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漢文の得意な方、次の漢詩を書き下し文に・・・

次の漢詩を書き下し文にして解説して頂けませんか?この漢詩は古典ではなく、友人の日本人が作った漢詩に中国人が手を入れたものです。 日将没西山 射一支紅箭 掠蓋林峰際 凛冽貫九重 勃気燃胸中 昂然雪路帰 不覚道遥焉 特に、 射一支紅箭 掠蓋林峰際 の部分と、 昂然雪路帰 の部分を解説して頂けませんか? よろしくお願いします。

  • greeen
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質問者が選んだベストアンサー

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回答No.2

日、将に西山に没せんとし、 一支の紅箭を射る。 林峰の際を掠蓋し、 凛冽として九重を貫く。 勃気、胸中に燃え、 昂然として雪路を帰れば、 覚えず、道、遥焉。 ひ まさにせいざんにぼっせんとし いっしのこうせんをいる りんぽうのさいをりゃくがいし りんれつとしてクジュウをつらぬく ぼっき きょうちゅうにもえ こうぜんとしてせつろをかえれば おぼえず みち ようえん 太陽は西の山に沈もうとするとき、 1本の赤い矢を放った。 (その矢は)森や山のきわをかすめて通り、 厳しく九重連山に突き刺さる。 (それを見た私は)高ぶる気持が胸の中に燃え上がる。 意気も盛んに雪道を帰り、 気がつけば、道ははるかに伸びていた。 ――くらいの意でしょうか。 「一支紅箭」というのは西日の光線を赤い矢に喩えたものだと思います。 「掠蓋」という言葉はわかりませんが、それぞれ「掠…かすめ取る、奪い取る)」「蓋…おおう、ふたをする」というくらいの意味だったはずです。 「凛冽」というのは、寒さが厳しいことを表現する語。「凛冽」なのは「紅箭」とも「九重」とも読めます。 「昂然」というのは、気持が高ぶって意気が上がる様子。前半で詠われた夕景に感動した結果なのでしょう。 辞書等で確認しないで書いたので、ご参考程度に。 なお、余計なことかもしれませんが、 いわゆる「漢詩」にも、短歌や俳句と同じく規則がありますが。 ところが、ご紹介の漢文は、漢詩の規則に従っていないので、 作られたご友人も、手を入れられた中国の方も、あまり漢詩のことをご存じでないように推察いたします。 個人的には、とても優れた発想・表現、美しい情景ではあると思っていますが。

greeen
質問者

お礼

>日、将に西山に没せんとし、  一支の紅箭を射る。 いいですねえ。 蓋林というのは中国の人によると山を覆っている木々のことだそうです。 >昂然として雪路を帰れば 上の例もそうですが、行の続け具合がお上手ですね。 >個人的には、とても優れた発想・表現、美しい情景ではあると思っていますが。 ありがとうございます。作者はきっと喜ぶと思います。 >ご紹介の漢文は、漢詩の規則に従っていないので、作られたご友人も、手を入れられた中国の方も、あまり漢詩のことをご存じでないように推察いたします 友人はもともと漢詩を作る予定では無かったのです。それで、白文にしても8句の律詩にもなっていません。おっしゃるように、正式な漢詩ではないと思います。中国の人は動詞の位置や、アクセントなどを考慮したと言っていますが、私にはよく分かりません。でも、こんな自由詩(?)も許されるのかなと思うのですが、どうでしょう? ご回答を頂きまして、ありがとうございました。

その他の回答 (1)

  • tennnou
  • ベストアンサー率73% (494/674)
回答No.1

かけだし者ですが・・・ 日将没西山 ひ まさに せいざんに ぼっす >射一支紅箭 いっし こうせんを いて >掠蓋林峰際 りんぽうの きわ(/かぎり/はて)を おおい かすめる 凛冽貫九重 りんれつとして ここのえを つらぬき 勃気燃胸中 ぼうき(/ぼっき) きょうちゅうを もゆる >昂然雪路帰 あんらん(/こうぜん)として かえる ゆきじ 不覚道遥焉 みち ようえんを おぼえず (/みち ここに はるかを おぼえず) 際ji4=きわ、かぎり、はて。 勃気bo2 qi4=ぼうき、ぼっき。 昂然anr2 ran2=あんらん、こうぜん。 でいかがでしょうか・・・

greeen
質問者

お礼

ご回答をありがとうございました。おおいに参考になりました。m(_ _)m 註を付けずに申し訳ありませんでした。九重とは「ここのえ」ではなく、九州にある「くじゅう」連山のことです。 >昂然雪路帰 こうぜんとして かえる ゆきじ いいですねえー。

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