昭和の日本映画で使われた言葉「ちょいと」の意味とは?
- 東京が舞台の古い日本映画を観ていると、登場人物たちが「ちょいと」という言葉をよく使っていました。
- しかし、現在のテレビドラマではあまり使われない言葉です。
- この言葉の意味や昔の東京の人々の言葉使いについて調べてみました。
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「ちょいと」「ちょいちょい」
東京が舞台の古い日本映画を観ていたら(昭和30年くらいに製作された作品です) 登場人物が「ちょいと用事があって」とか、「ちょいちょい出掛けるのよ」というセリフを 喋っていました。「ちょいといい男なのよ」とか。 「ちょいと」とは「ちょっと」ということだと思うのですが、 現在放送されているテレビドラマを観ていても「ちょいと」なんてあまり言いませんよね? でもその映画では若い人も年配の人もみな「ちょいと」「ちょいちょい」と言っているのです。 昔は東京の人は皆「ちょいと」とか「ちょいちょい」と言っていたのか、 それとも日本人はみなそんな風に言っていたのでしょうか? ちなみに私が観た映画は小津安二郎の作品です。
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語源は、「ちと」かと思いますよ。 「ちと」は鎌倉時代以前からあった様で、今でも通用しますね。 「ちょっと」「ちょいと」「ちょこっと」「ちょびっと」等々は、「ちと」から派生した言い換えや方言でしょう。 全て量や時間などが少ないと言う意味で使われます。 ただ「ちょいちょい」は「時々」などの意味で、頻度を表す言葉ですから別ですね。 これは「直々(ちょくちょく)」が変化した言葉かと思います。 言葉は時代と共に変化し、流行ったり廃れたりしますので、当時の文献等で調べなければ何とも言えませんが、「ちょいと」は時代劇などでも使われる言葉(言い回し)で、時代劇などで使用する言葉は、時代考証上の理由や、時代の古さの演出で用いる場合が有ります。 今はもう、やや廃れた言葉でしょうね。 ただ、時代劇とは言え、現代人に通じねば意味は無いので、古さは感じるけど、現代でも通用する言葉と言って良いと思います。
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- kine-ore
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江戸中期の国語辞書には次のように、当時は一般には「ちゃっと」だが、江戸では「ちょっと」、更に近頃はこの促音を逆に延ばして「ちょいと」などと、その差異に触れています。 「ちやト 急ぐ事を申付る時にいふ、江戸にてはちよツといふ、又今の俗言にチヨイといふ」(太田全斎「俚言集覧」)
お礼
回答ありがとうございます。 ちょっと→ちょいと、でまたちょっとになったんでしょうか? 言葉は生き物って言いますが、 その通りですね。
- Turbo415
- ベストアンサー率26% (2631/9774)
さすがに、今時は「ちょいと」とは言わないと思います。「ちょっと」でしょうね。 「ちょいちょい」というのは、今でもたまに聞きますね。意味としては「頻繁に」とか「よく」ということですね。 「ちょいちょい出かける」=「よく出かける」「頻繁に出かける」という使い方でしょうね。
お礼
回答ありがとうございます。 「ちょいちょい」は私の住む地域ではほとんど使いません。 使うとしたら「ちょこちょこ」か「ちょくちょく」です。 地域によって違うのかもしれませんね。
- FEX2053
- ベストアンサー率37% (7987/21354)
>それとも日本人はみなそんな風に言っていたのでしょうか? こちらの方ですね。 「ちょいと一杯のつもりで飲んで・・・」なんて歌もありましたし、古い落語でも「ちょいと寄っていきなさいよ」なんてセリフが出てきます。「フーテンの寅さん」あたりでも「ちょいと」の方が使われていた筈で、そこら辺の年齢で「死語」になった言葉だと思います。
お礼
回答ありがとうございます。 その歌は知ってますけど、 実際に生活の中で「ちょいと」って使われていたのが不思議な感じがします。 寅さんはかなり長きにわたって製作されていたと思うのですが、 シリーズ全部観たら日常で使われている言葉が変わっていくのが わかるかもしれませんね。
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お礼
回答ありがとうございます。 古い映画を観ていると、 使われている言葉も違いますが、 会話のテンポがなかり今と違っている気がしますね。 「ちょいと」は現在でもたまにはドラマなどでも 使われているようですが、 何ていうか婀娜な感じがします。 詳しい説明ありがとうございました。 勉強になりました。