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松窓乙二の俳句について

松窓乙二の俳句「舟に子の ひだるき顔や 風かほる」の意味(情景)を教えてください。

みんなの回答

  • kine-ore
  • ベストアンサー率54% (808/1481)
回答No.2

>子供に回答にある情景を伝えたいと思います。 それは少しお待ちください。 お子様の小学5年生の教科書に記載されていた俳句であれば、それは「光村図書」の小学5年「季節の言葉「春から夏へ」」ということで、こちらではハッキリと「 ひだるき顔や」と濁音で表示されていますから、この「日足(ひた)るき:大人びた」説はハナから該当しません。 「光村図書」版の「ひだるき…」は、「飢(キ/うえる)」の元字となる「饑(キ・ケ/うえる」を用いた形容詞ク活用「饑(ひだる)し」の連体形「饑(ひだる)き」となります。 特に方言といったものではなく、中世以降に使われ出した言葉ですが、やがて女房詞(にょうぼことば)として頭音だけほのめかす「ひ(だるい)文字」としての「ひ文字い(ひもじい」)」が主流となって行きます。「お杓文字(おしゃもじ)」と同様のケースでしょう。 したがって、本来は饑餓(今は飢餓)に苦しむ「ひもじい」状態の表現でしたが、江戸期には「乾怠(ひだる)い」「日怠い」といった表現で、「怠い/からだが疲れて力の入らないさま」といった食欲や性欲といった欲望よりもずっと緩めの表現にも用いられるようになっています。 その観点から改めてこの句「舟に子の ひだるき顔や 風かほる」を鑑賞してみますと、 直(ひた)向きに舟を漕ぎ続けてくれたその子は、今は漕ぎ疲れ怠(だる)そうに体を休めている。その額や胸元に玉の汗が光っているが、その若肌を撫でるように爽やかな南風が通り抜けて行く。薫風(くんぷう/かほる風)の季節の到来と、緑陰を抜けて来たこの南風のように温(ぬ)くも若々しい子の姿の、まばゆいコントラストの調和の一場を切り取った情景。

  • kine-ore
  • ベストアンサー率54% (808/1481)
回答No.1

この句は「光村図書」の小学5年「季節の言葉「春から夏へ」」に掲載されているようですが、 http://www.tokushima-ec.ed.jp/curriculum/s_kokugo/keitouhyou.pdf 一方、平成23年度教科書用図書について、検定審議会が「合否の判定を留保」事項とした「21-48」項には、「上巻29頁の「舟に子のひたるき顔や風かほる」の「ひたるき」は「ひだるき」であるという意見があり、後日部会長が確認することとした。」とあります。 また、「舟の子のひだるき顔よ風薫る」と紹介しているHPも見かけました。 http://www.nexyzbb.ne.jp/~kareki/natu/saijiki/kunpu.pdf ここでは、「日足(ひた)るき:大人びた」として鑑賞してみました。   舟に子の ひたるき顔や 風かほる 子の漕ぐ舟に乗せてもらっている。向い合せて感じたその子の大人びた表情には、今受けているこの初夏の南風のように、落ち着いた爽快さが窺えるのだ。

taiyuki1103
質問者

お礼

回答ありがとうございます。 回答にある通り、小学5年生の教科書に記載されていた俳句で 子供に情景を質問されて何と説明してよいか困っていました。 「ひだるき」を方言の"ひだるい"と勘違いして、腹減った・ 空腹であると解釈していたので、子供に回答にある情景を 伝えたいと思います。

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