記号論理学の全称記号と存在記号について

このQ&Aのポイント
  • 記号論理学の全称記号(∀)と存在記号(∃)の使い方について理解できない部分があります。具体的には、問題の解答で「∧」と「→」が使われる場合の違いについて知りたいです。
  • また、全称記号と存在記号の式の解釈方法についても疑問があります。具体的には、「∀x∃y」と「∃x∀y」の意味と使い分けについて教えてください。
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記号論理学の全称記号(∀)と存在記号(∃)について

現在、独学で論理学の勉強をしているのですが、 どうしても理解できない部分があります。 どなたか詳しい方がしましたらアドバイスをお願い致します。 ・スマリヤン著:「記号論理学 - 一般化と記号化」 この本の中の練習問題に以下のようなものがあります。 「xはyを知っている」をxKyとあらわす時、次の命題を記号化せよ。 1.すべての人は、彼を知らないある人を知っている。 2.ある人は、彼を知っているすべての人を知っている。 解答1:∀x∃y (xKy ∧ ¬yKx) 解答2:∃x∀y (yKx → xKy) どちらの問題もyに関して特定の条件がありますが、 なぜ、設問1の時だけ「∧」になり、設問2では、「→」になるのでしょうか? もし、設問2で「∃x∀y (yKx ∧ xKy)」と解答したら、 これはどういう解釈になるのでしょうか? それから、基本的な考え方として、 「∀x∃y」は、すべてのxについて対応するyが存在している。 ただし、yはそれぞれのxに対して別々である。 「∃x∀y」は、あるxについてすべてのyが対応している。 で正しいのでしょうか?

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回答No.1

2.ある人は、彼を知っているすべての人を知っている。 解答2:∃x∀y (yKx → xKy) (直訳すると) (∃x)ある特別なxさんがいて、(∀y)どんなyさんを連れてきても、 yさんがxさんを知っているときに限って、xさんがyさんを知っている。 つまり、ある特別なxさんは、xさんを知らないyさんを、知っていても知らなくてもどちらでも良いので、→になっています。 解答2':∃x∀y (¬yKx ∨ xKy) これは解答2と全く同じですが、こちらの表記の方が理解しやすいと思います。 もし、設問2で「∃x∀y (yKx ∧ xKy)」と解答したら、 (∃x)ある特別なxさんがいて、(∀y)どんなyさんを連れてきても、 yさんはxさんを知っていて、かつ、xさんもyさんを知っている。 (すべての人はxさんを知っていて、xさんもすべての人を知っている。) 後半部分は、その認識で問題無いです。 ただ、∀を「すべて」と考えると誤解しやすいので、 常に対象としているものの全体を考えて、 その中のどれを選んできても、成り立つと考えた方が良いです。 例えば、Pを任意の命題として、Hを人の全体(集合)とすると、 ∀xPという記述は、正確には、∀x∈H(P)または、∀x(x∈H→P)を意味します。 これは、PがHで成り立つのでは無く、Hの個々の要素(人)に対して、Pが成り立つと言う意味です。 ∀x∃yPの記述は、 Hからどんなひとxを選んできても、それに対応したyさんがいて、Pが成り立つと理解できます。 ∃x∀yPは、 Hの中に、ある特別な人xさん(複数かもしれない)がいて、どんなyさんに対しても、Pが成り立つ。 となります。

xcvdhkboelih
質問者

お礼

丁寧な解説をありがとうございました。 確かに「p→q」を「¬p∨q」として考えると分かりやすいですね。 ∀と∃が混在する命題については、もっと問題を解いて 慣れていきたいと思います。 本当にありがとうございました。

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