• ベストアンサー

原子力発電がなくなったら

mekuriyaの回答

  • mekuriya
  • ベストアンサー率27% (1118/4052)
回答No.18

NO.13の追加です。 「2030年のエネルギー需給展望」を激しく読み違えられているお方がおられるようなので指摘させていただきたい。と思ったら、No.17さんに先を越されてしまってどうしたものかと躊躇いつつ。 1.「2030年のエネルギー需給展望」の目的 当展望は、経済産業省の政策立案に資する為の基礎的前提条件として将来の展望を報告している文書です。しかし総合資源エネルギー調査会需給部会は決して神でも預言者でもありません。「必ずこうなる」という意味は全く含んでいません。こういう展望に基づいて政策を立案するのがよろしいかと存じますといった意味の答申に過ぎないのです。当然ながら想定外の事態が発生するわけで、その時はその時で政策の見直しが必要になることも当然なのです。長期的計画を立てる為には、展望を持つことが必要です。だから、その通りには必ずしもならないと分かっていても数値化した予想も立てます。そういう目的の資料ですから、「長期的には日本のエネルギー需要は減少するからです。」といった捉え方は間違いなのです。 2.エネルギー需給と電力需給は別な問題 エネルギー需給といった場合には、船舶や自動車・航空機、建設機械、農業機械などの、電気自動車といったごく一部の例外を除いて、電力を動力にしえない分野の需給も含んでいます。鉄道は主要路線は電化されていますが、非電化路線も残っています。「原子力発電が国内のエネルギー供給に占める割合は10%程度ですから、」といった議論は全く無意味です。電力が船舶の動力になりえないのは直感的に理解できると思いますが、同様に電力でないと動力になりえない機械も当然にして存在します。原子力発電のシェアを論ずるのであれば、電力需給におけるシェアを論じないと意味をなしません。「2030年のエネルギー需給展望」でも当然ながら電力需給については別立てで論じているのであり、電力需要については124ページで図式化されているのです。エネルギー需給と電力需給を混同して、それぞれ良いとこどりした数字を組み合わせて論じるなどおよそ何の意味もありません。電力供給における原子力発電のシェアは約30%であって、「2030年の~」でも原子力発電のシェアを簡単に0にできるといった論調は存在しません。 4.再生可能エネルギーの展望 「2030年の~」では再生可能エネルギーについて、不安定性と高コストという現状の問題を指摘し、今後の展望を見通すのが困難であるとしながら、IEAの「再生可能エネルギーは2030 年に向けて導入は進むが主要なエネルギー源にはなりえない」という見解を紹介するのに留まっていて、必ずしも楽観的な感触を持っていないように読み取れます。IEAの見解について論評するのは難しいのですが、少なくとも電力需要が減少するから原子力発電をなくせると読み取ることはできません。 5.原油価格の展望 「2030年の~」では原油価格が高止まりするシナリオでも2030年まで35 ドル/バレル近辺で推移するであろうといった見通しを立てているのですが、現実にはWTI 原油は100 ドル/バレル近辺で取引されているのです。こうした大きな乖離が生じている以上、「2030年の~」を聖書原理主義の聖書のように盲信することはできないであろうと考える次第です。早くも大きくシナリオが狂ってきている以上は、「2030年の~」の予測手法そのものが信頼がおけないというべきかとも思います。 かような原油価格高騰は必然的に石油からガス、石炭、電力といったシフトへの要因になります。すなわち原油価格高騰は電力需要の増大要因になります。 6.電力需要の展望 「2030年の~」は少子高齢化を電力需要減少要因と位置づけていますが、私は必ずしもそうはみていません。少子高齢化はバリアフリー化を後押しする要因になると考えているからです。現在、社会のあちこちに、踏み切り・階段・歩道橋といったバリアが存在しています。今後の公共投資はバリアフリー化に向けられることが社会的要請となり、それは電力需要増大要因になると考えられます。「2030年の~」には、そういった視点が欠落しているように思えます。 7.「2030年のエネルギー需給展望」の読み方 私が考えるには同書は安易に数字を引用するのではなく、同書が見落としている変動要因を洗い出すという読み方が肝要なのでありましょう。言い換えれば、書いてあることを読み取るのではなく、書いていないことを読み取るという読み方が必要ということです。 翻ってみれば、それだけ電力需要の展望を見通すことは大変な難事業であるに違いないという事実を示唆しているのです。 以上

badit97
質問者

お礼

回答ありがとうございます。 さっきから原子力の否定 否定の否定が増えてますね。 結局の話自分の都合が良ければホントでもウソでもいいのですかね。

関連するQ&A

  • 原子力発電が経済的???

    現在、火力発電所と、原子力発電所が電気のほとんどをまかなっていますが、経済性からみると原子力発電の方がよいとされていると聞きました。 原子力発電はなぜ経済的なのですか? 火力発電はどこが経済的ではないのですか? どちらも環境リスクが高いと私は思います。 次世代エネルギーとなりうるのはなんだと思いますか? 個人的には太陽エネルギーが次世代エネルギーだと思っていますけど…利用方法までは。。。 原子力も次世代エネルギーとなりうるんでしょうか?

  • 原子力発電はもう作られる計画はありませんか?

    原子力発電所を建てるお金で、太陽光発電パネルを買って各住宅やビルに設置すれば、同程度の発電能力が得られ、また、太陽光発電は天候の問題があるが、天気の良い時に太陽光発電などで水素などの燃料を作りエネルギーを蓄積すればかなりの部分対応が可能であり、同時に現在使用されている水力、火力などを使えば問題ないという趣旨の記事を読みました。 そこで、気になったのがすでに着工されているもの以外でも、原子力発電所というのは作られているのでしょうか? また、この辺りは政治的には自然エネルギーの方向で進められているのでしょうか? ご存じの方書き込みよろしくお願いします。

  • 原子力発電って…

    最近ある意味注目されている原子力発電ですが、原子力発電はその他(火力・水力)と比べて どういった利点があるのでしょうか? お分かりになる方はご回答ください!!

  • 原子力発電

    こんちは、 原子力発電ってあるじゃないですか。 火力発電は火を起こすときの力で電気をつくって、 風力発電は大きい風車みたいなので風を起こしたときの 力で電気を作って、 水力発電は水の力で電気を起こすことは 知っているんですが、 原子力発電はどうなんでしょうか?? 教えてくれるとうれしいです

  • 原子力発電と太陽光発電

    原子力発電と太陽光発電について教えてください。 最近、原子力発電が「安全」「クリーン」なエネルギーということで注目されてますよね。クリーンっていうのは温暖化の原因である二酸化炭素をあまり排出しないからだと思うのですが、ここで疑問なんです。 二酸化炭素を減らすのは何のためかって、 温暖化の進行を抑えるためですよね? 温暖化の進行を抑えるのは何のためかって、 人間や動物が健康に安全に過ごせるような地球にするためですよね? なんかそう思ってきたら、二酸化炭素をださないから、安価だからといって原子力を使うのはどうなのかと思ったんです。 原子力なしでは日本がやっていけないのはわかってるんですが、リスクの少ない太陽光発電など導入していくより原子力をより安全にすることに力を注いでいるのはなぜなんでしょうか。 太陽光発電は、原子力に比べてどれくらい高値なんでしょうか。 太陽光発電の問題点は何なのでしょうか。 原子力から排出される廃棄物を処理するコストを考えても、太陽光発電のほうが効率が悪いのでしょうか。 前置きが長くなってしまいましたが、 知っている情報なら何でもいいので教えてください

  • 原子力発電所と自然エネルギー

    水力約 - 17%、火力 - 約65%、原子力 - 約17% (平成13年という少し前のデータです) 以前に少し質問したのですが、加えて上記の事を知って改めて質問書き込みさせていただきました。 以前に、「原子力発電所を建てるお金で、太陽光発電パネルを買って各住宅やビルに設置すれば、 ソーラーパネル一つ一つ事態は電力効率はそれほどでもないものの、原子力発電所の実際に動き始めるまでの莫大な初期費用分で太陽電池パネルを大量に生産、設置をし発電すれば、ほぼ同等の電力が得られ、また、送電のロスが低くなることも大きなメリットになり、町全体が発電所の役割を果たすかたちになる。それにより原子力発電と同程度の発電能力が得られる。」という趣旨の記事を読みました。 記事では大まかな計算でとも書いていたので、実際原子力と同等までは行かないのかもしれませんが、原子力発電の初期費用やリスク、処理コスト、なども考えると、やはり原子力発電にどれほどの必要性があるのかが疑問に感じています。 そこで質問なのですが、仮に17%の原子力を削ったとしたら、自然エネルギーによっての発電ではどの程度の安定供給が可能と考えられるのでしょうか?(コストとの兼ね合いや自然エネルギーの現状での可能性なども一緒に書き込みいただけたらと思います。) ご存じの事書き込みいただけたらと思います。 よろしくお願いします。

  • 原子力発電所について

    先日、反原発派の方が僕の大学の外でビラを配っていて、 すごく興味深いことが書いてありました。 題名は『ウソだらけの原発』です。 その記事に以下のようなことが書かれていました。 (1)ウランを燃料にして原発で燃やすまでの工程で膨大な資源とエネルギーが投入されるため、エネルギー収支はマイナス。 (2)燃料の加工、原発の建設・運転の全過程で、膨大な化石燃料を消費する。原発の第一次的な燃料は石油・石炭なので原発こそが最大のCO2放出源。 (3)原発は、原子炉の中で作られた熱の2/3は海に捨てられる。発電所というのもおこがましい。 (4)ウラン燃料を製造するコスト、稼働率の低さとランニングコスト、使用済み燃料の処理問題、耐用年数を過ぎた廃炉のコストなどを加味すると、原発は、火力や水力発電よりも高コスト。 (5)石油の可採年数は伸びているため石油枯渇はウソ。 (6)人類が、化石燃料を大量に消費し始め、CO2を大量に放出しだしたのは、戦後の1946年から。他方、地球温暖化という現象が起こっているのは、1800年代初頭から。つまり、人類のCO2大量放出の以前から地球温暖化は起きている。つまり地球温暖化は、自然現象だ。 (7)電力需要のピーク時でも、過去の実績でみると、最大電力需要量が、火力と水力の合計を超えたことはほとんどない[図表6]。実際03年東電は、首都圏に送電する原子炉17基をすべて止めたが、真夏でも停電は全く起こらなかった。 因みに、執筆は元京大原子炉実験所助教授の方で、専門は中性子物理らしいです。 最初は僕も反原発はあまりにも非現実的だと思ってたのですが、 もし以上のコトが本当だったら、確かに原子力発電はすごく不経済なのではないでしょうか。 詳しい方解説お願いします。

  • 原発に代わる次世代発電について再度質問です。

    原発ゼロと発言されてる政治家がおられますが、私には寝言にしか聞こえません。 日本の発電は原子力が約30%、天然ガスや原油の火力が約60%、地熱、水力、風力、太陽光で約10%だったそうで、やはり主力は火力発電です。 天然資源の無い日本で火力発電の原料は輸入に頼ってる訳ですよね。 電気が止まると言う事は、電気、ガス、水道すべてが止まってしまうわけです。 放射能による被ばくの怖さは、体験談や義務教育の段階で習ってきてる程度の知識しかありませんが、人体に悪影響なのは解ります。 ただ、自然エネルギー(太陽光、水力、風力など)で安定供給が可能になる時代までは、原発に頼らざるべきでだと私は思います。 原発以外の次世代発電は何が主流になると思いますか。

  • 原子力発電って安全なのですか?

    原子力発電って安全なのですか? 日本にはたくさんの原発があります。 原子力は二酸化炭素を出さないクリーンなエネルギーといわれていますが、安全面はどうなのでしょうか? 安全といえる理由、また逆に、どんなところが危険なのか?教えて下さい。 よろしくお願いします!

  • 原発と火力発電どちらがお得?

    将来の原発と火力発電の選択・・・ 結局今の議論は安全性の問題です。 資源の乏しい日本は石油エネルギーに依存する事ができず、将来を原子力発電に依存するしかありませんでした。 しかし今回の東電の事故は、明らかに震災・津波対策が行き届かなかった人災といえます。 安全性重視の火力発電、コストパフォーマンスの原発。 将来どちらが生き残るのでしょうか?  色々な話からは、必ずしも原発は廉価なエネルギーとは聞こえませんし、地球温暖化・環境保護を考えるのなら火力発電は時代に逆行します。  安全性、環境問題等々ありますが、結局コスト的な部分抜きで議論できません。個人的には日本の電力発電事業は安全対策をガッチリやれば原子力を選択せざる得ないと思いますが・・・ コスト的な部分で、将来の日本の選択は原子力発電か火力発電か皆さんの意見を教えてください。