• ベストアンサー

回転運動と並進運動

図のように、剛体A、Bに力を加えたとき、Aは倒れますが、Bは地面に平行に移動します。 しかし、力のはたらきで考えてみて、黒い点のまわりのモーメントを考えると、重力と垂直抗力のモーメントは互いに打ち消し合い、残った力Fのモーメントがどちらも右回りなので、どちらも倒れてしまうように思えるのですが、何がおかしいのでしょうか。 回答よろしくお願いします。

質問者が選んだベストアンサー

  • ベストアンサー
  • htms42
  • ベストアンサー率47% (1120/2361)
回答No.3

1つ考察から抜けていることがあります。 >Aは倒れますが、Bは地面に平行に移動します。 こういう事が成り立つのですからこの物体は床に固定されているのではありませんね。 右下の黒丸が固定点であればどちらも倒れてしまいます。 固定されていない場合、 回転と並進の両方が起こるのであれば物体と床の間に摩擦力が働いているとしなければいけません。 摩擦がなければ右向きに力を加えれば力を加えた位置に関係なく右に動きます。 力を加えた時に起こる物体の運動を考える時にはまず「上下左右の釣り合いの式」を書くべきです。 摩擦力を考慮しなければいけないというのは自動的に分かります。 剛体の場合には回転が生じる可能性がありますのでモーメントの式が必要になります。 底面に働く静止摩擦力の大きさをfとします。外力Fが右向きですからfは左向きです。 物体に働く重力をW、床から物体に働く垂直抗力をNとします。 重心は図の長方形の対角線の交点にあるとします。長方形の縦、横の長さを2a,2bとします。 図の黒丸の点をPとします。 左右の釣り合い f=F 上下の釣り合い N=W 摩擦が働かなければf=0です。F>0であれば釣り合いが成り立ちません。力を加えさえすれば動くということです。 f>0とします。 静止摩擦力には最大値があります。Nとfの最大値foとの比を静止摩擦係数といいます。μと書きます。fo=μNです。 固定点との違いは最大値があるかないかです。固定点であれば加えた力Fの大きさによらずいつもそれに釣り合う力fが存在するとした時の式と同じになります。 Fの作用点の高さをxとします。 垂直抗力の作用点の位置はP点からyのところにあるとします。 (垂直抗力の作用点は加えた力の大きさ、作用点によって動きます。いつも重心の真下にあるのではありません。重心の真下にあるのはF=0の場合です。) 物体が静止しておれば「右回りのモーメント=左回りのモーメントりのモーメント」が成り立ちます。  P点の周りのモーメントを考えます。 xF+yN=bW    これですべてです。 未知数はy、N,fです。0<y<2b、f<fo=μNという条件があります。 N=Wを代入します。 y=(bW-xF)/W xF>bWであればy<0になります。モーメントの釣り合いは成立しません。 でもこれでいつも「回転が起こる」と考えるとおかしくなります。 滑らずに回転が起こるいう条件が確認されていなければいけません。 xF=bW の時を考えます。 F=f<fO=μN=μW xF=bW<xμW xμ>b xの値がこの条件を満たしているときにFの大きさを変化させて行って F>bW/x になれば回転が起こります。もしxμ<bであればF=bW/xになる前にf<foが成り立たなくなります。これは左右のつり合いが破れるという事ですから回転しないで右に動くという事です。xμ が小さい場合ですから摩擦力が小さい場合か、加えた力の作用点が低すぎる場合に起こることです。 固定点はμ=∞に対応しますからxμ>bは常に成り立っています。F>bW/xであればいつも回転が起こります。  xμ=bの時にy>0が成り立っていれば回転よりも先に滑り始めるとして考えても同じです。 x=2a、x=a/2として滑らずに回転が起こるか、回転せずに滑るかの境目になるμの値を求めてみてください。

moshi30
質問者

お礼

なるほど! わかりやすい解説ありがとうございます。。 どこに力を加えても、静止摩擦係数によっては倒れたり、滑ったりするということですね。 回転して、接地面が地面から離れことばかり意識していたので、摩擦力を考慮に入れていませんでした。 もう1度基本から見直そうと思います。

その他の回答 (2)

回答No.2

一つ疑問があるのですが、 >>図の例では、紐が物体の上部にあってMoがMwより大きいので転ぶ 紐が物体の下の方にあればMoがMwより小さいので転ばないと判定します。 これは、たとえ外力が下の方に働いているときでも、Mo>Mwとなるような 大きな力を加えれば、物体は回転するということでしょうか? *********************************************************** その辺りのことは十分ご存じだとおもったので説明しなかっただけです。 モーメント(言わば回転させる能力) = 力×A点から力を含む直線におろした垂線の長さ です。 お尋ねのような力の掛け方では、垂線の長さがゼロとなるため、力が大きくても モーメント自体はゼロで転倒させる能力はありません。

moshi30
質問者

お礼

完全に下(=A点)ではなく、A点よりも微妙に上の方に力をかけた場合についてお聞きし、この場合うでの長さはゼロではないと考えたのですが・・・。 質問が不十分がだったようで、せっかく回答していただいたのに、申し訳ないです。。

回答No.1

右下の黒丸をA点とします。 A点まわりのモーメントを全部勘定にいれます。 外力による時計回りのモーメントを Mo 物体の重さによる反時計まわりのモーメントを Mw 床からの反力による時計回りのモーメントを Mr 時計回りの合計モーメント Mは、    M=Mo-(Mw-Mr) ・・・・・・・(1)です。 Mが正なら時計周りに物体は回転します。 ここで注意すべきは、物体の重さ W と 反力 R は通常は釣り合っています。 つまり、 W=R 従って Mr=Mw ・・・・(2)なのです。 外力 O が働いていないとき、すなわちMo=0 のときは(2)が成立し (1)=0 だからひとりでに回転したりしません。 Moを大きくしていくと、それにつれて(Mr-Mw)も大きくなりMo=0を維持します。 しかし、それも限度があって、物体が傾き始める直前にはMr=0となり、それ以降0のままです。 従って  (1)式は、M=M0-Mwとなります。 Mwは一定値ですからMoがこれより大きくなれば 回転を始めます。 通常はこのような複雑なことを考えずに、MoとMwを比較して、Moが大きければ転ぶと判定します。 図の例では、紐が物体の上部にあってMoがMwより大きいので転ぶ 紐が物体の下の方にあればMoがMwより小さいので転ばないと判定します。 このような反力の性質については混乱を生ずるので初学者には説明しません。 しかし、このような反力の性質はニュートンの運動の3法則のうちの一つ、 作用反作用の法則の本質上のは話ですので、避けて通るわけにはゆきません。

moshi30
質問者

お礼

非常に丁寧に回答していただきありがとうございます。 一つ疑問があるのですが、 >>図の例では、紐が物体の上部にあってMoがMwより大きいので転ぶ 紐が物体の下の方にあればMoがMwより小さいので転ばないと判定します。 これは、たとえ外力が下の方に働いているときでも、Mo>Mwとなるような大きな力を加えれば、物体は回転するということでしょうか?

関連するQ&A

  • 運動の法則 イメージが出来ません。

    滑らかな水平面上に質量2.0kgの物体Aを置き、これに糸を繋ぎ 滑らかな滑車を通して質量0.5kgのおもりBをつるす。 ただし、意図は十分軽くたるまないものとし、重力加速度を10m/s^2とする。 1)物体の加速度はいくらか。 2)糸の張力はいくらか。 という問いなのですが物体の加速度(a)というものがいまいち理解できません。 添付している図は解答の図なのですがaは矢印の方向に働くものなのですか? 1)張力(T)は引っ張り合う為に同じ値になると考えてよいのですよね? 2)そして張力は垂直抗力と同じですか? 3)そう考えるとAをひっぱる力には重力と張力が発生しており、Aの垂直抗力から重力を引くと  Bの垂直抗力(Aと同じ値が発生する)と考えるのでしょうか? 垂直抗力についてわかりやすく説明していただけると嬉しいです。 どうぞよろしくお願いします。

  • 力のモーメント

    長さL、重さWの一様な棒が、滑らかな壁と粗い床との間に立て かけられている。床と棒とのなす角度はθである。棒が壁と床か ら受ける力を求めよ。 この問題なのですが 重心に重力W、壁の方の棒の端をA、床の方の棒の端をBとする。 そして、Aに垂直抗力N、Bに垂直抗力N´、静止摩擦力Fが かかっているとして、 まず、合力=0 水平:N+(-F)=0 鉛直:N´+(-W)=0 として、 ある点(ここではBとする)のまわりの力のモーメントも0に したいのですが、力のモーメントに関して全然わからないので お願いします。

  • モーメントのつりあいの式が導けません。

    物理(1)(高校1年)の範囲にある「剛体にはたらく力のつりあい」という分野です。 問題)  粗い水平面から、鉛直で滑らかな壁に、長さL、重さWの一様な棒ABを立てかけたところ、棒は静止した、棒が鉛直方向となす角をθとする。棒の上端Aが壁から受ける垂直抗力の大きさNaと棒の下端Bが水平面から受ける垂直抗力の大きさNb、および、静止摩擦力の大きさfをそれぞれ求めよ。 まず図を書き、それから水平方向と鉛直方向のつりあいの式を求めました。 水平方向 Na=f 鉛直方向 Nb=Wg これにあと力のモーメントのつりあいの式が必要なのですが、その式が立てられません。 モーメントの和がゼロになれば静止していることになるのはわかっています。 どなたかこの場合のモーメントのつりあいの式の導き方と考え方を、詳しくご解説お願いいたします。

  • 垂直抗力について 大学受験問題

    大学受験問題です。よろしくお願い致します。 問題は、 図の加速度aと物体間の垂直抗力Nを求めよ。ただし、m<Mで摩擦はない。 です。 図は、箱Mの底に物体mが置かれており、箱Mは、上向きに力Fがかかっています。 自分の考え方は、 物体mにかかっている力は、下向きに重力と上向きに垂直抗力です。 物体Mにかかっている力は、下向きに重力と上向きに力F、そして上向きに垂直抗力です。 この考え方で解くと間違っていました。説明を読んだところ、物体Mにかかっている垂直抗力は、下向きでした。 でも、これはどうしてでしょう?Nは重力と反対向き?だったのような気がします。Nと定義が良くわかってないかもしれませんが、接触しているものに対してかかる力だと思います。 また、確かによく考えると、垂直抗力は、物体mにかかっているのと反対のような気もしますが、それなら、どうして、物体mではなく、物体Mの垂直抗力が下向きになるのでしょうか。 よろしくお願いいたします。補足が必要であればさせていただきま。

  • 等速円運動の円錐面上での向心力がわかりません

    物理のエッセンスには、滑らかな円錐面上での円運動で、 重力mgと垂直抗力Nの合力が向心力として働く、と書いてあります。 http://i.imgur.com/C9Txx8U.png しかし、垂直抗力が、重力の分力の円錐面を押す力の反作用だとすると、 重力と垂直抗力の合力は、斜面に沿った力のみとなってしまいます。 遠心力が働いているのかとも考えましたが、円運動をしているのなら、 見かけ上の力である遠心力は掛からないとおもうのですが・・・ これより、重力以外に、球が円錐面を押す力があるはずですが、それが何なのかわかりません。 それとも、自分の考え方が間違っているのでしょうか。 垂直抗力は、何の力についての抗力なんですか? 重力と垂直抗力だけなのなら、なぜ合力は斜面に沿った力とならないのですか? 回答よろしくお願いします。

  • 物理の問題。解答おねがいします!!

    質量M、長さ2Lの一様な細い棒ABに、質量mの小さなおもりが、 Bからの距離dのところに取り付けられている。 おもりと一体になったこの棒を、図のように、 水平な粗い床と角度θなして、滑らかな鉛直の壁に立てかけたところ、 棒は動かずに倒れなかった。重力加速度の大きさをgとする。 おもりと一体となったこの棒の重心(おもりと棒の重心)の位置を Bからの距離であらわすと(  1  )である。 この値をl(←小文字のエルです!)とする。おもりと棒に働く 重力のBのまわの力のモーメントの大きさはlなどを使うと (  2  )である。また壁が棒の一端Aにおよぼす 垂直抗力のおおきさをNとすると、この垂直抗力による Bのまわりの力のモーメントの大きさは(  3  )である。 したがって、棒が倒れずにいることから、床が棒の一端Bにおよぼしている 静止摩擦力の大きさは(  4  )と導かれる。 今日学校でとかされたんですけど まったくわかりません~~~;; 解答おねがいします!! ちなみに図は↓です

  • 角運動量と力のモーメントの関係が分かりません

    質量Mの剛体が並進しながら、並進方向に垂直な一軸まわりに回転している場合を考える。重心を通る回転軸Aまわりの慣性モーメントをIaとする。この回転軸aと平行でhだけ離れた軸Bまわりの慣性モーメントをIb(=Ia+Mh^2)とする。また、剛体に働く軸A、Bまわりの力のモーメントをNa、Nb(NaとNbは独立)、軸A、Bまわりの角速度をωとする。(速度、力のモーメントはベクトルとします。) 手元の本には、「ある定点まわりの全角運動量Lと力のモーメントNについて (1) dL/dt = N が成立する。また、この関係は重心まわりについても成立する。」 とあります。だから、剛体が並進していても (2) Ia(dω/dt) = Na は成立する気がします。 ここで質問です。 もし、軸bが静止していれば、 (3) Ib(dω/dt) = Nb は成立しますか? また、軸bが並進していた場合も 式(3)は成り立ちますか? よろしくお願いします

  • センター物理 モーメント

    図2のように、なめらかで水平な床の上に長さL,質量Mの一様な棒を置いて棒の端に糸を取り付けた、糸を鉛直上向きに引っ張り、棒に鉛直上向きの力を加えた、加える力を少しずつ大きくしたところ、その大きさがF[0]を超えたところで棒の端が床から離れた、F[0]はいくらか ただし、重力加速度の大きさをgとする 解説 棒の右端が床から離れたとき、床から棒の左端に垂直抗力が働く、棒の左端の周りで力のモーメントのつりあいは0=F[0]L-Mg×L/2よってF[0]=Mg/2 となっていたのですが、図を見るとF[0]を右端に加えるとき、棒はまだ浮いていないので垂直抗力は棒の真ん中から上向きに働くはずだと思うのですが、何故左端で働くのですか? 左端で垂直抗力が働くときって棒が左端以外浮いているときですよね? F[0]は棒が浮く直前の力なのでギリギリ棒が床についている状態ですよね

  • 等速円運動の垂直抗力

    すり鉢上の内側を等速円運動する車の合力の考え方で、重力と垂直抗力と遠心力がつりあって、円運動の中心に向かう合力となる図がありますが、どうしてそのような作図になるのか分かりません。斜面上に静止している物体の垂直抗力は重力の矢印よりもいつも短くなるのに、なぜ円運動の抗力矢印は重力矢印よりも長いのでしょうか。

  • 「運動の法則」の問題が分からないので教えてください

    糸2を取り除いた後、図のように、Aを水平と30°の角度をなすなめらかな斜面上に置き、Aを静止させた。このとき、糸1は斜面に平行な方向と45°の角度をなしていました。 (1)このときの糸1の張力の大きさをT、Aが斜面から受ける垂直抗力の大きさをNとすると、Aにはたらく力の斜面に平行な方向と斜面に垂直な方向の力のつり合いの式はそれぞれどうなりますか。次の式中の空欄(1)~(6)に入る数値を、下の解答群のうちからそれぞれ一つずつ選び、数値で答えてください。ただし、同じ数値を繰り返しよいものとします。また、各方向ともに図に示す矢印の向きを正とします。 斜面に平行な方向:(1)×T+((2))×N+((3))×mg=0 斜面に垂直な方向:(4)×T+((5))×N+((6))×mg=0 解答群 -1、-√3/2、-√2/2、-√3/3、-1/2、-1/3、0、1/3、1/2、√3/3、√2/2、 √3/2、1 (2)問の(1)のNはいくらですか。m、gを用いて答えてください。