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慢性的赤字企業を助けるのはパレート最適でない?

一日に同カテゴリに二度も投稿して申し訳ありません。 またしてもミクロの質問なのですが 「慢性的に赤字の企業を政治的優遇措置で助けるのはパレート最適でない」理由を説明せよ。 という問題が、よくわかりません。 この場合、何をパレート最適に置ける資源とするかすらよくわかりません・・

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  • ベストアンサー
  • gootttt
  • ベストアンサー率61% (191/309)
回答No.1

パレート最適が何を示すのかお分かりでしょうか? 消費者のケーキに対する欲求度が以下のようであり。 消費者A 200 消費者B 175 消費者C 150 消費者D 125 消費者E 100 つまり、消費者Aはケーキを200円出してもいいと思うくらい大好きであり、消費者Eはケーキがそれほど好きじゃないので100円までしか出せないということです。 次に生産者のケーキを作るときに必要な費用が以下のようであるとします。 生産者A 100 生産者B 125 生産者C 150 生産者D 175 生産者E 200 つまり、生産者Aはケーキ作りが上手く材料を無駄にしないので100円で作れるが、生産者Eはケーキ作りが下手で材料を無駄遣いするので一つ作るのに200円かかるということです。 この場合、ケーキの価格は150円になり、ケーキは生産者ABCが作り、そのケーキを消費者ABCが購入します。 そしてそのとき社会的利益(余剰)が最大化するのです。 これをパレート最適といいます。 なぜならば、生産者の生産コストとは、それを作るときに必要な社会的資源だからです。 つまり、ケーキを作る時150円使うということは、それだけ経済の資源を消費しているのです。 ですから、それ以上の満足を誰かに与えないと社会的には損失の方が大きいということになります。 その上で上記のパレート最適を見ると 消費者Aはケーキを200円まで出してもいいというくらい好きだったのに150円で買えたのですから50円得しています。 消費者Bはケーキを175円まで出してもいいというくらい好きだったのに150円で買えたのですから25円得しています。 消費者Cはケーキを150円まで出してもいいというくらい好きだったのに150円で買えたのですから損得+-0円です。 全消費者は合計75円得しています。 生産者Aは100円で作ったケーキを150円で売ったのですから50円の利益が出ています。 生産者Bは125円で作ったケーキを150円で売ったのですから25円の利益が出ています。 生産者Cは100円で作ったケーキを150円で売ったのですから+-0円です。 全生産者は合計75円の利益が出ています。 つまり社会全体の利益は75+75=150です。これがパレート最適、つまり最も効率が良い状況です。 ここで赤字企業とは生産者Dや生産者Eをさします。 ここで生産者Dを助けるために税金を投入してみましょう。 生産者Dを助けるために生産者Dのケーキに補助を出すことにしました。 すると今度は生産者Cの経営が危うくなったのでさらに生産者Cにも補助を出すことにしました。 最終的に、生産者Dに50円の補助を生産者Cに25円の補助を出しました。 その結果、ケーキの価格は125円になり、ケーキは生産者ABCDが作り、そのケーキを消費者ABCDが購入します。 消費者Aはケーキを200円まで出してもいいというくらい好きだったのに125円で買えたのですから75円得しています。 消費者Bはケーキを175円まで出してもいいというくらい好きだったのに125円で買えたのですから50円得しています。 消費者Cはケーキを150円まで出してもいいというくらい好きだったのに125円で買えたのですから25円得しています。 消費者Dはケーキを125円まで出してもいいというくらい好きだったのに125円で買えたのですから損得+-0円です。 全消費者は合計100円得しています。 生産者Aは100円で作ったケーキを125円で売ったのですから25円の利益が出ています。 生産者Bは125円で作ったケーキを125円で売ったのですから利益は+-0円です。 生産者Cは150円で作ったケーキを125円で売り、さらに政府から25円の支援を受けているのですから利益は+-0円です。 生産者Cは175円で作ったケーキを125円で売り、さらに政府から50円の支援を受けているのですから利益は+-0円です。 全生産者は合計25円の利益が出ています。 つまり、社会全体の利益は、消費者の得100円、生産者の利益25円、補助金にかかった税75円で、100+25-75=50円となります。パレート最適時と比べると100円も悪化しているのが分かるでしょう。 なぜ、パレート最適が最も効率よかったかといえば『最もケーキを必要としている消費者の需要を、最もケーキを作るのが上手い生産者の供給が満たしていた』からです。 対して、赤字企業の救済が非効率かといえば『ケーキを作るのが下手な生産者を助けるために税金で補助の下、ケーキが余り好きではない人にまでケーキを買わせること』だからです。 これこそが経済学の最も重要な考え方の一つ、市場機能のコアです。これが資本主義が勝ち、社会主義が負けた理由です。

freeman_Oc
質問者

お礼

詳しい回答ありがとうございます。お陰で理解できました。

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