主人公が逆境にあえぐシーンは上記の「劇中で準備・蓄積されてきた伏線や暗示・表現」に当たります。そしてそのインパクトが大きいほど、ラストの主人公が解放される場面の感銘度は高くなります。もしも主人公が大した虐待も受けず、漫然と平穏な日々を送り、結果自由を取り戻したところで、観客はアクビを噛み殺すだけでしょう。 >戦うヒーローを、カッコよく描き、欲の塊 >を悪役として、カッコ悪く描く方が。。。 正義の味方はあくまでカッコ良く、強欲な敵役はあくまでカッコ悪い。。。という図式の作品なんて、せいぜい小学校低学年向けの読み物にしか存在しないのではと思います。 たとえば「バットマン」や「アイアンマン」みたいな単純なヒーロー物の体裁を取る映画においても、善玉イコール正義で悪玉イコール悪の権化みたいな単純な描かれ方はされていません。それぞれかなり屈折しています。作者は観客を飽きさせないように「劇中で準備・蓄積されてきた伏線や暗示・表現」をいろんな手練手管で繰り出し、観終わってのカタルシスを巧妙に構築しようとします。 。。。しかも面白いことに、世の中にはスレ主さんみたいに「勧善懲悪」にカタルシスを覚える観客だけが存在しているのではないのです。 人間の深遠な内面を抉り出したり、主人公がスペクタクル的に悲劇に見舞われたり、不条理な結末に終わってしまうこと等に感銘を覚える者もけっこういます。そして素晴らしい映像や巧みな演出リズム等も観客を感心させます。たまたま「勧善懲悪」にカタルシスを感じる観客が多いと思われるので、メジャーな映画ではその図式を土台にした映画が多数作られているというだけの話でしょう。 これがミニシアターで上映されるマイナーなアート系の映画になると、カタルシスの提示方法はもっと多様化します。 実を言えば、私は「それでも夜は明ける」は大した映画だとは思っていません。その理由は「主人公が味わう艱難辛苦 -> ラストの自由獲得でカタルシスを表現」という仕組みが上手く機能していないからです。つまりは脚本と演出がヘタなんですね。「スノーピアサー」も、観ていてさっぱり盛り上がらない駄作だと思います。 繰り返しますが、通常は映画の作り手は娯楽性を獲得するためのカタルシスの提供に腐心します。ところが作り手の力量が足りなければ、カタルシスには関係のない個々の描写自体だけが「浮いて」しまい、観客側にはテーマが伝わりません。 つまりはスレ主さんの「観客が残忍な映画を見る理由は?」という問いに対しては「残忍な場面だけを期待している観客なんて極少数であり、ほとんどは面白さや観終わっての感動(カタルシス)を味わいたいだけなのだ」というのが回答になります。 >社会的に意義があると思うのです >学習する気持ちになるものでしょうか? 映画に「社会的な意義」や「学習の手助け」などを期待するのは筋違いかと思います。映画は単なる娯楽でしかありません(大きな映画館で上映されているものはもちろん、ミニシアターで観るマイナー系の映画も同様です)。 要は、その娯楽性の提示に作者及び作品によって上手い下手があり、なおかつ受け手の観客にも娯楽(カタルシスの表現)に対する許容性や方向性が人それぞれ違っているという、そんな状況がある。。。という話ではないのでしょうか。

  • isoiso0423
  • ベストアンサー率64% (1125/1741)
回答No.1

お早うございまぁ~す。 >私の感じている、不快感って何なのでしょうか?  ごく普通の方が持つ生理的な現象のひとつだと思います。  そこには作り手である監督のある種の作為的な映画手法も交じっています。  「それでも夜は明ける」を鑑賞して、「奴隷制度のあった時代はよかったなぁ。俺も奴隷が欲しい」なんて感想を持たれたら困ってしまうわけで(世の中にはこういう方もまあいるんでしょうけど。特にアメリカの南部の保守層なんかに)、被害者がどれだけひどい仕打ちを受けてきたか、アメリカの歴史の中に埋もれさせてはいけない事実を映像化することで、未だ存在する人種差別を見なおしてもらいたいetc...といろんな想いが作り手にはあります。  例えばこの作品でアカデミー助演女優賞を獲得したルピタ・ニョンゴが木に括られて鞭打たれるシーンがありますが、この場面を小説で書くよりもマンガで描くよりも、やはり映画の実写映像の方が、鑑賞者の多くに目を背けたくなるような残酷性を訴えることが出来ます。人によっては文や絵で、よりイメージを膨らませることが出来る方もいますが、絶対数的には実写の方が多いはずです。  ポール・ダノが演じた奴隷農場の若い監視人が、ひどいヤツで、見ていて怒りを覚えましたが、鑑賞し終わってから冷静に考えれば演じ手が上手な証だったりします。  「スノーピアサー」は全体的な構成をSF系のアクション仕立てにしてますが、現存する階層社会を列車の車列に置き換えて現していました。監督は韓国の方ですが、韓国の社会には朝鮮族という韓国人でも北朝の人間でもない、階層的はもっとも底辺にいる人たちが存在しています(その多くが暮らしているのは中国の延辺朝鮮族自治州なんですが)。この映画もこういった世界に厳然と存在しているヒエラルヒーにスポットを充てることをテーマのひとつとしています。「スノーピアサー」を見て、爽快な気分になったり、明るい気分になってしまったら、感覚が返っておかしいことになってしまいますよね。 >こういう映画って、家で見たいと思う心理が、よくわからなくなってしまいました。  あまたある映画の中でなぜこの作品を選んだのかは、あくまでも質問者さんの個人的な主観なのでなんとも言えませんが、ボクはどちらもわざわざ劇場へ足を運んでみました。当然ですが見終わってブルーな気持ちになりたかったからではありません。なぜ選んだかは、大ヒットするハリウッド系娯楽作よりも、見たことで得るものが多いだろう、という気持ちからです。  一回見れば十分だなぁ...というド派手な大作や悪趣味丸出しの残酷映画も見ますが、まあ2時間前後の時間をそこに費やすわけですから、少しでも社会性の高いものを見ておきたいというところでしょうか?  「それでも夜は明ける」「スノーピアサー」この2作品のパッケージを見て、見ようと思われたのかネットなどで予告編をご覧になったのか、それとも何らかの賞を受賞していることなどで食指をそそられたのかわかりませんが、観賞後は嫌な気分になったとしても、見ておいて損はなかったんじゃないでしょうか? 大きなテレビの前で過ごした時間はけっして無駄ではなかったんじゃないかと、個人的には思っております。

kazuyuki56
質問者

お礼

「少しでも社会性の高いものを見ておきたい」 私も同じような価値観で、手に取ったつもりでしたが、 でも、得られたのは、人間不信と、この世に対する嫌悪感でした。 私たちは、ある程度、残酷な歴史があることも知っているし、 人間の欲のなれの果ての醜さも知っています。 差別、戦争、だからこそ、そうならないように 明るい気持ちで生きていたいと願っているけれど、 ああいう映像を見せられて、私の中には、希望より、絶望の印象が色濃く残りました。 ああいう映画を見たときに、 「身分差別や残虐な欲望はよくないことなのだ」と 改めて、学習する気持ちになるものでしょうか? そんなこと、分かっているはずです。 それよりも、それと戦うヒーローを、カッコよく描き、 欲の塊を悪役として、カッコ悪く描く方が よっぽど社会的に意義があると思うのですが 私の考えは、間違っているのでしょうか? 両方映画館に足を運ばれた方の貴重なご意見が聞けて、参考になりました。 ありがとうございます。

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