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配糖体の分析法
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rei00 です。遅くなりました。 > 1何の配糖体かを決定、2アグリコンの構造を決定、 > 3構成糖の同定です。 と言う事は,通常の単離・構造決定ですね。その植物又は同属植物の成分研究を行なった報告があると思います。まずはそれを調べる事ですね。大体類似の化合物が含まれているはずですので,その文献の単離・精製の手法を参考に単離し,要所要所でNMR測定を行なっていけば,既知化合物かどうかを含めて推定できるはずです。 あるいは,どんなタイプの化合物が含まれているかだけであれば,粗分け後の混合物の一部をプレパラティブTLC等で分離し,NMR測定をしてもいいかもしれません。 いずれにしても,貴重なサンプルでしょうから,文献検索の結果を踏まえて,指導教官の方と戦略を練って下さい。それでも分からない時は,天然物化学の研究者に相談される方が良いかもしれません。 > 植物は配糖体化することによって、必要なときにその > アグリコンを使用するまで無毒化していると聞きましたが、 > どのような制御機構なのかすでに明らかになっている > のですか。 もしかして,植物防御物質の関係ですか? でしたら,制御機構の研究もなされていたはずですが,そちらの方は詳しくは知りません。「植物防御物質」や「ファイトアレキシン」等をキーワードに文献検索をしてみて下さい。成書も出ていたと思います。 ご参考まで。
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- futunohito
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iceneさんが研究対象にされている植物に含有している化合物が研究室内で系統的に単離構造決定されているのであれば,標品があるはずですので,それらをクロマトグラフ手法(HPLC,LC-MS等)で同定すれば,未知配糖体か既知配糖体かは分類可能ですよね(または,関連論文の化合物情報から同定手段を決定する).未知化合物であれば,通常の構造決定手法である,NMR,MS,IR等での構造解析を行えばいいのではないでしょうか(一般的すぎる表現ですが). 配糖体にして無毒化している例は青酸配糖体があります. 杏の核果に青酸配糖体が含まれています.果実の部分には配糖体分解酵素があり,捕食者が実を食べる時に核果を砕いてしまうと,青酸配糖体が分解酵素によって分解して青酸を遊離して捕食者が青酸中毒になるという機構です.
- rei00
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大学で研究を行なっている天然物化学屋ですが,『配糖体の定性分析』って,どの程度の事をお考えですか? ・配糖体が存在するかどうかを確認 ・何の配糖体かまで決定 ・アグリコンの構造を決定 ・構成糖の同定 ・糖の繋がり方の決定 ・その他 『一般的』と一言で言っても,何を目的とするかで手段は変わります。目的について補足下さい。研究の性格上,補足ができない場合は,その植物(なければ同属植物)の成分研究の報告があると思いますので,それを参考にして下さい。
- futunohito
- ベストアンサー率43% (21/48)
配糖体の何を知りたいのでしょうか?糖の種類を同定したいのか,アグリコンの構造を確認したいのでしょうか.糖の種類を確認するのであれば,酸または酵素を使って,糖とアグリコンに分離して,HPLCでアミノカラム等を用いて糖の標準品と保持時間の比較をすれば種類の確認は可能だと思います.誘導体化してGCでも同様にできると思います.LC/MSでは,LCで配糖体を分離して,1回目のMSで配糖体の分子量関連イオンを選択してそれをプリカーサーイオンにしてMS/MSを行って,開裂した糖関連のフラグメントイオンをプリカーサーイオンにしてMS/MS/MSを行って・・・,と順番に開裂させて糖鎖の構造解析を行うこともできます.質問の意味を取り違えていたらごめんなさい.
補足
回答いただきまして、ありがとうございます。 知りたかったのは、アグリコンの種類です。 植物の配糖体の糖は多くがグルコースだと聞きましたけど…。 配糖体のアグリコンは低極性物質から高極性物質まで様々ですよね。 私が特に知りたいのは低極性物質、例えば花の香りの要因である揮発性物質を知りたいのです。
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補足
回答いただきまして、ありがとうございます。 挙げていただいた中で順位をつけさせていただきますと、1何の配糖体かを決定、2アグリコンの構造を決定、3構成糖の同定です。 植物は配糖体化することによって、必要なときにそのアグリコンを使用するまで無毒化していると聞きましたが、どのような制御機構なのかすでに明らかになっているのですか。 よかったら、またご回答いただけませんか、お願いします。