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大腸菌でのタンパク発現の封入体

大腸菌でのタンパク質発現について質問です。大腸菌でタンパク質を過剰発現させた場合、 タンパク質が封入体に蓄積されることがよくありますが、原因はフォールディングが追い付かない、も しくは原核生物だから真核生物のタンパク質を正常にフォールディングできないからでしょうか? この回避方法として、真核生物である酵母でタンパク質を産生させると思うのですが。 また、疎水性タンパク質が封入体を作りやすいのは、疎水性相互作用による凝集するからでしょう か?

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回答No.1

そうですね。 基本的にイーコリは産生タンパクに糖鎖やジスルフィド結合をつけることができませんから フォールディングが変わることがあります。 稀に、合成スピードを遅くする(フォールディングを追いつかせるための)低温度培養、 発現スピードをコントロールする(フォールディングを追いつかせるための)IPTG濃度、 などで封入体が改善されることもあります。 また、 できてしまった封入体を遠心でとってきて、尿素、塩酸グアニジンなどで強制的に可溶化することも可能です。 その後、透析をすれば徐々にケミカルが抜けてそのまま可溶化することもあります。 イーコリ以外では、仰るように酵母、マンマル(HEK293など)、バキュロ(昆虫)、カイコ生体 in vitoro合成(コムギ)などがあります。 酵母は培養器が必要です。 マンマルは収量が少ない。 バキュロはウイルスを作らなければならない。 カイコはお金がかかる。 などのデメリットがありますが、封入体非形成という意味ではイーコリに対してアドバンテージがあります。 オリジンのホストで作製すると糖鎖も同じようにつきフォールディングができることが多いと思います。

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