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行成と実方について
ka28miの回答
- ka28mi
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分からない文章を、載せましょう。 でないと、どこが分からないのか、誰にも理解できません。
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補足
本文です。 大納言行成卿、いまだ殿上人にておはしけるとき、実方の中将、 いかなる憤りかありけん、殿上に参り合ひて、言うこともなく、 行成の冠を打ち落として、小庭に投げ捨ててけり。 行成少しも騒がずして、主殿司を召して、 「冠取りて参れ。」とて、冠して、 守刀より笄抜き出だして、鬢かいつくろひて、居直りて、 「いかなることにて候ふやらん。 たちまちにかうほどの乱罰にあづかるべきことこそ、おぼえ侍らね。 そのゆゑを承りて、のちのことにや侍るべからん。」と、 ことうるはしく言はれけり。 実方はしらけて、逃げにけり。 折しも、子蔀より主上御覧じて、 「行成はいみじき者なり。 かくおとなしき心あらんとこそ思はざりしか。」とて、 そのたび蔵人頭空きけるに、多くの人を越えて、なされにけり。 実方をば、中将を召して、「歌枕見て参れ。」とて、 陸奥守になしてぞつかはされける。やがてかしこにて失せにけり。 実方、蔵人頭にならでやみにけるを恨みて、執とまりて、雀になりて、 殿上の小台盤にゐて、台盤を食ひけるよし、人言ひけり。 一人は忍に耐へざるによりて前途を失ひ、 一人は忍を信ずるによりて褒美にあへるたとへなり。