許可

質問

僕は常々、盗撮と呼ばれる行為と、
正当な撮影行為の違いについて考えているのですが、
世の中の線引きがどうしても理解できません。
添付した画像は、
テレビで放送された一画面をキャプチャしたものです。
ここに移っている人たち全員に対して、
テレビ局が許可を取ったとは考えにくいのですが、
これは盗撮には当たらないのでしょうか。
僕には盗撮画像に見えてしょうがないんですけど。
もしこの写真のシチュエーションを、
一般人がカメラを構えてとった場合、
盗撮だと言われて大騒ぎされるんじゃありませんか。
迷惑な盗撮者を擁護するつもりはありませんが、
同じ行為を、
報道と、盗撮という真逆のとらえ方をするのかがわからないのです。
とられる方が許可を与えればいいと言うことかもしれませんが、
最初に書いたように、
ここに写っている人全員に許可を取ったとは考えづらいですけど。
それともやっぱり報道ですから、全員に許可を取ってるんでしょうか。

回答No.2

phj · ベストアンサー

感じ方はいろいろありますが、一応「法律の適用」という基準で回答します。

まず日本は罪刑法定主義であり、行為に対する取り締まりを行っています。
たとえば、不法侵入と空き巣（窃盗）を例にとりましょう。

ある訪問営業の営業マンが個人のお宅に訪問したとします。最初は外から呼びかけていたのですが、反応がありません。そして呼び鈴は門を入って玄関前にあるとします。
そして呼び鈴を押してみても誰も居ません。一応、ドアノブをまわしてみたら、鍵はかかっていませんでした。ドアを開けて声をかけたのですが・・・
やはり誰も居ませんでした。そこで悪い心が動いて、中に侵入し窃盗を働きました。

この場合は、呼び鈴を鳴らすまでは善意ですので、不法侵入には当たりません（窃盗のための不法侵入はありますが、不法侵入だけの要件は満たしていません）

ところが、同じような状態でも、最初から空き巣に入ろうと物色して周り、販売員を装って個人のお宅に声をかけ、同じように門を入って玄関先の呼び鈴を押したとしましょう。しかし、今度は人が出てきて、窃盗には至りませんでした。
この場合は「窃盗に入るために、留守かどうかを確認するために呼び鈴を鳴らした。そのために個人の敷地に入った」ということで不法侵入に当たりますし、呼び鈴を鳴らして留守かどうかを確かめる行為は、窃盗未遂に該当します。

同じ「門を入って呼び鈴を鳴らす」ということでも「目的」が違えば罪に問われたり問われなかったりするのです。

ここで先ほどの罪刑法定主義が関係します。盗撮の場合は各地の条例で「何人も、人に対し、公共の場所又は公共の乗物において、人を著しくしゆう恥させ、又は人に不安を覚えさせるような卑わいな言動をしてはならない。」という風に書いてあります。
これはどのような撮影形態であっても人の羞恥心を刺激するような撮影は」「盗撮」となるということです。

プロの撮影であって、エロビデオの撮影や販売目的の撮影なら「盗撮」扱いに該当するかもしれません。逆に、怪しげな個人が撮影したものであっても目的がはっきりしているなら「盗撮」に該当しないかもしれません。

（もっとも、暑い中水着にもならずに女の子を撮影して「何に使うんだ？」と目的をはっきり答えられる人はほとんどいないと思います）

これが「盗撮」かそうでないか、の分岐点です。非常にあやふやなこと、権力が介入しようとすればいくらでもできることが分かると思います。

こういうのを放置しておくと、表現の自由もなくなるかもしれない、という主張も一理あるわけです。

お礼

大変にわかりやすい説明をありがとうございます。
行為は一緒でも、
精神的な部分に立ち入って法律が適用されてるわけですね。
表現の自由と、規制の問題で常に議論がされているのはそのためだったと言うこと、大変勉強になりました。
本当にありがとうございました。

回答No.1

onbase koubou（@onbase）

気づかれないように撮影することが「盗撮」です。
質問の事例は盗撮には当たらないかと思われます。

お礼

本当にありがとうございました。