工業簿記の仕掛品と総合原価計算の仕掛品の違いとは?
- 工業簿記での仕掛品は、製造間接費と材料という要素で構成されています。
- 総合原価計算での仕掛品は、月初仕掛品と当月投入量、月末仕掛品、完成品という要素で構成されています。
- 工業簿記の仕掛品は、月初仕掛品と月末仕掛品の合計として計算することができます。
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仕掛品
工業簿記の仕訳に出てくる 【1】仕掛品 /材料 製造間接費 と 総合原価計算に出てくる 【2】月初仕掛品 50 当月投入 100 合計 150 【3】月末仕掛品 20 完成品 130 この3つの「仕掛品」について頭がごちゃごちゃです。 まず 【1】の 仕掛品 /材料 製造間接費 について この場合の仕掛品は 仕掛品=月初仕掛品+月末仕掛品 ということでしょうか? 置き換えれば 月初仕掛品 /材料 月末仕掛品 製造間接費 ということになりますか?
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>この場合の仕掛品は 仕掛品=月初仕掛品+月末仕掛品 ということでしょうか?// 違います。この場合の仕掛品は当月投入のことです。 ご質問の【1】と【2】【3】の違いはなんでしょう? それは、【1】が仕訳であるのに対して、【2】【3】は生産データであることです。異なる表現の物を持ち出してきて比較することは容易なことではありません。どちらもT字勘定で表わすと分かります; 【1】をT字勘定で表わすと(/は貸借の境目の縦線と考えて下さい)、 材料 仕掛品 製造間接費 / 仕掛品 100 又は 材料100/ および 材料 20/ / 製造間接費 20 ということです(便宜的に金額を入れました)。一方【2】【3】は、 仕掛品 月初有高 50/製品 130 材料 100/月末有高 20 となります。 この【2】【3】の借方の「材料100」の部分が【1】の仕訳の借方仕掛品と同意(つまりT字勘定でみると材料勘定の貸方仕掛品100か、仕掛品勘定の借方材料100、特に【1】と【2】【3】を同じ仕掛品勘定で見れば正にどちらも借方にあります。)なのです。 工業簿記で大切なのは勘定連絡だと言われますし、実際その通りだと思います。T字勘定で理解できるようにしましょう。工業簿記は価値(材料などの資産)や費用(労務費や経費など)を集積して新たな価値(仕掛品や製品という資産)を作り出す行程ですから、大抵の勘定は、借方に資産や費用が集積し、新たな資産が貸方に出来ていきます。そしてそれがどんどん繋がっていきます。 とにかくT字勘定で理解できるようにしましょう。
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