違憲審査権の行使を控える理由とは?

このQ&Aのポイント
  • 違憲審査権の行使を控える理由についてまとめました。最高裁判所の判例において、違憲審査権を行使する姿勢が控えられることがある理由について説明します。
  • 違憲審査権を行使することで、裁判官が人気のない場所に異動したり、任期が長くなる傾向があるという指摘があります。これにより、違憲審査権の行使を控える裁判官が出ることもあります。
  • 違憲審査権の行使を控える理由は複数ありますが、主なものは社会的な不安定や政治的な圧力の影響です。違憲審査権は国民の権利を保護する重要な役割を果たしていますが、その行使には様々なリスクが伴うため、裁判官が慎重に判断する必要があります。
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違憲審査権の行使を控える理由は何ですか?

公民の教科書に 「最高裁判所はこれまでの判例では、違憲審査権の行使を控える姿勢も見られる」 と書いてあるのですが、 なぜそういう姿勢になるのかは書いてなく、 自分でも調べましたが答えは見つかりませんでした。 http://okwave.jp/qa/q1267886.html この質問も見ましたが、よくわかりません。 また、ウィキペディアで 「違憲判決を出すなどした裁判官は、人気のない場所に異動しやすく、 その際の任期も長めになる傾向があるという。」 と言うのを見つけましたが、 司法権がこんなことで影響を受けてしまうものなのですか? どうなのでしょうか? 行使を控える理由の正解を できるだけわかりやすく教えていただけたらと思います。

質問者が選んだベストアンサー

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  • fujic-1990
  • ベストアンサー率55% (4505/8062)
回答No.2

 まず、 > 「最高裁判所はこれまでの判例では、違憲審査権の行使を控える姿勢も見られる」  書いた本人が「違憲だ」「違憲審査権を行使すべきだ」と思っている事件なのに、裁判所が行使しないからそう「見える」だけで、「違憲ではない」と思っている人から見れば「当然の姿勢だ」「全然控えてなどいない」ということになるだけです。  控えているという一致した見方(世論)はもちろん、控えている証拠もありませんから、つまり控えているのかどうかなどわからないのですから、控えている理由など書けるはずがありません。  言えるとしたら、最高裁判所の判事経験者が「私は控えた」と言えるだけです。  合議の席で他の判事から「控えましょう」という言葉が出たとしても、それが本音とは限りません。「違憲だ」と主張している判事の意見を(イヤ合憲ですと)頭ごなしに否定するのを控えただけかもしれないわけですから、同僚がどう判断したかなども言えるはずはありません。神様でも読心術者でもないのですから。  「控えている」と仮定して話せば、控える理由は(私が学生時代書いた「統治行為論批判」という学生論文より)、  それが違憲だとなると、当然「無効だ」と言わなければならないが(無効でない違憲などあってはならない)、社会体制はいろんな法律が「組み体操」のように複雑に絡み合って成立しており、1つが無効となる(崩れる)と、さまざまな影響が出る。  場合によっては組み体操が崩れるように、社会体制や積み上げられた契約体系その他が崩壊するかもしれないが、しかし、裁判所はどんな影響があるかわからないし、そういう影響に対して対処できない。責任が負えない。  ゆえに控えるべきだ、、、という思いであろうと思います。  二次的な理由付けとしては、最高権力者たる国民の代表者によって制定された法律を違憲と断じることは、国民の意思・権力を否定することになる。あくまでも、国民から権力の一部を委任されているだけの(それも民主的な方法で委任されたわけではない)裁判所としては一歩控えるべきだ。  という思いをあげることができるかもしれません。 > 「違憲判決を出すなどした裁判官は、人気のない場所に異動しやすく、その際の任期も長めになる傾向があるという。」  そういう傾向があると、「言われている」のは知っています。  しかし実際に異動状況を調査したことはないので真偽不明です。  都市伝説かもしれませんが、所詮裁判官も官僚ですので、わざわざ違憲判決などを出して、上級審に難題を背負い込ませる裁判官は好まれないだろうなぁと推測は可能ですねぇ。  また、日本の裁判制度が個別事件についての「争い」を判断する制度であることを考えれば、わざわざ違憲判断などしないと解決できないような裁判官は「有能ではない」と考えることもできます。  気に入らない法律や行政行為を「違憲!」と切って捨てれば、誰にだって細かな証拠判断なんてしないで判決できるわけですからねぇ。  「伝家の宝刀を本当に抜くのは無能な証拠」「有能なら、両当事者に納得させるような判決文を、違憲判断などせずに書けるはずだ」と上の方たちが思ったとしても、私は「おかしい」とは思いません。  ゆえに、「とばされる」という事態もあり得ないことではないと、個人的には思っています。  

azazasas
質問者

お礼

遅くなりましたが、ご回答ありがとうございました。

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  • chie65535
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回答No.1

>司法権がこんなことで影響を受けてしまうものなのですか? 受けますよ。人間がやってる事だから。 それに「違憲・合憲について、明確な判決」を出しちゃうと、その判決に国民が納得できない場合、参院選とかの選挙の時に同時に行う「国民審査」で罷免されるって可能性もあるから、違憲とも合憲とも判断しないで、曖昧にする傾向がある。 >行使を控える理由の正解を 誰でも「今の立場から追い落とされるのは嫌」だから、ハッキリ言うのを控えるのは当たり前。 とは言え、いつも曖昧な判断ばっかりしてると、国民審査で「あいつは明確な判断しないヤツだから罷免」って事になっちゃうけど(笑) 質問者さんが成人してて選挙権があるなら、参院選とかの投票に行った事があると思うけど、選挙と一緒に「最高裁判所裁判官国民審査の投票用紙」ってのを受け取って、そこに書かれている裁判官を信任するか罷免するか選んで、投票したと思います。 下手な憲法判断をすれば、一斉にマスコミに報じられるし、判断をした最高裁裁判官の名前も出るから、もしそうなったら、国民審査で罷免されちゃう可能性が高くなる。 貴方だって「苦労して得た立場」を、簡単には失いたくないでしょ?

azazasas
質問者

お礼

遅くなりましたが、ご回答ありがとうございました。

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