有機ELに関する論文:発光層と融点、製膜性の関係について解説

このQ&Aのポイント
  • 有機ELに関する論文を読んでいます!発光層にアントラセン誘導体を用いて、それぞれの特性を比較していく内容です!
  • 発光層にADO(アントラセンの9,10に酸素-アルキル基がついた分子)、ADS(ADOの酸素が硫黄に置き換わってる分子)、APrS(ADSよりアルキル基が短い分子)をそれぞれ用いたいのだが、それらは融点が低く、また、接近したπスタック(close π-stack solid state)のため、ホスト材料としてPVKを用いたドープ素子にした。それによって発光層の製膜性が改善された。
  • アントラセン誘導体において、アントラセンにつくカルコゲン原子が(周期表16族)重いほど、(Te>S>O)、カルコゲン原子からの電子非局在化のために、HOMO-LUMOバンドギャップが小さくなった。
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有機ELに関する論文

有機ELに関する論文を読んでいます!発光層にアントラセン誘導体を用いて、それぞれの特性を比較していく内容です!基礎力不足のため、わからないところがあるので少しでもいいので手助けお願いします! ・「発光層にADO(アントラセンの9,10に酸素-アルキル基がついた分子)、ADS(ADOの酸素が硫黄に置き換わってる分子)、APrS(ADSよりアルキル基が短い分子)をそれぞれ用いたいのだが、それらは融点が低く、また、接近したπスタック(close π-stack solid state)のため、ホスト材料としてPVKを用いたドープ素子にした。それによって発光層の製膜製が改善された。」 と書いてあります。なぜ融点が低く、接近したπスタックなら、製膜性が悪いのでしょうか。 ・「アントラセン誘導体において、アントラセンにつくカルコゲン原子が(周期表16族)重いほど、(Te>S>O)、カルコゲン原子からの電子非局在化のために、HOMO-LUMOバンドギャップが小さくなった。」 と書かれています。これはなぜなのでしょうか。 すみませんが、よろしくお願いします。

  • 化学
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  • Ryofui
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回答No.2

前半の解答ですが一般的に有機ELに使用する有機薄膜はアモルファスであることが求められます。 πスタックしやすい分子は結晶性が高いと考えられます。 さらに、融点(やガラス転移点)が低いと有機ELの動作中などに 薄膜が結晶化してくると言うデメリットが考えられます。 アモルファスでないと結晶界面などがトラップになったり電流の集中する場所が出来てしまって 素子にはよろしくありません。 また、特に発光材料にとっては分子間の相互作用が大きくなると発光効率が 濃度消光やエキシマー、エキサイプレックスの発生によって下がってしまいます。 これを防止するためにホスト材料に発光材料を少量分散する手法が一般に普及しています。 当然結晶化しやすい分子同士は分散しますしホスト材料が十分にアモルファスな材料ならば 製膜性が改善します。

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質問者

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その他の回答 (1)

  • c80s3xxx
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回答No.1

最初の方 なぜ,も何も,製膜性の理由が融点やスタッキングとは書いてないはずです.単にマトリクスにPVKを使ったら他のものよりよかったというだけのはず. 後の方 非局在化したからです.量子力学の基本の箱の中の粒子問題や,原子・分子内の電子と,自由電子の違いを考えることです.

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