• ベストアンサー

日本の学徒動員というのはどのくらいの割合が行ったのか

当時の大学生(高校も?)のいわゆる「学徒出陣」ですが、全学生対象者の何割ぐらいが取られたのでしょうか?そして、その中の実際何割くらいが実戦配備についたのでしょうか?また戦士率などはどれくらいだったのでしょうか?

  • 歴史
  • 回答数2
  • ありがとう数8

質問者が選んだベストアンサー

  • ベストアンサー
  • KITAIKKI
  • ベストアンサー率55% (462/838)
回答No.2

 一般に言う「学徒出陣」は昭和18年12月のことを言いますが、じつはその半年前に陸軍特別操縦見習士官と海軍予備学生の募集(一応志願となっていました)が行われています。  陸軍には1万弱(採用は約1800名)、海軍には5万余り(同10150名)の学生が応募しており、戦後の研究ではこれらの学生も学徒出陣の括りに入るものと考えても良いかと考えます。  ということで本題ですが、学徒兵の詳細な数字が記録された資料は手にすることがなかなか難しいのが現実です。これは各大学、高専(高等学校・専門学校)、さらには大学予科が所在していた都道府県に設置されていた師団、連隊区司令部で各々徴兵検査が実施されており、その徴兵記録はほとんどが終戦直後に各部隊内で焼却されているためです。  ということで情緒的な学徒出陣を扱った資料は大量に存在しますが、織る程度正確な数字にこだわった資料が少ないということです。とはいえその少ない資料の中でも、蛭川壽惠著「学徒出陣・戦争と青春」(吉川弘文館)が一級の資料と言えますので、そこからの引用を含めての回答をします。  学徒出陣は言い換えれば「徴兵検査猶予」の中止ということになりますので、まず全体の数字を探るにはその「徴兵検査猶予」の特例を受けていた学生数を出すことから始まっています。  それによると大学生5万、高専生4万の計9万名が猶予を中止され、徴兵検査を受けているということです。その中から何名の入隊者が出たかといえば、大学3年次は在籍の80パーセント、2年次は82パーセント、1年次・高専3年次は67パーセント、高専2年次は在籍の40パーセント、そして1年次が11パーセントということで、大学生28877名、高専生19005名の計47882名になったということです。  戦死者に関しては正直確実な数字はこれまでも、そしてこれからも出てくる可能性は非常に少ないと考えられます。ただ学徒兵を送った各大学が独自に調査集計を行っており、(例として東大の戦死率が9.6パーセント、東京商大が9.1パーセント)現在では学徒兵全体の平均9パーセント弱を戦死数の計算根拠に使用することが黙認されているようなので、これを実際に計算すると約4600名が学徒兵の戦死者数ということで推計されています。  実戦配備率ですが、残念ながらこれに関しては自信を持って回答できる資料を持ち合わせていませんので、悪しからず。  以上大雑把なところもありますが、多少とも参考になれば幸いです。

その他の回答 (1)

  • morisio
  • ベストアンサー率29% (21/71)
回答No.1

「学徒出陣」は20歳以上の文化系及び、一部の理系の学生を在学途中で徴兵させ、不足していた下級将校や下士官の補充に当てられました。 出征者は10万人~15万人と言われていますが、政府が公式発表を行っていないらしく、あくまで「推定人数」です。 戦死者の数に関してはその概数も出されていないのが現状ですが、 昭和18年に行われた壮行会に参加した約25000人の学徒兵のうち3000人以上が戦死したといわれており、その戦死率は12%以上です。

関連するQ&A

  • 日本の戦時末期の大学生

    「わだつみのこえ」などを観ると、 第二次大戦末期の1943年(昭和18年)の学徒出陣によって入隊した大学生は、 試験を受けて少尉などにすぐ任官していたようですが、 当時の東京帝国大・早稲田・明治などの大学生は、 現在以上にエリートやインテリの色合いが強かったのでしょうか?

  • 第2次大戦 日本の兵士動員割合被害割合

    日本の動員率が6パーセントであると聞きました。案外低かったものだと思います。 戦場が内地でなく、輸送も補給も限界があったということなのでしょうか。質問は ☆20代から30代までの動員年齢のなかで、どれくらいの割合が実際戦場に送り込まれたと考えればいいでしょうか? ☆内地勤務(高射砲陣地とか)に配属されたのは、全動員部隊の何割くらいなのでしょうか? ☆結局第2次大戦での兵士の被害は、例えば第1次大戦のフランスのそれ(人口5500万人中800万人の動員数、戦死150万戦傷400万)と比べるとどういう感じなのでしょうか?

  • 太平洋戦争時の徴兵について

    太平洋戦争時の徴兵について 昨日「15歳の志願兵」を見ていて、ふと思ったので教えてください。 学徒出陣もそうですが、兵力不足の為に徴兵猶予中の学徒が出陣させられたり、一応「志願」で中学生が徴兵されたり、本当に「根こそぎ」な状況だったというのを、よくドラマや映画で見かけます。 でも、空襲や原爆体験者の話などの中で、父親が家に居た、というのをよく目にします。 昨日のドラマ内でも男性教師がけっこう残っていました。 一方では、男性教師は全員徴兵されて、学校には女性教師しか残っていなかった、というのを目にしたこともあります。 実際はどうだったのでしょうか? 戦争末期にも、意外と多数の男性が兵役につかずに残っていたのでしょうか?

  • 今で日本人って日本人って価値ないのばかりじゃない?

    日本人って価値ないのばかりじゃない? 例えば日本って 半数が大学に進学し 9割は卒業するそうです。 これかなり異常なんですよね。 30年ぐらい前までは 欧米の大学は入るのは簡単だけど卒業が難しい 日本の大学は入るのは難しいけど卒業は簡単 しかし、少子化で子供の数はここ30年で50万も減ったのに 大学数は逆に増えているわけですよ。 ようするに30年前の高校3年が160万いたならば 今の高校3年は110万しかいないにも関わらず 大学は増え続けている よってもちろん起こる事は多くの大学が全入か定員割れになる 多くはバカでも入れる。 例えば日本の大卒の人間と アメリカの大卒の人が 専攻の理論について議論したら、一部の東大とか京大とかごくごく一部の名門大学卒を除けば 議論にもならないでしょう。 日本の大半の大学の学士などニセモノみたいなものだからね。 コロナ禍の大学生なんてもっとひどいものですよ コロナ禍の2年間はなんと大学の中退率が半減。 理由は日本の大学など大して出席せずとも卒業できるなか さらにコロナ禍ではリモートですから、在籍してるだけで卒業できちゃうのだから、そりゃ中退が半減しますよ。 日本の大学なんて定期テストをいかに楽にクリアするだけの話ですから アメリカやイタリア、オーストリアなどの大学生が4割~5割が中退する中、 日本はわずか1割の中退率ですからね。 さらに今の日本って大した奴がいないのに人件費ばかり無駄に高い。 だから、多くの日本企業も衰退しているだけの現実。

  • 野原ひろし35歳や慶応大が徴兵されない理由

    ニュースやブログのコメントを読んでて思いました。 クレヨンしんちゃんの父親の35歳(一部情報だと34歳)はまだまだ十分な体力のある年齢だと思うんですがなぜその年代は徴兵されないと信じてる人が多いんでしょうか? また、慶応大の学生が徴兵されないのはなぜでしょうか? 学徒出陣後であってもああいうエリート校は特別に「在学中は」徴兵されないのか。 それとも一部のエリートが幹部学校に入学させられ歩兵小隊長候補となる制度のことは徴「兵」とは呼ばないのか。 どう解釈すべきなのか教えてください。 過去の大戦では既婚で大手企業に勤める35歳男性は徴兵の対象外でしたか? 慶応大生で徴「兵」された人は慶応大生全体の何パーセントぐらいでしょうか?

  • 皆さんの学科の留年率は?

    僕は工学部の学生ですが、10学科あって多いところで留年率7割、少ないところで3割ぐらいです。授業一回休んだら単位不可とうのがあるし油断できない学生生活です。全国の大学の理系は僕の大学みたいな感じですかね?皆さんの大学は留年率はどのくらいですか?文理問わず教えてください

  • 昔の日本の教育状況についてです。

    昔の日本の教育状況についてです。 1:「終戦後の1950年頃から1969年末ぐらいまでは義務教育を終えた後、働きに出る人が多かった。」との話を聞きましたが、 そうなると当時は今とは違って高校生は結構エリートで、大学生/短期大学生は東京大を初めとする国公立大学と、早稲田大や法政大等私立の大学/短期大学との入学難易度の差はあれどさらに「選ばれし者」との認識だったのですか? 2:質問1と関連しますが、当時は商業や工業等実業系統の高校が入学人気が高かったそうですが、その点については? 3:当時の東京大や京都大等難関大学の入試にあたっては「四当五落」という言葉があったほど、受験競争が激しかたっとのことですがこの点は?又大学生はどの大学も多くの学生が詰襟の学生服を着て登校し、女子学生は文学部でさえ少なかったとの事ですが---。 4:調理等専門学校の位置づけは当時どんなものだったのでしょう? 以上4点、当時の状況を知りたくお尋ねいたします。

  • 初体験を経験する各世代での割合。

     先日、友人達との雑談で出た話なんですが、各年代での初体験の経験割合ってどのくらい?なんでしょうか?。    私達の感覚では  中学生では 全体の2割が経験済みな人  高校生では 全体の4割が経験済みな人  大学生では 全体の7割が経験済みな人  との推論で結論されました。  実際の統計調査などはありませんでしょうか?。  くだらない質問ですいません^^;。  

  • 全大学生における有名大学生の割合

    日本では大学と聞いて都会の有名校ばかりが想像されがちですが、実際には日本国内には700ほど大学があって世間一般に想像されるような大学はごく一部と言えます。 そこで、日本のすべての大学生の中でも有名な・世間一般に想像されるような大学に通っている学生の割合はどの程度なのでしょうか。ここでの有名な大学の定義は「国公立である」か「学術界の人間と地方民と大学マニア以外の人間の半数以上が知っている」としておきます。

  • 教育費が上昇すれど、就職率が低い日本

    今の時代、子供一人育て上げるのに1千万かかると言われてます。デフレでも教育費は増えてるそうです。 一方、大卒の就職率は6割程度とのこと。 ニートやフリーターも増えてます。 教育の効果は必ずしも就職で計る事は出来ないとは思いますが、一千万近くかけて大学まで行かせたのに、働き口のない学生が4割もいるって、コストパフォーマンス低すぎませんか?