• ベストアンサー

室生犀星の詩の中に出てくる「完全されて」の読み

室生犀星の「すぐれた実在」という詩があります。 一本の蜜柑の木であるが 一二三ばかりの実がなつている 黄ろい日光のやうな色をして 考え深さうになつてゐる そのまるまるした格好がすなほに枝の上に離れられないもののやうに見える みてゐると冬といふ季節の一番すぐれた温かさが感じられる ものの円味がああも完全されて ぽつかり空間をしきつてゐるのを見ると …… …… という詩です。 ここの7行目を見ると「完全されて」とあります。 これは「かんぜんされて」と読んでよろしいのでしょうか? あるいは、そういう読み方は他でなされてますか?犀星のオリジナルなのでしょうか? ご教示頂ければ嬉しいです。

質問者が選んだベストアンサー

  • ベストアンサー
回答No.2

「完全する」(かんぜんする)というサ変動詞があります。日本最大の国語辞典『日本国語大辞典』(小学館)に載っています。小さな辞典にももちろんよいものはありますが、大きな辞典も引かないとだめです。 「完全する」の意味は「全うする」(まっとうする)とだいたい同じです。

kirakuniOK
質問者

お礼

ご回答ありがとうございました。たしかにサ変動詞の「完全する」を確認出来ました。 最近はネット辞書にのみ頼っているので、なかなか大きい辞書にあたる機会が少なくなってダメですね。 今回は大変助かりました、重ね重ねですが、ありがとうございました。

その他の回答 (1)

  • cxe28284
  • ベストアンサー率21% (932/4337)
回答No.1

完全は名詞又は形容動詞ですので、「完全された」では意味が通じないのではないかと思います。 何かの当て字ではないかと思います。一番近い言葉は「まっとうされて」ではないかとおもいます。 完成されての思い違いではありませんよね。回答になってなくて御免なさい。

kirakuniOK
質問者

お礼

ご回答大変ありがとうございました。No.2の回答者様のご回答にある通り、「サ変動詞」に「完全する」という動詞があるようです。つまり、解決することが出来ました。 また何か質問することがありましたら、またよろしくお願いいたします。

kirakuniOK
質問者

補足

はい、思い違いではないです。質問文の引用部分は一言一句違えてないです。室生犀星の書いたままです。 おそらく当て字なのではないかとは思いましたが、やはり、お詳しい方でも、そのように感じられると言うことは、あまり一般的な書き方・読み方ではないと言うことなのでしょうね。 「完全」の部分を「まっとう」として詩の一部を書いてみますと。 「…… ものの円味がああも『まっとう』されて ぽつかり空間をしきつてゐるのを見ると すこしの胡魔化しも、うそもない 在るものはそのままで美しい」 となります。 こんどは「まっとう」では意味が通じなくなるようにも思います。 ちなみに上記引用部分を合わせて、「すぐれた実在」という詩は最初から最後まですべてということになります。全体を読まれて、「完全」の部分はいかがでしょうか?)

関連するQ&A

  • 室生犀星の詩の題の読み方

    五月という詩が気に入っていますが これってさつきと読みますか 五月と読みますか

  • 室生犀星(わたしがうまれたとき・・・)

    友達の結婚式に出席したときに 司会者の方がお二人にはなむけの言葉として送った 室生犀星の詩を知りたいのですが,タイトルがわかりません。 わたしがうまれたとき  父はさぞ喜んだことでしょう。 (ちょっと違うかも?) で始まる詩です。 全文もわかればお願いします。

  • 室生犀星の本を探しています。

    室生犀星の 私が生まれたとき,父はさぞ喜んだだろう。 (ちょっと表現が違うかも) という下りをふくんだ詩がのっている本を探しています。 どなたが知っている方がいたらおしえてください。

  • 室生犀星の伝記

    最近、小景異情を目にする機会があり、室生犀星に興味を持ちました。 室生犀星の伝記や生涯について書かれた本というのはあるのでしょうか。 ご存じの方がいらっしゃいましたらご紹介いただけますか。 文芸版というか文字で書かれたものが第一希望ですが、漫画でも結構です。 よろしくお願いします。

  • 室生犀星の本を読みたくて探しております

    お世話になります 先日、とある本で室生犀星の詩が少しだけ紹介されていました。 今まで名前はよく耳にしましたが、どういうものか全く解らずにいました。 そこでこれを機に室生犀星の本を読みたいと考えています。 全てを網羅している書籍や持ち運びにも便利な手ごろな文庫など 御紹介頂けると助かります。宜しくお願いします。

  • 室生犀星の抒情小曲集中の詩「流離」について

    室生犀星の「抒情小曲集」という詩集の中の、「流離」という詩について質問です。 この詩の現代語訳と、文中に出てくる「すくみごゑ」とは一体何か、教えて頂けると幸いです。

  • 小説・室生 犀星さんの作品について

    室生 犀星さんの作品で、オススメの物がありましたら教えて頂けないでしょうか? よろしくお願いします^^

  • 室生犀星「小景異情」

    ふるさとは遠きにありて思ふもの そして悲しくうたふもの よしやうらぶれて異土の乞食となるとても 帰るところにあるまじや ひとり都のゆふぐれに ふるさとおもひ涙ぐむ そのこころもて 遠きみやこにかへらばや 遠きみやこにかへらばや 室生犀星の「小景異情」について、2つほど質問があります。 (1)「ひとり都のゆうぐれに」の「都」は多分東京のことを示しているのでしょうが、「遠きみやこにかへらばや」という「みやこ」のほうは、故郷の金沢のことですか? (2)「帰るところにあるまじや」と言っていますが、室生犀星には何か故郷に帰れない事情があったのでしょうか? どちらか片方だけでも構いませんので、お願いします。

  • 室生犀星「ふるさと」の「みやこ」=ふるさとでしょうか?

    「ふるさとは遠きにありて思ふもの」という著名な詩があり、その最後に「遠きみやこにかへらばや」の句があります。 掲示 URL の授業では、漢字と仮名の表記をとらえて、「みやこ」は都でなく、ふるさとであると示唆しています。私にもその表記の違いが目に付きますが、涙ぐむ「都」ではなく、かえるところにあるまじやと決意する「みやこ」のように読めます。 わたしの読み方に無理があるでしょうか。ご教示ください。 http://www.try-net.or.jp/~katazuka/syoukei0001.htm

  • 中の濁音読みについて教えてください

    点訳の関係で読み方を調べています。家中や一日中の中の読み方について教えてください。中はちゅうと音読みします。にごる場合はぢゅうではないかと思います。ところが古い本にいえじゅう、いちにちじゅうという読み方を書いてありました。ぢゅう、じゅうのどちらが正しいのでしょうか。