赤外吸収に伴う双極子モーメントの変化について
- 赤外吸収に伴う双極子モーメントの変化は、分子の振動によって引き起こされます。
- 赤外において観測されるのは、分子の双極子モーメントを周期的に変化させる振動のみです。
- これは、振動によって分子内の電荷分布が変化し、電場との結合が生じるためです。
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次の文を噛み砕いて教えてください(T T)
なぜ赤外吸収に伴って双極子モーメントが変化するのか調べています。 文献で次の様な記述を見つけたのですがイマイチ理解できていない現状です。 可能でしたら解説していただけると幸いです。 ↓ ↓ ↓ (分子の振動には伸縮及び変角という2タイプがある。伸縮振動は化学結合軸に沿ったもの、変角は1つの共通原子を持った2つの化学結合間の結合核の変化である。) これらの振動のうち、分子の双極子モーメントを周期的に変化させるものだけが赤外において観測される。これは、1つの振動運動に伴って分子内の電荷分布が変化するために生じる交流電場が、分子振動を電磁波の振動する電場と結合させるからである。 ちなみに出典は「有機化合物のスペクトルによる同定法 第7版」です。
- sakurazora
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前半の括弧の中の文章は大丈夫ですよね。 後半の一文がややこしいのは、原文が難解だし、妙な翻訳だからです。 わたしがもっているのはずっと昔の第3版ですが、訳は同じです。 原文はこちらでご覧になってください。 http://www.slideshare.net/liushen148/spectrometric-identification-of-organic-compounds アカウントをとればpdfをダウンロードできます。 さて、その部分だけ転記してみます。 Only those vibrations that result in a rhythmical change in the dipole moment of the molecule are observed in the IR. The alternation electric field, produced by the changing charge distribution accompanying a vibration, couples the molecule vibration with the oscillating electric field of the electromagnetic radiation. リズミカルな振動とは、不規則ではないという程度の意味です。 分子内の原子と原子の結合を見ると、たいていはどちらかに電子が偏っているので、双極子と見ることができます。 双極子が振動することで、その周囲の微細な電場が揺れ動くことを想像しながら読みます。 特定の波長の赤外光と同期(共振)する結合は、その波長の光を吸収して振動を大きくすると言いたいのだと思います。 本来は逆ですが、赤外分光分析の原理を思いながら読んで想像するのがいいのかもしれません。
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- HidakaShoji
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分子をやきとりに例えると「やきとりの串をつまんで回すのが伸縮運動、やきとりそれ自体がひとつの肉を軸にして回るのが変角であるが、やきとりといってもハツもあればふきのとうもあるので、加えた力だけでコマのように綺麗にまわることがあり、これはやきとりを回したときの回転軸が、やきとりの重心とぴったり重なり同じだからである」というのではどうでしょうか? ついでに、旨いやきとりは遠火に限りるし、生焼けのままでも、串をつまんで回せれば芸にもなるというオチも付きます・・・。
お礼
遅くなってすいません。 やきとりに例える発想はありませんでした^^ ありがとうございました!
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