スポーツでの怪我（社会人テニスサークル）

質問

以前野球で同じような質問がありました↓
http://oshiete1.goo.ne.jp/kotaeru.php3?q=284920
があえて質問します。
　今日テニスでサークルのメンバーを怪我させてしまいました（打撲）。練習で、順番でクロスラリーをしていまして、練習中私がラケットを引く時に後ろで待っている女性のオデコにあたりました。後ろに注意してなかった私も悪いのですが、後ろで話に気を取られていて、前をみてなかった女性も悪いと思います。
　ラケットを振ってあたった訳ではなく、引いたときのラケットですので、スピードもそれほど早い訳でもなく、命にも別状はありません。レントゲンとＣＴを取りました。オデコに大きな打撲ができてます。
　サークルのメンバーの一部が女性の見方をして、治療費全額＋慰謝料も普通いるぞ。誠意を見せろとか酷く言われました。何度も誤りましたし、当事者からも「いいよ、いいよ」って言われました。逆に私の見方をしてくれる人もいました。
　テニス保険ってありますよね。賠償責任に対応する為に。でも以前このページでスポーツに関する事故で損害賠償責任はないという締めくくりで終わってます。
　スポーツでは損害賠償はほんとに存在しないのでしょうか？（このケースに限って）
　慰謝料は払う気は毛頭ないのですが、治療費も全額私が払わないといけないのでしょうか？両成敗で半額なら払おうとは思います。無理なボールを取ろうとした訳ではありません。スポーツをしに来ていて、話に気を取られていた女性。後ろに対して注意してない私。供に悪いのですが、金銭面で言うとどうなるのでしょうか？

回答No.3

Bokkemon

>> 社会通念上、スポーツで当事者は被害者に通院費は払う
>> べきか？
「社会通念」という言葉自体が抽象的で漠然としていますから、訴訟において「社会通念」を論拠とする場合は、他に適当な根拠が見当たらない場合の緊急避難的に考慮する（そうしないと著しく法益の均衡を失する）場合です。
したがって、批難可能性の角度から考えるほうが「社会通念」を理解しやすいのですが、ご相談の事例の場合、批難されるべき有責性はさほど高くないと思われますので、通院費を負担すべき責任はないと考えられます。

>> テニス保険の意義
市販のテニス保険の代表的な免責条項は以下のものです。
【保険金をお支払いできない主な場合…】
(1)契約者・被保険者の故意による事故。
(2)被保険者・保険契約者の重大な過失によるテニス用品の損害
(3)被保険者の自殺行為、犯罪行為、闘争行為、脳疾患、疾病、心神喪失または他感症状のないむちうち症・腰痛
(4)テニス用品の自然な消耗または性質による変質等による損害
(5)ガットのみの損害、ボールのみの盗難
(4)同居の親族に対する賠償損害
(5)他人から借りたり、預っているものに対する賠償損害
など
「ルールを守った競技での事故であれば治療費など請求できない」のではなく「過失とされる範囲が限定的である」ということです。個々の加害の状況と被害の程度によって結論は変わるものです。

回答No.2

Bokkemon

補足です。

もし、プレーする場所の構造的な状況、通常の使用状況から、後方に人がいるであろう事を認識すべきであった場合には、プレーヤーの責任を問われる可能性があります（過失相殺の要素として、という意味です）。

詳細な状況がわかりませんから、これ以上は判断しにくいので、ご容赦ください。

お礼

回答ありがとうございます。
弁護士の方でしょうか。私自身法律の勉強をしているのである程度のことは調べればわかりますが、一般的にどうかということがわかりませんでした。
現場を目撃されてないので、具体的事例がわからないと思いますが、社会通念上、スポーツで当事者は被害者に通院費は払うべきか？あと、払うとしたら今回の事例はいくらくらいが妥当か？（実費で５００円程度の治療費になると思います）
あと、テニス保険という金融商品がありますが、民法上ルールを守った競技での事故であれば治療費など請求できないとありますが、保険の意味自体あまりないように感じてしまします（道端の人や、本当の意味での第三者に危害を加えた場合のみ意味のあるものになるのでは？）。この辺も含めて回答頂ければ幸いです。

回答No.1

Bokkemon

スポーツでの事故について、基本的には競技なり球技なり、それ自体の通常のプレーの範囲内であれば、よほどの不注意でもない限りは過失は問題になりにくいものです。

プレーに関わる人だけではなく、観戦者・観覧者に対しても同様です。スポーツは器具を用いるもの、そうでないものとありますが、通常生活レベルよりも活発な肉体的活動を伴うもので、そのために制御可能・注意可能な限度は限定的になりがちです。

プレーする者も観る者も、そのことを了解のうえでその場に居合わせるのですから、相手方にも注意義務があります。したがって、過失相殺の割合を大きく認めることができますので、加害者の責任を問われる範囲が限定的になります。

まして、プレーしている近傍（プレーエリアの近傍）で漫然と立ち話に興じて、プレーヤーへの注意を欠いていたのであれば、プレーヤーと接触して怪我をする可能性は十分に予見できますし、予見して安全な場所に退避する責任があります（プレーヤーに怪我をさせる危険もあるのです）。プレーエリアとその周辺のプレーに関連するであろう区画は、本来、プレーするためのエリアとして認識されるもので、雑談に興じる場所ではないからです。

したがって、ご相談のケースの事故が起こった場所が、通常考えられるプレーエリアとその近傍であれば、被害者側の落ち度が相当にあるものと考えられますので、過失相殺の対象になります。あとは、プレーそのものが通常のプレーの範囲（悪ふざけなどではない）であれば、更に加害者側の過失は小さくなりますから、相殺の結果、免責される可能性も十分にありえます。