2年前のセンター試験の英語・筆記試験に悪問が?

このQ&Aのポイント
  • 2年前の2009年1月16日に実施された貴大学入試センター試験「英語・筆記」(「本試験」)の大問2のCの問3に関してお尋ねいたします。
  • 問3は、There was a phone call from someone whose number you didn’t recognize, so you didn’t answer it. However, it was from someone inviting you to a party. You could express your regret by saying: I ( ) ( ) ( ) ( ) ( ) ( ) answered the phone yesterday. (選択肢) (1)could  (2)had  (3)have  (4)I  (5)joined  (6)the party
  • この問題は状況説明により、完成させるべき英語は”say”されるもの、つまりそのstyleは口語であることを前提としています。しかし、正解は”had S’ p.p.~” パターンを求めています。
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2年前のセンター試験の英語・筆記試験に悪問が?

やや古くて恐縮ですが、2年前の2009年1月16日に実施された貴大学入試センター試験「英語・筆記」(「本試験」)の大問2のCの問3に関してお尋ねいたします。 《問題》 C 次の問い(問1~ 3)において,それぞれ下の(1)~(6)の語句を並べかえて空所を補い,文を完成させよ。(一部文言を変えてあります) 問3 There was a phone call from someone whose number you didn’t recognize, so you didn’t answer it. However, it was from someone inviting you to a party. You could express your regret by saying: I ( ) ( ) ( ) ( ) ( ) ( ) answered the phone yesterday. (選択肢) (1)could  (2)had  (3)have  (4)I  (5)joined  (6)the party (与えられた正解)(1)→(3)→(5)→(6)→(2)→(4) 正解は”had S’ p.p.~” パターンを求めています。しかし、この問題は状況説明により、完成させるべき英語は”say”されるもの、つまりそのstyleは口語であることを前提としています。これは以下に説明するとおり、大学入試センター発表の「問題作成部会の見解」が謳う「 問題作成の方針」に合わないものであり、センター試験の問題として妥当性を欠くものであると私は考えます。 まず、いわゆる仮定法の従属節でifを用いないものの一つ ”had S’ p.p.~”パターンはあくまで ”formal and literary”の文体であるというのが一般的な理解だと思います。この点はR. Quirk, et.al(1985) ”A Comprehensive Grammar of the English Language”のp. 1006をはじめ、M.Swan (2009) ”Practical English Usage”(3rd ed.)のp.238などから明らかです。 また、綿貫陽ほか(1994)『教師のためのロイヤル英文法』(旺文社)のp.161でも紹介されていますが、学生のための著名な学習文法書であるAllsop, J.(1983): “Cassell’s Students’ English Grammar”はp.208で、”…it is a rather old-fashioned written form. We advise you not to use it.”とアドヴァイスしています。 国内の学習参考書もこのような理解のもとに記述されており、例えば国内の高校生の多くが参考にしていると思われる学習参考書の一つ、小寺茂明監修『デュアルスコープ総合英語』(数研出版、2010年、四訂版)もp.313で、件の「ifを省略した仮定法」は「<文語>的な表現で、<口語>では使われない」と言い切っています。 そもそも、大学入試センター発表の「問題作成部会の見解」はその「1 問題作成の方針」(p.401)において、英語(筆記)の試験問題は、「高等学校段階における基礎的な学習の達成の程度を判定することを目的に」、「実践的コミュニケーション能力の達成度を測」り、「現代の標準的な英語を言語材料と」し、「社会言語的側面、談話的側面、方略的側面も含め多角的に測」り、「取り上げる題材は、受験者にとって有用で一般的なものを選ぶ」と謳っています。 件の問題が、完成させるべき英文を状況説明によって「話し言葉」と設定しておきながら、解答として「書き言葉」を求めていることは、問題作成方針に謳う目的、測定すべき能力、言語材料、言語使用の側面、及び題材などの観点から、妥当性を欠くものと私は思います。 (「問題作成部会の見解」はhttp://www.dnc.ac.jp/modules/center_exam/content0141.html) (問題そのものはhttp://www.dnc.ac.jp/modules/center_exam/content0105.html) いかがでしょうか。

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質問者が選んだベストアンサー

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noname#125464
noname#125464
回答No.3

> 今回の質問の関心は、問題の解き方や他の選択肢が正しいのではないか、といったことではないのは質問を読んでいただくとお分かりいただけると思います。あくまでテスト問題の妥当性(特に、問題作成側が自ら掲げた作成方針との関連で)にあります。 もちろん妥当性はないというつもりで、最初に「確かに質問者様のおっしゃるとおりだと思います。」とコメントしたつもりでしたが、内容が質問者様の方向とは逆の方向ばかりのコメントであまりいい気分ではなかったかと思います。その点はご容赦くださいませ。いずれにしても質問者様の当質問とは逆に、規範文法的問題を越えた記述文法的問題も少し出ており、優秀な受験生ほどあれ?と悩んでいる問題もセンターでは出ているようですね。この質問欄にもそういう質問が出ておりましたよ。 > そうですか。読んでみたいと思いますので、回答欄を用いてタイトルなどいくつか教えていただけるとうれしいです。 図書館で見つけました。少し年代が古いのでセンター問題と言うよりは、私立大学の入試問題が多いです。でも一貫してある姿勢が見受けられます。 タイトル:  これでいいのか大学入試英語 上下    1997.10     Gareth Watkins/〔ほか〕著 内容紹介: 文部省の指導要領のワクを逸脱して、高校の英語教育を大きく左右している大学入試の英語問題。だが、設問は欠陥だらけで不適切なものが実に多い。英語教育の改善を促す、大学入試英語批判の書 著者紹介: 1947年イギリス生まれ。ウェールズ大学で哲学博士号を取得。83~94年まで河合塾に勤務し、テキストの監修等を担当した。著書に「英誤を診る」がある。

fwkk8769
質問者

お礼

改めてのご回答をありがとうございました。 本の紹介もありがとうございました。

その他の回答 (2)

回答No.2

こんなことは承知の上での質問だと思いますが,ここで問われている点は明確なわけです。 受験英語では必須の文法項目で,どこの学校・塾・予備校でも教えていることであり, それを理解しておけば解ける。 say(ing) の後だからという点はあまりこだわらなくてもいいのではないでしょうか。 Hate is too strong a word. 文語的表現と言われる too/so/as/how 形容詞 a(n) 名詞も 会話文で使われることがあります。 あと,say の後だからと言って直接話法とは限りません。 主となる動詞は express ですし, say to yourself ということもあり得ます。 主語は I となっていますが,描出話法(中間話法)的に, 主語は直接話法として I だが,客観的に発話内容を書き言葉的に述べている と考えることはできると思います。

fwkk8769
質問者

お礼

ご回答ありがとうございます。ご回答はすぐ読ませていただいたのですが(多忙を理由にしてはいけませんが)お礼が遅れてしまい申し訳ありません。 ●>say の後だからと言って直接話法とは限りません。 主となる動詞は express ですし,say to yourself ということもあり得ます。主語は I となっていますが,描出話法(中間話法)的に,主語は直接話法として I だが,客観的に発話内容を書き言葉的に述べていると考えることはできると思います。 → なるほどそういうこともあるのかもしれません。 ただ、私は以下の2つの理由から「~by saying:」に続く I ( ) ( ) ( ) ( ) ( ) ( ) answered the phone yesterday. の英文は直接話法であると考えるのが問題作成者以外の者にとっては自然で素直な解釈であると考えます。 (1) 「~say: (一行空けて、さらに字下げをしてブロックの形式で)….」は一般的なstyleでは「ブロック」の部分(つまり、件の問題ではI ( ) ( ) ( ) ( ) ( ) ( ) answered the phone yesterday.の英文)は引用されるもの(つまり、直接話法)が来ます。 (2) 過去のセンター試験(筆記)を振り返ってみると、この大問2のCにこのような英語による状況説明がついたのは2009と2010年でした(今年は残念ながらどういう理由かはわかりませんが消えて、2008年までのように「状況説明ナシ」に戻ってしまいました)が、 「~say: (ブロック引用のstyleで)….」 の形式で出題されたのはこの2年間に全てで4個でした。そのうち、2010年の問1が Something you wrote in an email upset your friend. You could ask what had upset her by saying:(ほんとうは1行分が空いています) Could you ( )( ) ( )( ) ( )( ) with my email? というもので、形式上件の問題と同じものでした。この「~by saying:」に続く Could you ( )( ) ( )( ) ( )( ) with my email? の英文は(一般的なstyleに従って)直接話法になっています。 ●>Hate is too strong a word. 文語的表現と言われる too/so/as/how 形容詞 a(n) 名詞も会話文で使われることがあります。 → これと件の表現とではregisterや文体上にやや違いがあるように思われます。 より正確には、 ・”had S’ p.p.~” パターンは ”formal and literary”の文体で. ・ 「too/so/as/how 形容詞 a(n) 名詞」パターンは”formal”の文体で用いる. というのが一般的な理解ではないでしょうか?  formalというラベルは、堅い表現であることを示すのであって、それ以上のことを示すのではありません。つまり、堅い表現としてならば「書き言葉」でも用いられるわけです。 なお、後者のパターンとの関連で言うと、一般的に「書き言葉」のラベルがつくのは「a(n)+too+形容詞+名詞」パターンだとされているようです。 (←例えば小西友七(1989)『英語基本形容詞・動詞辞典』(研究社出版、p.1692) 以上、ご回答に対して2点疑問点を書いてみました。いかがでしょうか? もし、お時間があればご教授くださるとうれしいです。

fwkk8769
質問者

補足

お礼に書いた疑問点の2つ目が不正確なものになっていることに気づきました。お詫びして、以下のように訂正します。 ●>Hate is too strong a word. 文語的表現と言われる too/so/as/how 形容詞 a(n) 名詞も会話文で使われることがあります。 → これと件の表現とではregisterや文体上にやや違いがあるように思われます。 より正確には、 ・”had S’ p.p.~” パターンは ”formal and literary”の文体で. ・「too/so/as/how 形容詞 a(n) 名詞」パターンは”formal”の文体で用いる. というのが一般的な理解ではないでしょうか?  formalというラベルは、堅い表現であることを示すのであって、それ以上のことを示すのではありません。 後者はliteraryとラベルされているわけではありませんので、堅い表現でありながら「会話文」で使われることは当然ありえるわけです。 一方、前者はliteraryとラベルされているわけですから、普通は「会話文」では使われないものと理解しています。 なお、後者のパターンとの関連で言うと、一般的に「書き言葉」のラベルがつくのは「a(n)+too+形容詞+名詞」パターンだとされているようです。 (←例えば小西友七(1989)『英語基本形容詞・動詞辞典』(研究社出版、p.1692)

noname#125464
noname#125464
回答No.1

僭越ながら、ご賛同頂けないかも知れませんが、私見を述べさせていただきたいと思います。 確かに質問者様のおっしゃるとおりだと思います。しかし資格試験とか入試問題というものは合格することが第一目的であり、日本人が日本人に対して出されたクイズだと割り切らないと、厳密に考えていくと不自然な問題はたくさんあります。現に、ネイティブの方はこれはおかしい。この選択肢の答えは状況しだいですべて正解だ、という場合も多々あるようです。この手のおかしな大学入試問題という語学の書籍が出ていますので、読まれたらおもしろいですよ。 当問題の場合は統語法的には選べる答えはひとつしかないのですから、合格の答えを苦しむことなく選ぶべきでしょう。元来テストというもので、学習者の全体的語学力を測るのは不可能なことではないかと思います。学習者の全体的語学力は職業について英語を使って初めてみなから認められるものです。「~何級」とかいうものはある程度の目安であろうと思います。現に「~1級」とかいう人の語学レベルがネイティブ並みかというと決してそうではない場合が多いですよ。ですから口語的だとか文語的だとかいう問題は社会に出て自分で試してみて、ネイティブに矯正してもらうくらいの気持ちのほうが本当の語学力は伸びると思います。 話は変わりますが将棋なども最初は色々な条件の下で勉強していきますが、実戦に強い人は、設定された条件を忘れた人のようです。いい加減なようですが、受験は正解の○をもらえばいいくらいの気持ちのほうがいいと思います。何せ、受験は時間との戦いだと思いますので。

fwkk8769
質問者

お礼

ご回答ありがとうございました。 ● >資格試験とか入試問題というものは合格することが第一目的であり 受験は正解の○をもらえばいいくらいの気持ちのほうがいいと思います。何せ、受験は時間との戦いだと思いますので → 今回の質問の関心は、問題の解き方や他の選択肢が正しいのではないか、といったことではないのは質問を読んでいただくとお分かりいただけると思います。あくまでテスト問題の妥当性(特に、問題作成側が自ら掲げた作成方針との関連で)にあります。 ● >厳密に考えていくと不自然な問題はたくさんあります。現に、ネイティブの方はこれはおかしい。この選択肢の答えは状況しだいですべて正解だ、という場合も多々あるようです。この手のおかしな大学入試問題という語学の書籍が出ていますので... → そうですか。読んでみたいと思いますので、回答欄を用いてタイトルなどいくつか教えていただけるとうれしいです。

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