• ベストアンサー

神舟5号の燃料

こんばんは。 中国の神舟5号がミッションを成功させました。 打ち上げの写真を見ると、水蒸気いっぱいのH2Aあたりとはだいぶ情景が異なり、化石燃料系かな、と思いました。 中国のロケットの燃料、欧米の昨今のロケットの燃料は、それぞれ何なのでしょうか、そしてそれらのメリット、デメリットはいかがなものでしょうか?

  • E-DC2
  • お礼率100% (19/19)

質問者が選んだベストアンサー

  • ベストアンサー
  • taka113
  • ベストアンサー率35% (455/1268)
回答No.2

そういえばえらく黒煙が出ていましたが少なくとも一段目のブースターは固体燃料ですね。メインエンジンは従来の長征ロケットと同じだとすればジメチルヒドラジンを燃料とした物のようです。 ロケットの燃料には固体と液体があります。液体燃料を使用したロケットエンジンはパワーがあり、燃焼の停止と再点火が出来る利点がありますが、エンジンや燃料・酸化剤タンクの構造が複雑になる欠点があります。固体燃料ロケットはパワーも比較的あって構造が非常に単純かつ小型ですが、一度点火したら止められません。 液体燃料の一種であるジメチルヒドラジンは強力な還元剤で、反応性が強く、酸化剤と呼ばれる薬品と混合すると火をつけなくても爆発的に化学反応を起こします。酸化剤は硝酸や四酸化窒素などが使用され、これも危険な薬品です。 この燃料を燃やしたときには発生したガスは有毒で、日本のロケット打ち上げでは使用されていません。欧米でも現在はあまり使用されていないはずです。アメリカのタイタンE型は使っていましたが、このロケットが今でも打ち上げに使用されているかどうかは不明です。 保管に際して加圧が必要でないので保管や持ち運びが簡単で、エンジンや発射装置が小型化できるので弾道ミサイルの燃料としてよく使用されていました。アポロ計画でも宇宙船の燃料として用いられました。 予断ですが、この燃料や酸化剤は金属等を非常に強く腐食しますので漏れると大惨事になります。ミサイルから漏れた燃料と化学反応でおきた有毒ガスが原因で旧ソビエトの原子力潜水艦で何回か乗員が死ぬ事故がおきています。 現在液体燃料ロケットの中で主流は、燃料として水素やアルコール、灯油を使用し、酸化剤に液体酸素を使用するものです。水素や酸素はタンクに閉じ込める際に高圧にして液化されますが、これは保管を難しくしています。 固体燃料の成分はヒミツのようです。私は知りません。

E-DC2
質問者

お礼

御回答ありがとうございました。 ジメチルヒドラジンですか。 比較的古いタイプの燃料、ということのようですね。 また、水素や灯油、(+酸素)は知っていましたが、アルコールもあるのですね。 勉強になりました。

その他の回答 (2)

回答No.3

神舟を打ち上げた長征ロケットは、非対称ジメチルヒドラジンと四酸化二窒素を推進剤としています。メリットとしては、ある程度性能が出ることと、保存性がいいことです。デメリットは極めて有毒であることです。そのため、これから開発されていく長征ロケットでは、採用されなくなるようです。 欧米の昨今のロケットでは、液体酸素と液体水素、液体酸素とケロシン(灯油)の組み合わせが一般的です。少ない燃料で多くのペイロードを打ち上げる指標となる比推力は、液体酸素と液体水素の組み合わせがいいのですが、液体酸素や液体水素は、いずれも極低温に冷却しなくてはいけないため、燃料を入れるための打ち上げの準備作業が必要ですし、推進剤タンクの断熱も必要です。また、液体水素は密度が小さい(ピンポン球と同じぐらいです)ために、推進剤を入れるタンクが大きくなるデメリットがあります。ケロシンですと、比推力は劣るのですが、密度がある程度あるのと、常温で保存が出来るのでタンクがコンパクトになります。ロケットの打ち上げでは、しばらくは空気抵抗を受けるので、機体がコンパクトであることが重要です。 こうした空気抵抗のある領域を一気に抜け出るためにブースターをつけます。これらのブースターは、すぐに切り離してしまうので、力が出て構造が簡単な固体ロケットが使われることが多いです。 例えば、H2Aロケットだと、液酸液水を用いたLE-7A の推力が真空中で約110ton、ブースター2本で 460ton ぐらいあります。実は打ち上げ時の推力は、ほとんどをブースターが発生しています。

E-DC2
質問者

お礼

御回答ありがとうございました。 各方式のメリット/デメリットがわかりました。 日本では打ち上げ場の環境の問題もあるのでやはり液体酸素+液体水素なのでしょうね。 勉強になりました。

  • asuca
  • ベストアンサー率47% (11786/24626)
回答No.1

日本のHIIロケットは固形燃料と液体燃料の組み合わせですので液体燃料のみの神舟5号とは発射の様子は違うはずです。

E-DC2
質問者

お礼

御回答ありがとうございました。

関連するQ&A

  • 神舟5号の打ち上げ成功。

    遂に、中国が有人ロケット打ち上げに成功しました。 もう、日本はとっくに中国には技術面で負けていたのでようか?はっきり言って、ロケットの打ち上げに成功するというのは相当の技術があるという事だと思います。 皆さんはどう思いますか?

  •  中国、ロシアのロケットは飛行機雲(?)を残さないのはなぜ?

     中国がロケットの打ち上げに成功した。  そのビデオ映像を見て思ったのだが、中国とロシアのロケットは炎だけで煙が残らない。  他方、米国と日本のロケットは、モクモクと飛行機雲の様な煙が尾を引く。  何が違うからなのだろう?  燃料??  御存知の方が居られたら、ぜひ教えて下さい。

  • スペースシャトル チャレンジャー号の事故について。

    スペースシャトル・オービタ、チャレンジャー号の初飛行は1983年4月4日のSTS-6。9回のミッションを成功させたが、10回目のフライトであるSTS-51Lで打ち上げ時に空中爆発し、墜落した。 1986年1月28日の打ち上げであった。STS-51Lは打ち上げから73秒後に突如爆発、シャトルの各部は空中で分解した後に大西洋に落下し、クルー7名の全員が死亡した。打ち上げ当日は気温が低く、固体ロケットブースタ内部に使用されるOリングと呼ばれるパーツが凍結しており、これが事故を引き起こしたと見られている。打ち上げ直後、そこから高温の燃料が漏れ出し、その熱で外部燃料タンクとの接続部分が焼き切れ、シャトル右側の固体ロケットブースタが外部燃料タンク上部を直撃し、漏れた液体燃料に引火したのが爆発の原因とされている。 チャレンジャー号の打ち上げ以前にも、Oリングの凍結と気密性の低下で接続部を焼損する事例が数回発生しており、その危険性を技術者(Oリングを造る下請け会社)から再三指摘されたにもかかわらず、度重なる発射延期のせいもあって、NASAはそれを無視した。技術者はNASAの圧力に負け、最後にはただ黙っている見ているだけしか出来なかった。技術者は発射前に自分の忠告を無視したNASAに対する不満を書いている。 本題ですが、この悲惨な事故について、 自分がその技術者のひとりやNASAの担当者であったなら、どう考え、どう行動したら、結果、事故は免れる(または被害を少なくなる)ことができたと思いますか? 字数は何字でもかまいません。 あなたの意見をきかせてください。 よろしくお願いいたします。

  • スペースシャトル チャレンジャー号の爆発事故について。

    スペースシャトル・オービタ、チャレンジャー号の初飛行は1983年4月4日のSTS-6。9回のミッションを成功させたが、10回目のフライトであるSTS-51Lで打ち上げ時に空中爆発し、墜落した。 1986年1月28日の打ち上げであった。STS-51Lは打ち上げから73秒後に突如爆発、シャトルの各部は空中で分解した後に大西洋に落下し、クルー7名の全員が死亡した。打ち上げ当日は気温が低く、固体ロケットブースタ内部に使用されるOリングと呼ばれるパーツが凍結しており、これが事故を引き起こしたと見られている。打ち上げ直後、そこから高温の燃料が漏れ出し、その熱で外部燃料タンクとの接続部分が焼き切れ、シャトル右側の固体ロケットブースタが外部燃料タンク上部を直撃し、漏れた液体燃料に引火したのが爆発の原因とされている。 チャレンジャー号の打ち上げ以前にも、Oリングの凍結と気密性の低下で接続部を焼損する事例が数回発生しており、その危険性を技術者(Oリングを造る下請け会社)から再三指摘されたにもかかわらず、度重なる発射延期のせいもあって、NASAはそれを無視した。技術者はNASAの圧力に負け、最後にはただ黙っている見ているだけしか出来なかった。技術者は発射前に自分の忠告を無視したNASAに対する不満を書いている。 本題ですが、この悲惨な事故について、 自分がその技術者のひとりやNASAの担当者であったなら、どう考え、どう行動したら、結果、事故は免れる(または被害を少なくなる)ことができたと思いますか? 字数は何字でもかまいません。 あなたの意見をきかせてください。 よろしくお願いいたします。

  • H2Aロケットについて

    「先日、H2Aロケット1号機の打ち上げに成功した」という記事を最近よく見かけるんですが、誰かと話す時は読み方として、「エイチ・ツー・エー」とそのままでいいんですか?また他の言い方があるんですか? さらに、この打ち上げの目的は何なんでしょうか? よかったら教えて下さい。

  • アポロ11号~17号まで(除く13号)全て無事月着陸に成功していますが

    アポロ11号~17号まで(除く13号)全て無事月着陸に成功していますが、これって凄いこと!? 最初に月着陸を果した11号~最後の17号まで月の周回軌道まで達した合計6機は全て成功しています。(不幸にして月に行く途中で支援船が使い物にならなくなった13号だけは諦めた。それでも何とか無事、帰還しました) これって本当に凄いことだと今更ながら思うのです。 まず、アポロを打ち上げたサターンVロケット自体、一番失敗する確立の高い打上げ~各段分離し加速し地球の引力を振り切り、アポロ宇宙船を月に向う軌道に乗せた。つまり毎回打上げロケットが完璧だったということ。そして月着陸船の性能。これまた全て月着陸を果し、探査後、上部が上昇し月周回軌道上の支援船とドッキングし、最終的にカプセルが地球に無事帰還した・・・ 勿論、当時の最高の技術の粋を集めたのは納得出来ますし、13号の予想外のアクシデントでも急きょ苦肉の策で奇跡的な帰還を果したのもなるほど理解は出来ます。 しかし、11号~17号まで、こうも順調にミッションが運ぶというのは空を飛ぶ飛行機など問題にならない位の成功率の高さというか完璧な技術力!? 今から40年も前の技術力ってそんなに凄かったのかと思うばかりです。(決してNASAを疑っているわけではありませんが・・・) 皆さんはどう思われますか?

  • 月面着陸後、どうやって帰ってきたかについて

    1969年に、アポロ11号が月面着陸に成功しています。 宇宙に出発する際は、ロケット打ち上げ装置など大掛かりな設備で打ち上げが成功していますが、月面に着陸して地球に帰る際は、どのようにして宇宙空間に出たのですか? 月面にロケット打ち上げ装置を造ることはできないと思いますが・・・ 教えて下さい。

  • H2Aロケット「指令破壊」?「自爆」じゃないの?

    今朝方のニュースで,国産ロケットH2Aが 日本の軍事衛星(情報収集衛星)の打ち上げに失敗して 「指令破壊」したと伝えました. こういう場合,これまでは,「自爆」させるという表現が使われていたように思うのですが, なぜ「指令破壊」なんでしょうか. 私は, 昨今の「自爆テロ」を想起すると言うことで 「自爆」という言葉をつかわなくなったのだろうか. などと考えたりしているのですが. みなさんはどうお考えでしょうか. 中国は,有人宇宙船の打ち上げに成功したのに, 日本は残念なことです. 個人的には,1000億ぐらいの失敗にひるまずに続けてほしいと思っています.

  • かぐやと嫦娥の打ち上げロケットの差

    かぐやが月から上がる地球のハイビジョン映像を送ってきました。 日本を追うように、中国も嫦娥一号を長征 ロケットで先月に打ち上げています。 某有名動画サイトで、かぐやを打ち上げたときのH2Aロケットの発射をみると、アメリカのスペースシャトル並に噴射煙が、広範囲に渡って巻き上がっています。 しかし、中国の嫦娥一号の打ち上げ映像をみると、ロケットの下にはおもったほど煙の幕がなく、ロケットの噴射自体も、日本の昔のウルトラマンの特撮や、北朝鮮のテポドンみたいな、わりとこんじまりした噴射の炎がはっきり見えます。 (それぞれ、「H2A かぐや 打上げ 」や「嫦娥一号」で動画を検索すると映像が見れます) 搭載されたかぐやは2.9トン程度で、嫦娥一号も2.3トン程度とさほど重さに違いはありません。 (素人の私からみると)一見すると中国のロケットのほうが、(もちろん燃料の違いがあると思いますが)むだなエネルギーを使わず上昇しているようにみえるのですが、この差は何なのでしょうか。 中国の科学技術は、かなり高いと見るのが正しいのか、あるいはロケットの性能は高くなく、ある特定の燃料でしか打ち上げられないのか、どんな状況なのでしょうか。

  • X線天文衛星 「すざく」と命名 朱雀(すざく)って?

    こんにちは ニュースで言っていた事なんですがX線天文衛星「アストロE2」を載せた国産ロケットM5の6号機が打ち上げに成功し、「すざく」と命名されました。 質問ですが「朱雀」って何なんでしょうか?神話? 歴史的経緯を以って詳しくご教授お願いします。