- ベストアンサー
電磁場と電磁波について
電磁場と電磁波の物理的性質についてここで明確にしたいです。 次の1)~5)は正しいですか、間違いですか。 1)電磁波は電子の加速運動によって作られる。 静止状態の電子、等速直線運動している電子は電磁波を作らない。 2)真空空間は電磁場であり、電磁波を伝搬することができる。 つまり電磁波を作るには電子が必要であるが、一度作られた電磁波を伝搬するには電子は必要ない。 3)電磁波が電子の存在しない真空空間を伝搬する限り減衰することはない。 4)電磁波が電子の存在する空間(大気圏など)を伝搬するときには減衰が生じる。 この場合は距離の2乗に反比例して減衰する。 5)電磁波は電子の運動方向と垂直方向に進行する。
- sugaku2012
- お礼率64% (431/666)
- 物理学
- 回答数3
- ありがとう数7
- みんなの回答 (3)
- 専門家の回答
質問者が選んだベストアンサー
質問の意図をなるべく酌むようにして答えてみたいと思います。 (1) 前半は半分正しく、後半は正しいです。 電子に限らず荷電粒子が加速度運動をすると電磁波を放射します。制動放射と呼ばれます。加速度運動がキモなので、静止状態や等速直線運動では放射しません。ちなみに、電磁波の発生方法は荷電粒子の加速度運動だけではありません。例えば、太陽の光(核融合)やLEDの光が荷電粒子の加速度運動に依らない電磁波の発生方法です。 (2) 前半は誤り、後半は半分正しいです。 「電磁場」という言葉の使い方に問題があるような・・・音波は伝えるための媒質(例えば水や空気)を必要としますが、電磁波には媒質は不要です。したがって、○○であるから伝搬できる、という表現はあてはまりません。そして、(1)でも述べた通り、電磁波を発生させるのに荷電粒子は必ずしも必要ではありません。しかし、電磁波に媒質は不要ですから、その意味では「一度作られた電磁波を伝搬するためには電子は必要ない」は正しいです。 (3) 誤りです。 電磁波は拡がるので減衰します。しかし、「何もない」空間を伝播する際には、電波を散乱したり吸収したりするものがないので、それらが原因となる減衰は考えなくてよいことになります。 (4) 前半は正しく、後半は誤りです。 ここでいう減衰は、吸収や散乱が原因です。距離の2乗に反比例するわけではありません。No. 8829003の答えにあるように距離の2乗に反比例するのは、全方位に等しく放射された電磁波が拡がることによる効果です。 (5) 誤りです。 荷電粒子の運動方法と電磁波の放射方向にいつも決まった関連があるわけではありません。例えば、(1)の制動放射の場合でも、荷電粒子が等速円運動をしている場合には、荷電粒子の運動方向に電磁波が放射されます。
その他の回答 (2)
- shintaro-2
- ベストアンサー率36% (2266/6244)
>2)真空空間は電磁場であり、電磁波を伝搬することができる。 真空空間自体は電磁場ではない >つまり電磁波を作るには電子が必要であるが、一度作られた電磁波を伝搬するには電子は必要ない。 それは合ってます。 > 4)電磁波が電子の存在する空間(大気圏など)を伝搬するときには減衰が生じる。 > この場合は距離の2乗に反比例して減衰する。 距離の2乗に反比例するのは 球面波のように空間全体に広がる場合のみ これは真空中でも同じ ものすごく指向性が高ければ、距離自体による減衰は少なくなるが 空気中の水分他による減衰は無くならず、それは1/rに比例する
お礼
>真空空間自体は電磁場ではない 真空空間は電磁波を伝搬することができるのだから電磁場ではないのですか。 どこが問題ですか。 >距離の2乗に反比例するのは 球面波のように空間全体に広がる場合のみ これは真空中でも同じ 平面波は減衰しないのですか。
- ORUKA1951
- ベストアンサー率45% (5062/11036)
電子は忘れる。 1)電磁波は電子の加速運動によって作られる。 静止状態の電子、等速直線運動している電子は電磁波を作らない。 電荷が加速度運動をすると・・・ 2)真空空間は電磁場であり、電磁波を伝搬することができる。 つまり電磁波を作るには電子が必要であるが、一度作られた電磁波を伝搬するには電子は必要ない。 電子でなくて陽子でもα粒子でも何でも構わない 3)電磁波が電子の存在しない真空空間を伝搬する限り減衰することはない。 磁力を持つものもダメ。電磁気力と相互作用するものは電子に限らずすべてダメ 4)電磁波が電子の存在する空間(大気圏など)を伝搬するときには減衰が生じる。 この場合は距離の2乗に反比例して減衰する。 伝搬のしかたによる。御存知だと思いますが共振空洞管内を伝わるときは原理的には減衰しません。空気による減衰はわずかですがこの場合は距離に比例する。 もちろんパラボラで反射された電磁波はパラボラ面から離れるほど強くなる。 球面に広がるときでも距離による減衰を除けば距離に比例する。何個の粒子にぶつかったかと言う事なので面積ではなく通過距離に比例する。 5)電磁波は電子の運動方向と垂直方向に進行する。 加速度--振動の方向に垂直な面に発生しますが、他の方向に向かわないわけではない。 アンテナ 指向性( https://www.google.com/search?hl=ja&q=%E3%82%A2%E3%83%B3%E3%83%86%E3%83%8A%20%E6%8C%87%E5%90%91%E6%80%A7&gws_rd=ssl&tbm=isch ) たとえば ⇒MAGNA/TDM:特徴:遠方界(指向性)計算が可能( http://www.engineering-eye.com/MAGNA_TDM/features/05.html ) 電子を気にしすぎです。ひょっとして、電流も電子の流れだと誤解されていませんか??
関連するQ&A
- 真空空間における電磁波の減衰
純粋な電磁場としての完全真空空間が存在するとして、この空間内において電磁波は減衰しますか。 よく言われるように電磁波は距離の2乗に反比例して減衰するのですか。 電磁波が距離の2乗に反比例して減衰するのであれば、土星近く(地球からの距離約 1,3000,000,000 km)を周回する電波出力100wの人工衛星が発信する電波が地球に届くころには何Wになるのか計算式とともに示してください。
- ベストアンサー
- 物理学
- 光(電磁波)の発生と伝搬の具体的な機構について
光(電磁波)の発生と伝搬の機構を具体的に教えてください。 一応私的な考えを述べておきます。物理法則に明確に反する点がありましたらご指摘ください。 知りたいのは具体的な機構ですので、数学的抽象的概念は不要です。 間違いの指摘につきましては、素電子の存在という仮定を受け入れた上でお願いします。仮定を受け入れられない方は回答をご遠慮ください。 素電子については過去の質問 https://okwave.jp/qa/q9565848.html https://okwave.jp/qa/q9560257.html を参考にしてください。 空間は素電子プラズマで満たされている。素電子プラズマは、光を伝搬させ、物質を生み出し、重力と質量を発生させる。 (1) 電子の赤道周囲は電場になっており、電場を形成する素電子の自転軸は電子を中心に放射状に並んでいる。 (2) 電子が紙面奥に動くと、その影響で素電子の自転軸が90度回転して同心円上に並び、電場aは電磁場になり、その場に取り残される。 (3) 素電子の自転軸が更に180度回転してa の磁場が反転する。電磁場aは陰電素を画面奥から手前に吸い込む。電磁場aに吸い込まれた陰電素は、電気斥力で反対方向に分かれて電流b,cになる。電流cは電場dを生成する。 (4) 電磁場aは電流b,cにエネルギーを奪われ、電磁気力が減衰して崩壊する。b,cは磁気力で閉じて環電流になる。dは電磁場になる。 (5) dの磁場が反転する。電磁場dは環電流cを減衰させつつ電流eを生成する。電流eは電場fを生成する。 (6) b,cは流れが止まり、磁気張力で収縮する。電磁場dは電流c,eにエネルギーを奪われ、電磁気力が減衰して崩壊する。eは環電流にfは電磁場になる。 (7) b,cは電気斥力で破裂崩壊する。fの磁場が反転する。電磁場fは環電流eを減衰させつつ電流gを生成する。電流gは電場hを生成する。 光の構成要素は電場と磁場ではなく環電流と電磁場であり、光電効果は、電子が、電磁場によって移動させられる現象である。
- ベストアンサー
- 物理学
- 等速直線運動する電子は電磁波をつくるの?
電子が加速度運動をすると 電磁波(シンクロトロン放射や制動放射など)を放出すると 講義で習いました。 しかし等速直線運動する電子も 電磁波を放出するのではないでしょうか? マクスウェル方程式(ファラデーの法則)は 電場(磁場)の時間変化は回転する磁場(電場)を つくり、この連鎖が電磁波として伝播するんですよね? 真空中を等速直線運動する電子は、 軌道の周辺に電場の変化をつくるのではないのでしょうか? 講義中は馬鹿にされそうで質問できなかったので よろしくお願いします。 参考になる書籍も教えていただければ幸いです。
- ベストアンサー
- 物理学
- 電流とは光(電磁波)の縦波のことか?
光は電磁波の横波であり、光の進行方向に対して電子を垂直方向(横)に揺らします、 対して、電流は、電子を電流の進行方向に対して平行(逆)(縦)に動かし、電磁場が導線の内外を光速で伝わる現象です、 ということは、光は電磁場の横波であり、電流は電磁場の縦波なのですか? 電流とは光の縦波バージョンなのでしょうか? ということは、電子線とは光の縦波なのでしょうか?
- ベストアンサー
- 物理学
- 電磁誘導の原理について
電磁誘導の原理とは具体的にはどのようなものでしょうか。ここでの「原理」は、例えば「飛行機が飛ぶ原理」のように、仕組みや理由という意味で用いています。 動くのが、磁場と導線、どちらの場合でも、導線が磁場を横切ると、導線に電流が流れるのは、どういう原理によるのか、具体的に教えてください。 一応私的な考えを述べておきます。代案があろうとなかろうと間違いは正すべきであり、間違いの指摘は大歓迎ですが、代案があれば尚一層有り難いです。「定説と違う」というご指摘においても、その定説で、この根本的で単純な質問にお答えいただきますよう重ねてお願い申し上げます。 光(電磁波)は、電場の変化が磁場を生み、磁場の変化が電場を生みというように、電場と磁場が、互いに相手を生み出しながら空間を伝わっていくと考えられている。このような電場と磁場の波を伝えることができるのは、空間が、誘電体・導体・磁性体同様電磁気的性質を持っているからである。誘電体・導体・磁性体の電磁気的性質のおおもとは、電子と陽子という荷電粒子であり、空間の電磁気的性質のおおもとも、同様に荷電粒子であると考えられる。空間の電磁気的性質のおおもとの荷電粒子=光の媒質の構成要素を素電子、そのプラスの方を陽電素、マイナスの方を陰電素と呼ぶことにする。 ここでもし、空間は電磁気的性質を持っていないというなら、なぜ電場と磁場の波を伝えることができるのか、空間の電磁気的性質のおおもとは荷電粒子ではないというなら、では何なのかということになる。 コンデンサに電流を流すと、導線だけでなく、極板と極板の間のところにも磁場が発生する。電流が磁場を生むという原則に従えば、磁場が生じる極板間には電流が流れていることになる。極板間では、陽電素がマイナス極に、陰電素がプラス極に移動することで電流が生じているのである。 図1は電場・磁場・電磁場における素電子の並びを表している。 電磁場で、素電子は画面奥に転がっていき、その反動で帯電体(と磁石)は画面手前に動く。磁石と帯電体を図の様に配置すると、素電子を移動させるポンプに、また素電子を吸い込み噴き出すことで推力を得るエンジンになり、それらは人為的な入力エネルギーを必要としない永久機関である。この効果は、磁石と帯電体の、力が強いほど、大きさが小さいほど大きくなる。ローリスクスーパーハイリターン。企業様とか、笑っている暇があったら今すぐ実験に取り掛かるべき。 図2 導線が磁場を横切ると導線に電流が生じる。導線が磁場を横切ると、導線中の電子に磁場が巻き付き、磁場は電磁場になり、電子を動かす。素電子の存在を認めると、電磁誘導の原理も一目瞭然になる。 図3 電磁誘導の原理から、電子と素電子では、自転と磁極の関係が逆になっていることがわかる。電子と素電子で自転と磁極の関係が逆なのは、電荷のおおもとである素電子が渦で、電子はその複数体であり、転向力の作用によって、両者の回転方向が反対になるからである。 図4 台風とサイクロンが次々に発生していつまでも消えなかったらこの様になるのではないか。転向力の作用により、台風は反時計回りに渦を巻きながら時計回りに進み、サイクロンは時計回りに渦を巻きながら反時計回りに進む。電荷と渦には「転向力の作用により、単体と複数体では回転方向が反対になる」という共通性がある。 素電子が台風のような渦であるなら、渦が生じる大気と、その構成粒子が存在するはずで、それこそが素粒子なのではないか。 コバルト60のベータ崩壊で、電子が、原子核のS極から出てくるのは、電子に、S極を後ろにして進む、左ねじ運動する性質があるからではないだろうか。この「転向力による回転方向の偏り」は台風と共通するものである。 図5 前回の質問では、電荷と渦には「放射状と同心円」という共通性があると述べた。https://okwave.jp/qa/q9560257.html 電荷と渦には、今回の質問で「転向力による回転方向の偏り」「転向力の作用により、単体と複数体では回転方向が反対になる」という共通性が追加された。渦に「転向力の作用による、運動に伴う回転の増大」という性質があれば、電荷と渦の関係性は更に強まることになる。
- ベストアンサー
- 物理学
お礼
>(4) 前半は正しく、後半は誤りです。 ここでいう減衰は、吸収や散乱が原因です。距離の2乗に反比例するわけではありません。No. 8829003の答えにあるように距離の2乗に反比例するのは、全方位に等しく放射された電磁波が拡がることによる効果です。 つまり電磁波の減衰の原因には2種類あって、 1)空間的拡散によるもので、これは距離の2乗に反比例して減衰する。 2)大気など媒質中における吸収や散乱による減衰。 ということですね。 だいぶ分かってきました。 ありがとうございました。