• ベストアンサー

記憶と扁桃体

amygd_hippoの回答

回答No.1

扁桃体は生命維持、種の保存のための神経核です。換言すると、生きて子孫を残すため、平たく言うと食べて戦って性行為をするための神経細胞集団です。下等な動物から発達している本能の中枢ですので、怒りと恐れに深く関係していますが喜びと楽しみにはあまり関係しません。喜楽はヒトに進化してから高度に発達した新皮質の機能です。  扁桃体は子孫を残すために性的な欲望を担います。性的行為を行うために自分も生きなければならない、生きるためには自分に危害を加えるものに対して怒り、攻撃を加える。あるいは自分の命を守るため恐れを抱き、敵を記憶し、敵から逃げる。  したがって扁桃体の記憶は、原則として自分が生きていくために必要な事項、あるいは子孫を残すことに必要な事項です。怒りと恐怖にかかわるものはもちろんですが、自分にとって安全なもの(自分が生きるために必要なもの)の記憶にもかかわっていると考えられています。特に乳児期の記憶は重要で、自分が生きるために必要な自分を取り巻く環境を記憶し、長期にわたってその記憶を保存します。3歳くらいまでの大脳皮質で形成された記憶は忘れ去られますが、扁桃体記憶は生涯残されると考えられます。私はフォビアの多くは扁桃体記憶ではないかと考えています。 

zgb33225
質問者

お礼

ありがとうごいました。とてもすんなり理解できました。 お手数かけました。ますます脳に精進したいと思います。

関連するQ&A

  • 扁桃体の除去について

    脳の扁桃体を破壊された(取り除かれた)人間って恐怖、不安を感じることがなくなると言われていますが、そのかわり、好き嫌いがなくなり、色々なものを口に入れたりと弊害の方が強くでて、人生が破綻してしまうというのはよく聞く話なのですが… 扁桃体をさらに細分化して破壊したという例を聞いたことがないのですが、扁桃体の中のさらに小さな部位を破壊した時、恐怖のみを消し去ることは可能でしょうか?

  • 前頭前野と扁桃体の関係

    とあるウェブ上のページに下記のような記述が記されていたのですが >多くの研究によって、PTSDの場合、発作の時に、扁桃体が活性化し、前頭前野が低い活性度を示す。~前頭前野の機能不全(制御が不十分)のようである。 >「PTSD患者を対象とした脳画像研究の結果では内側前頭前野と扁桃体は一方の活性が高いと他方の活性が低いという相反関係にあることが示唆された。動物実験の結果では内側前頭前野は恐怖の消去に関わることが明らかにされている。したがってPTSDの病態を消去の失敗と捉えるならば、内側前頭前野の機能不全が一次的原因となっている可能性がある。」(690頁、注2) >パニック障害の広場恐怖も同様であろうか。前頭前野の機能不全、すなわち、活性度が低いのであれば、そこを活性化させることが、治療方針となる。薬物療法で、それがうまく効かない場合でも、自己洞察法で行う「注意の訓練」「連合の解消」の訓練は、前頭前野を使うことになっていることで、改善効果があるものと期待される。 今まで、前頭前野は情動を抑えることは出来ても感情自体を抑えることは出来ないと思っていましたが、この一説を見てみると恐怖の感情も前頭前野が抑えることが出来るとされていますが ならば、昨今の脳トレ(前頭葉)のように前頭前野を鍛えれば、恐怖を抑えこむことに繋がるのでしょうか? さらに >以上のような機能や脳の部位の関係から、パニック障害が長引き、完治しないのを治療するには、全般的に感情的になることを少なくすること、関係づけ(意識上と意識下)をやめる訓練をすること、前頭前野の制御機能を活性化することなどに焦点をあてることになる。 上記に見られる「関係づけ(意識上と意識下)を止める訓練」とは一体どういったことなのでしょうか? 長い文章ですみませんが、どうかご回答お願いいたします

  • ストレス、緊張により記憶力が下がってないか不安です

    私はストレスにより脳が委縮し記憶力や認知能力が下がっていないか不安です。 受験生なのですが授業中あてられるかもと極度に緊張したり、ビクビクしていた期間が1年ほどありました。 一時期成績があがらず、周りの「成績がのびた!A判定だ!」などという発言が辛く、軽いうつっぽくなっていました。家では比較的リラックスできてたと思いますが、やはり緊張、ストレスによるコルチゾールの異常分泌による脳へのダメージというものは大きいのでしょうか。 ばかばかしいと思うかもしれませんがこのように気にしいの私にとっては一大事なんです。 また、強迫神経症というのでしょうか、人にある発言をしたとき、相手がこの発言を不快に思わないだろうかなどと思ったり、ちょっと頭をぶつけただけで「ああ、脳細胞が死に頭が悪くなった」など不安になっていた時期もありました。人前で話すときもあがってしまいがちです。このままじゃ社会にでて上司に怒られただけで自殺までしてしまいそうなのでこの一年で性格を変えようと思っていますが、こういう人の脳はやはり負担がかかり、学業に影響が出るものなのでしょうか。 あとこちらのサイトhttp://informationnow.xyz/archives/4540.html でストレスで海馬が減り扁桃核の樹状突起が増え、身の回りで起こるさまざまなことに対して、より強く恐怖を感じるようになり、びくびく、おどおどした行動をするようになると書いてあります。 まさに自分に当てはまっているので恐いのですがどうなのでしょうか。よろしくお願いします。

  • 理性と緊張について

    理性、特に前頭前野が扁桃体に対して抑制し、情動などを抑えるとよくインターネットや本に記述されているのですが ならばなぜ、人前でのスピーチなどの緊張を伴う場面や、その待ち時間中で”絶対失敗してはダメだ”とか”緊張するな”という風に理性で抑えこもうとすると逆に緊張度がアップしてしまうのですか? これでは逆に理性が扁桃体に対して警告を出して、アドレナリン濃度を高めているような気がするのですが… それとも、理性は扁桃体からの喜怒哀楽を伴う行動を押さえ込むだけで、扁桃体の緊張自体を抑えこんでくれる働きはないのでしょうか?

  • 広場恐怖と前頭前野について

    どこかのホームページで、パニック障害の広場恐怖は前頭前野の機能異常によって起こされると記述されてあったのですが、 ここの機能異常というのは 前頭前野が”ここは危険だ”という風に間違って扁桃体に指令をだして、恐怖を生むのですか? それとも 前頭前野がうまく働かず(俗に言うゲーム脳)扁桃体の間違った広場恐怖を押さえ込むことが出来ずに広場恐怖がでるのですか? どうか、よろしくお願いします

  • 何もないのに恐怖におびえる

    こんばんは 私の周りには毎日恐怖がまとわりついている 自分がひどい環境にいるからと考えていたが、勘違いだ よく見ると何もひどいことが起こってない、なぜ? それじゃなんで恐怖が慢性的に起こっているのかわからない 今は自ら人との距離を取り、あの恐怖の元凶となっていたクラスメイトや親との人間関係を、 遮断してこもり続けたのになぜまだ恐怖している? 今の生活は普通だし周りは静かで、 親は優しく、疑いの目もかけることはないのは自覚している じゃあ他にストレスとなるようなことがあるのか? パソコン画面を見続けることでストレスになる? でもそれだけでこんな恐怖の感覚になるとは思えない いままでストレスになるようなことは避けてきたはずなのに、 なぜこんなに苦しいのか?それは自らの恐怖が原因だろう 毎日何もない日々でも怖くて怖くて仕方がない あと最近調べたら、恐怖には扁桃体が近くに存在していることを知った もしかしたら恐怖に対し扁桃体が過剰反応しているんじゃないかと思う そう考えたら、なぜいつも何もないのに恐怖がまとわりつくのかの、納得がいく ただし私はそれを証明することができないどうすればいいのかわからない 以上の文章は気にしないでください 質問ですが 周りの環境は問題ない範囲なのに、恐怖がいつもまとわりつくのは、 1些細な恐怖に対して扁桃体が過剰反応して恐怖が増幅してると私は考えてますが、 2情動を扁桃体ですべて恐怖に変えて記憶形成してると考えたら慢性的に恐怖があることに納得できます。どちらの考え方が合ってますか? 原因がわからないためどの薬を飲めばいいのかわかりません。異常なのは扁桃体?視床?大脳皮質?海馬?側坐核?視床下部?腹側被蓋野?どれでしょうか?

  • ヒーリング、気功 緊張症、社会不安障害治りますか?

    ヒーリング、気功などで 緊張症 SADなど 治ると思いますか? 扁桃体が沈静化したり、海馬が大きくなって 記憶上がったりしますか? 脳をたしかに気功は改善すると思いますが、 例えば、全部がわかってないですが SAD 社会恐怖症の人は脳の扁桃体の過活動、前頭葉の働きが悪い と言われています 海馬も関係あるかもしれませんね PTSDだと海が小さくなるとか またセロトニンの流れが悪く、量も少ないのでしょう どう思われますか?

  • 脳の手術で気質を変えられないでしょうか?

    ダニエル・ゴールマンの本によると、内気だったり不安を強く感じたり、人より恐れを感じやすい人は、脳のへんとう核という部分が以上に反応しやすいそうです。 そのため、物や人に対して恐怖を抱いたりするそうです。人並みに不安を感じるくらいなら別にいいのですが、世の中には極度の不安によって社会生活に支障をきたす人って多いですよね。薬でごまかすのにも限界があります。 いっそのこと脳の手術で不安を取り除けないかと思いました。 こんなことって馬鹿げてますかね?

  • 思考をとめて感情を感じきると、その感情は消えるといった事をよく聞く事が

    思考をとめて感情を感じきると、その感情は消えるといった事をよく聞く事があるのですが、ニュアンスがよく分かりません。 例えば怒りの感情が起こった時に、客観的にあぁ今怒っているんだな、、と見つめてあげる事なのかな?と思ったのですが、合ってるでしょうか? 上記のようにすべての喜怒哀楽の感情をありのまま感じきるのがよい、という事に思えたのですが、私は怒りや悲しみといった感情は、そもそも避けたいという思いがあります。 例えば私は人前で話しをするのが下手で、失敗した時に、他人に馬鹿にされるのではないか、恥ずかしい、自分が情けない、という思いを感じる事に恐怖があります。 この恥ずかしい、情けないという思いを感じないよう、自分は今はそれでよくて馬鹿にする人が居たら、それは自分にとって不要な人なのだ、と思うようにしたいと思っているのですが、そのようにして避けようとする事はよくないのでしょうか?

  • 解剖生理学 脳のしくみと働きについて(精神関係)

    解剖の教科書や精神看護の教科書、参考書を引っ張り出しても分からなかったので、教えてください。 すごく基本的なことで恥ずかしいのですが・・・。 (1)心(精神)の座は、大脳皮質にあるといわれている、でいいのでしょうか? (2)食欲、性欲、快、不快、怒りをつかさどるのはどこでしょうか?大脳辺縁系でいいのでしょうか? (3)喜怒哀楽、不安、恐怖などの精神面の情報と身体的なフィードバックをつかさどるのはどこでしょうか?ここがどうしても分かりません・・・。 精神看護は難しいです。 精神看護を勉強する上でお勧めの参考書や教科書があれば、教えてください。