手作り酵素・無毒化を主張する母

質問

会社員26歳女性です。初質問のため項目違いだったらすみません。

平日が公休なので本日実家の母と電話で話をしました。
65歳の母が現在、手作り酵素ジュースに没頭し多くの知人友人に配っています。
本人が飲む範囲だと思っていたため気にも留めなかったのですが、
重篤な病を患い通院している知人友人におすそ分けをしていると聞きました。
会話の中で非常に不安になった点があり
酵素に詳しい方(賛同者・アンチどちらでも)にご回答頂ければと思い投稿しました。

(長文失礼いたします)

母はジュースをご近所の高血圧の薬を飲んでいる方、脳腫瘍で一時帰宅されている方、
Ｃ型肝炎で入院中の方、乳がんの方、などに配っているのですが、
その方たちは投薬中であり、それらの薬に酵素ジュースが悪影響を及ぼさないとも限らないので、
私は母に「全ての種類、何を入れたのか、リストを渡した方が良い」と言いました。
例えば私は左腎の大部分を切除する手術を7歳の時にしたので、
泌尿器科の同じ患者さんのなかでは投薬のためにスイカ(だったかな？なにかの果物でした)が食べられない方などがいました。
植物と言っても薬に影響を及ぼす食品があるので、
「医者に何を食べたのか彼らが尋ねられたときに応えられないと困るだろうし、
そもそも飲む前に医者に打診してから飲んだ方が良い」と私は母に言いました。
すると、

１)「酵素ジュースの素材は多い方が良いと聞いたので名も知らない道端の野草をたくさん入れた。100種類近くを目標にして入れた」
２)「何種類、何を入れたか各野草の名前や毒性があるか、食用なのかについては調べていない」
３)「微量であれば夾竹桃のような毒草であっても多種類入れれば酵素は毒素が相殺される(と聞いた)ので入れた」

※夾竹桃
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%AD%E3%83%A7%E3%82%A6%E3%83%81%E3%82%AF%E3%83%88%E3%82%A6

上記3点が気がかりで、母が配った方たちが体調を崩されないか非常に心配になりました。
母に注意するように伝えると「私は人のためになることをしているのだから
(神様のご加護があるので)困らない。心配しないでほしい」
と怪訝な感じで言い返されました。

母は新興宗教の信者ではありませんが過去幾つかの団体に入っていた事のあるオカルト好きです。
また深く科学を勉強した機会もありません。
高校を卒業した後は親戚の家でベビーシッターをしながら事務のアルバイトをしていました。
父と結婚した後は専業主婦になり現在に至っています。
父は仕事熱心で家庭を顧みない性質で母の内面には一切干渉しません。
70歳手前になる今でも現役で働いています。
父は墓参りや年中行事などは欠かしませんが母とは違い神がかり的な事を一切信じません。
今回の件も母に厳しい口調で叱責します。
攻撃的な言い方なので、母は父の話を聞きません。

昔から母は信じやすくのめりこみやすい性格で、疑ったり反証する事がありません。
偽科学と言われる『水からの伝言』も信じています。
※水にありがとうなどの「よい言葉」を見せるときれいな結晶ができ
ばかなどの「わるい言葉」を見せるときたない結晶ができるというの趣旨の本。

酵素に詳しい方にお尋ねしたいのですが、

【Ａ】
１)～３)の不安は母の言う通り私が心配するほどお配りしても危険はないのでしょうか？
母の情報ソースは主にネットで、
酵素づくりの会合にも参加したらしいですが、
ネットで独自に調べた情報や複数の著者による書籍情報なども複合させているようです。
母は科学的だと言いますが下記ＵＲＬをみつけました。
http://yoshibero.at.webry.info/200706/article_8.html
工学系でジャンルは違いますが理系でエンジニアの彼氏に相談したところ
「お継母さんの主張は理解できない。危険だよ」と言いました。
(夾竹桃の話が一番気になります。
あく抜きする前の蘇鉄に対しても母は入れても良いと言っていました。
フグの毒でもトリカブトでも少量で且つ酵素になれば何でも無毒になるそうです。
今回蘇鉄は南国植物のため入れていません。
フグやトリカブトも入れていません。
私は毒は絶対に無毒にならないと思います)

母の心理を理解して下さる方に、

【Ｂ】もし問題だった場合、信じている母を説得するには
家族の言う事を聞き入れない母に対してどうすればよいでしょう。
私は社会学専攻なので明確な証拠を提示し正誤を指摘することができませんでした。
どういう手段で母の行動を止めれば良いでしょうか。
勿論、安全であれば【Ｂ】の質問は不要なのですが……
ご回答よろしくお願い致します。

回答No.1

gohtraw · ベストアンサー

薬学部の出身（修士課程修了）です。はっきり言って、危険です。根拠は
・毒性、安全性がはっきりしないものが入っていること
・「微量ならば大丈夫」の「微量」というのは物質としての量×毒の強さで考えねばならず、単純に物質としての量だけでは判断できないこと
・毒性が相殺される可能性は否定できないが、逆に相乗効果を現わすことも否定できないこと
・医者からもらっている薬と、酵素ジュースの禁忌（一緒に飲んではいけないこと）に関する知見が全くないこと

　私は生薬（生物由来の医薬）の価値を否定するものではありませんが、現在の生薬は数千年に及ぶ試行錯誤を通じて見出されたもので、その過程においてはいくつもの犠牲があったこともまた認識すべきだと思います。また、医薬というのは慎重な評価（効能や安全性）を経て初めて世に出るものです。それでもなお薬害は発生します。ましてやろくな評価も経ていないものを薬として用いるのは極めてリスクに満ちた行為だと言わざるをえません。お母様には申し訳ありませんが、「よくて無害、下手をすれば毒」だと思います。

　以上のことから、ご近所の方はもちろんのこと、お母様ご自身が「酵素ジュース」を飲むことはやめさせねばならないと考えます。ご近所の方に対してはお母様には内緒で「飲まないでくれ」という手もあるとは思いますが、問題はお母様です。あまりいい方法が浮かばないのですが、やはり「効能や安全性がよく判らないものを飲んで何かあったら心配だし、ましてやご近所の方に何かあったら取り返しがつかないのでとても心配だ」ということを娘であるあなたから真摯に伝えることでしょうか？

お礼

非常に速い御回答ありがとうございます。博士課程修了の薬学部の方が仰っていただいたという事で助かります。医療従事者でない母の行為が改めて危険だと認識しました。母は99歳になる祖母宅にも送ったらしいので、連絡先が分かる相手には私から緊急電話をいれました。ただ連絡先の分からない御近所の方が心配です。両親は私が生まれ育った地域を離れ、近年遠方に家を買った為、母の知人という方達を残念ながら私は知りません。母からその方達へ一報入れるよう、取り返しがつかないことを繰り返し何度も説得してみます。貴重なお時間を割いていただき心からお礼申し上げます。薬学からの御意見ありがとうございます。

回答No.5

tiltilmitil

身近なところにある毒草のリストを。信じやすい人なら個々の注釈まで全部読ませてしまえば恐ろしくなるのでは。スズランとか、花を生けていた水を飲んだだけでの死亡例があったりしますし。

http://www.asahi-net.or.jp/~uu2n-mnt/yaso/dokuso/yas_dok_hyosi.html#itiran

お礼

ＵＲＬ貼付ありがとうございます。“薬草を利用する場合も中途半端な知識では不十分です。専門家の意見を聞くなどして万全を期して下さい。とにかく、「自信のないものには手を出さない！　口に入れない！」が鉄則。”（ＵＲＬより）　非常にためになりました。母が気にせず入れた根や葉や実が危険だという事を伝える手段が増え助かりました。なぜこのような事に母がなったのか……ネットで母が信仰している方が「酵素」を「霊視」で説いたらしく、一部その方の意見も取り入れているようです。全く科学的ではない事と対峙しなければならず説得できるか不安ですが、頑張ります。

回答No.4

amp0ntan

ご心配　お察し致します。
かつては　よかれと思って　雑誌に広告まで出して　金を取って　販売までした　「健康食品」　で　商品に含まれる毒性成分が原因で　健康被害が出た　という例もあるくらいで　科学的な裏付けや　安全性試験を経て居ない上　長い歴史から生活上安全という経験則の定着していないものを　経口摂取することは　普通の神経をしていれば　こわくてできないのが　当たり前　と　思います。
毒は化学物質ですから　他に加えた物質との相互作用によって　無毒化されることも　理論的には　起こり得ますから　夾竹桃　を加えても、　無毒化される　ということは　あり得ないとは　言いませんが　相当に　「運が良かった」　ということに過ぎないと思います。　　
少なくとも　そのことを　科学的に　証明しない限りは　相手にされないのが　当たり前です。

母上様をご説得なさることも　大切かと　思いますが、まずは　配布先に情報周知を行われることが　先決　のような　気がします。
その上で　母上様のお言葉の方を　信じて　飲み続ける方は　自己責任を前提として　自由だと思います（できれば　ご理解力のある　他の人の助けを　得て　飲まないよう　説得を重ねられるべきですね）。
ただ　面倒なのは　その動きをお知りになって　母上様が憤慨されると　ややこしくなりますので、　その辺りにも　気を使わねばならないかもしれない点でしょうか・・・・

お礼

アプローチ方法も御呈示してくださりありがとうございます。御近所の方々が健康被害を出さない事を第一の優先順位として守りたいと思います。安全試験を行っていないもの経口摂取してしまう怖さがない、というのは一種の妄信状態に母があるという事だと強く感じてきました。母はまだマトモである、と思っていたかったのですが普通の神経ではないかもしれません。第二段の御近所配布が始まらないよう、母を科学的裏付けで説得します。本人からしてみると良かれと思っていることであり、楽しみや生きがいを奪うのですから憤慨するかもしれませんね。妄信状態の深さにもよるでしょうか。朝から貴重なお時間を割いていただき、また思慮深い御回答、心からお礼申し上げます。

回答No.3

windwald

お母様の理論は「あり得ません」
彼氏さんのおっしゃるとおり、危険です。
ご近所には「決して飲まないで」と念押しをして置いてください。

そもそも酵素とは何か、を全く知りもしないまま、
不確かな情報源(テレビや一般の雑誌などもこれに該当)の情報を鵜呑みにしています。
そのメディアリテラシーそのものが危険です。

酵素がいったい何であるか。特定の物質にのみ働き、特定の作用だけを促進するタンパク質です。
酵素は万能とは全くの対極にある存在です。
そもそもお母さんの理論が正しいのであれば、
石だろうがガラスだろうが食べてしまえば、唾液中の酵素、胃液中の酵素……が分泌されます。
それにそんな怪しいジュースを作らなくてもサラダや刺身などを食べれば酵素はいくらでも摂取できます。(まああまりそのことに意味はないですが)
また、酵素はタンパク質ですから、ほとんどの場合残念なことに胃で分解されてしまいます。つまり「酵素」という形で口から入れても、体の中に吸収される時点では「酵素」ではありません。さらに、酵素自身が自然毒であることもあります。ヘビ毒には多いようです。

もし可能なようでしたら、近所の病院や薬局へ一緒に行き、医師や薬剤師の適切な指導を受けるのも手かも知れません。

お礼

母を説得する新たな方法をご提示して下さりありがとうございます。
医師や薬剤師の方に相談してみます。
私以外で誰が母を説得出来るかも困っていたので希望が見えてきました。
また危険だと断言して下さりありがとうございます。
ご近所の件も明日父と協力して調べようと思います。
ご指摘の通りで週刊誌の医療ネタやテレビ等を信じる母です。
そのメディアリテラシーの低さに関してに非常に頭が痛いです。
常に疑問をもつ事の大切さを知ってほしいのですが
特にネットに関しては使いこなせないなら「とりあげれば？」と彼氏に言われました。
>酵素はタンパク質
科学知識のない私ですが調べるとそのような事が出てきますね。
心からお礼申し上げます。本当にありがとうございます。

回答No.2

Tacosan

一応念の為書いておくと, 「毒」かどうかは量にも依存するので, 「本当に少量」であれば無害であることはあります. また, 量をきち～んとコントロールすれば, 薬として使うこともできます (例えば「ボトックス」). ただし, 当然これは「きち～んとコントロールする」のが大前提で, めったにやっていいものではありません. というか, やるべきものではありません.
逆に, たいていの「薬」は大過剰に投与すると期待しない効果を発揮してしまいます (いわゆる「副作用」). 砂糖や塩, あるいは「水」ですら....
とはいえ, テトロドトキシン (フグ毒) にしろアコニチン (トリカブトの毒) にしろ「酵素」になることはありえないし, そもそも酵素なんか飲んでも無意味なんだけど. 胃で分解されちゃうよ.

お礼

非常に速い御回答ありがとうございます。
酵素が胃で分解される無意味なものという事を、
母が理解すれば今回限りで終わる、という希望が持てました。
少ない副作用で最良の効果を得る研究を日々行っている方たちへ、
あらためて敬意を感じずにはいられませんでした。
母を説得できず化学に無知な自分がふがいないです。
お二方、続けてやるべきではない、との御指摘で
自信を持って説得にあたろうと考えております。
貴重なお時間を割いていただき心からお礼申し上げます。
フグ毒等が「酵素」にならない事もありがとうございます。