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ペルオキシソームとリソソームの違いは?

ペルオキシソームとリソソームはどちらも一重膜の構造体ということですが、形態の上では区別がつけられるのですか? 機能では、前者が「基質の酸化によって生じた有害な過酸化水素(H2O2)の分解」や「アミノ酸、尿酸、脂肪酸などの酸化」、後者が「加水分解酵素による消化作用」ですよね。 岩波生物学辞典によると、組織化学的に酸性ホスファターゼ活性陽性のものをリソソームと同定しているそうですが、これは、中身を見てみないと区別できないということなのでしょうか。 大きさもほとんど同じくらいですよね。 わかる方いたら教えてください。

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noname#29428
noname#29428
回答No.2

suiranですが,大変失礼しました。 「ミトコンドリアとペルオキシソーム膜」は,他のオルガネラ膜と違い,小胞体膜由来ではないと読んだ記憶があったものを勘違いしてしまいました。 下記参考URLのpdfファイルをご覧ください。 http://www.med.kyushu-u.ac.jp/cell/sakag.html 区別は,当然形態から簡単には区別出来ないのではと思いますが,形態での区別が何か必要なのでしょうか。 反対に質問ですが,ペルオキシソームとリソソームは密度勾配法で分離して酵素活性等で調べない限り,完全には区別出来ないのではないのでしょうか。その必要があるということは,簡単に形態で区別出来ないからではないのでしょうか。 電顕でも染色液や染色方法で,顆粒の多少の区別は出来ます。しかし,光顕のような組織化学的手法は,何しろモノクロですから今でも難しいのではないでしょうか。 もし,現役の学生さんなら反対に教えてください。私は,昔6年間ほどしか生物は勉強しませんでしたので…

参考URL:
http://www.med.kyushu-u.ac.jp/cell/sakag.html
akaishi
質問者

お礼

回答ありがとうございます。 >形態での区別が何か必要なのでしょうか。 実験などでその区別が必要というわけではありません。もう少し概念的な話です。 というのも先日、別分野から生物の勉強をしている人に、「リソソームとペルオキシソームはどう違うの?」と聞かれたのですが(THE CELLの模式図で、一つのオルガネラに「lysosome」と「peroxisome」の両方の単語が矢印で指し示されているのを見て、疑問に思ったようです)、うーん、あんまり違わないんじゃないかなあ…と思ったのが質問のきっかけです。 つまり、液胞やリソソーム、ペルオキシソームなど一重膜の構造体の区別(あるいは定義)というのは、構造や形態として絶対的にあるのではなくて、あくまで機能に注目したならばそのような区別ができる、というだけなんじゃないか……と思ったわけなのですが、そのようなとらえ方をして良いのかどうか自信がなくて、質問したわけなのです。 このようなことも最初に書けばよかったですね。失礼しました。 そういうわけなので、ペルオキシソームとリソソームを形態的に区別する具体的な手法については、残念ながら私は全くわかりませんしお教えすることもできません。 が、私が持っていた疑問に関しては、回答してくださったように「密度勾配法で分離して酵素活性等で調べない限り,完全には区別出来ない」ということで、かなり解消したと言えます。 とても参考になりました。 本当にどうもありがとうございました!

akaishi
質問者

補足

お礼に加えようと思って忘れてしまいましたが、生物学辞典の液胞の項を見てみると、 「構造的には,動・植物細胞を問わず,電子顕微鏡によって観察された細胞内の諸種の袋状の構造を形状によって区別し,大きい球状のものを液胞という.」のだそうです。 そういうわけで液胞だけは他のものと形態的に区別されうるようです。でも逆に言えばその区別というのは大きさのみによる、ということですよね。 補足でした。

その他の回答 (1)

noname#29428
noname#29428
回答No.1

「ペルオキシソーム膜は小胞体膜由来である。」とどこかで読んだのですが,真意の程は定かではありません。また,検索してみましたが探し出せませんでした。 ご存じのとおり,リソソーム膜はゴルジ体膜由来ですのでむろん違いはあるのでしょうが,どちらにしましても,形態のみで2種の膜を区別することは簡単ではないのではないでしょうか。 おそらく膜タンパクは異なりますから,その方面から検索してみてはいかがかと思います。参考にもなりませんが…

akaishi
質問者

お礼

こんにちは。回答ありがとうございます。 ところで、小胞体膜とゴルジ体膜は違うのでしょうか?ER-Golgiという双方向的な小胞輸送のことを考えても、一重膜(脂質二重層)ということで、特に違いはないのかと思っていたのですが… もちろん膜タンパクは違うでしょうね。機能も、含まれている酵素の種類も違うので、そういった面からは区別が可能なのだと思いますが、形態的にこれら2つは「似ているもの」「区別しにくいもの」としてしまってよいのか、というところが疑問です。

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