媒質の吸収がない場合、なぜ誘電率の虚部がゼロになるのか?

このQ&Aのポイント
  • 媒質に吸収がない場合、誘電率の虚部 ε"(ω) がゼロになる理由を教えてください。
  • Onsagerの関係式を使用して、媒質に吸収がないことを示す条件を加えることで、誘電率の虚部 ε"(ω) = 0 を導出することができます。
  • 具体的な条件には、ω = -ω や ω = 0 を代入することがありますが、これらが媒質に吸収がないことを示すものかどうかは明確ではありません。
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媒質に吸収がない場合,なぜ誘電率の虚部がゼロ?

媒質に吸収がない場合,誘電率の虚部 ε"(ω) がゼロになる理由を教えてください。ただ,私は以下の式については理解しており,   ε"(ω) = 2 n κ 媒質に吸収がなく κ = 0 なら誘電率の虚部 ε"(ω) = 0 になるというのは理解しております。私が知りたいのは,誘電率の虚部がゼロになる理由を,   ε'(-ω) = ε'(ω) , ε"(-ω) = -ε"(ω) という Onsager の関係式 (?) から導出できるかどうかです。Onsager の関係式に,媒質に吸収がないことを示す何らかの条件を加えて ε"(ω) = 0 導出できるのでしょうか? なお,前述の Onsager の関係式に ω = -ω や ω = 0 を代入すると,虚部 ε"(ω) = 0 になり,誘電率全体としては純実数となりますが,これらが「媒質に吸収がないことを示す何らかの条件」なのかどうか,私にはわかりません。媒質が金属だと断定すれば,吸収がないことを ω → 0 と表現しても良さそうな感じがしますが,誘電体では反対に,透明は ω → ∞ になりそうな感じがします。 もしかしたら,私は全然的外れのことを言っているのかもしれません。どなたか,私にご助力をお願いいたします。

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noname#11476
noname#11476
回答No.1

初めにOnsagerのモデルについては扱ったことが無いことをお断りします。 まずご質問にある、 「吸収がない」→「誘電関数の虚部は0」 という関係は電磁波の基本である、Maxwellの方程式から導き出される物で、Onsagerとは何の関係もありません。 物質中(ある複素誘電関数を持っている)の光の伝搬をMaxwellの方程式で導出すると、複素誘電関数の虚部が0ならば吸収が無いことがわかります。 また、吸収がないためには虚部は0にならなければなりません。(他の係数は0になり得ないから) 消衰係数のkは書きやすいように書き換えただけです。 誘電関数の実部と虚部の関係を知りたいと言うことであれば、クロマース・クローニッヒの関係に従います。(この関係の導出は奥が深く私も完全には理解していません。因果律に起因しています。) Onsagerのモデルというのは実際の物質(特に液体)の誘電関数をモデル化する物だと理解しています。 あと、誘電関数の引数であるωは光の周波数です。ω=0はもはや電磁波ではありませんし、ω=無限大は波長が0の光でこれも実在できません。 ご参考になれば。

38endoh
質問者

お礼

ご回答ありがとうございます。どうやら,私はかなりトンチンカンな事を書いていたようで,お恥ずかしい限りです。後に再度補足させていただきますが,取り急ぎ御礼申し上げます。

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