動的光散乱法での散乱強度分布とは?体積分布との違いは?

このQ&Aのポイント
  • 大学で動的光散乱法によって金属ナノ粒子の粒子径を測定する実験を行いました。粒子径の分布として横軸が粒子径[nm]、縦軸が散乱強度[%]のグラフが得られました。散乱強度とはどういったものなのでしょうか?
  • 粒子径の大きさによって散乱強度がどのように変化するのかが問題です。
  • 体積分布とは異なり、散乱強度分布は散乱断面積に比例する傾向があります。
回答を見る
  • ベストアンサー

動的光散乱法での散乱強度分布

大学で動的光散乱法によって金属ナノ粒子の粒子径を測定する実験を行いました。 その際に粒子径の分布として横軸が粒子径[nm]、縦軸が散乱強度[%]のグラフが得られましたが、 この散乱強度とはどういったものなのですか? 例えば半径1nmの粒子が100個、半径50nmの粒子が10個ある場合、 個数分布では半径1nmの方が多くなりますが、体積分布では半径50nmの粒子の方が多く表されます。 これは体積は半径の3乗に比例するので、粒子径の大きいものほど影響が大きくなるからですが、 散乱強度分布で表された場合はどうなるのですか? 散乱断面積に比例するような気がするのですが合っているでしょうか? すみませんが、ご教授お願いします。

  • 化学
  • 回答数1
  • ありがとう数5

質問者が選んだベストアンサー

  • ベストアンサー
  • drmuraberg
  • ベストアンサー率71% (847/1183)
回答No.1

光散乱でポリマーの平均分子量を測り、レーザで融体の速度分布を測り、 拡散理論と遊んだが、動的光散乱法は知らないというOBです。 前から気に成っていたのでこの機会に勉強してみました。参考書は http://www.photal.co.jp/book/be_01_03.html http://www.waseda.jp/zaiken/fol_kyodo/local/bunseki/lb-550shousai.pdf の2つです。 原理は大略、粒子による散乱光の揺らぎの自己相関関数が粒径の異なる 粒子からの自己相関関数の和として表され、分解されたそれぞれの自己 相関関数から粒径とそれに応じた散乱光強度を算出し、この散乱光強度を ある仮定の下に頻度に換算し粒径(分子量)分布を求めると言うものです。 散乱光強度は粒子の重さ(重量平均分子量)、つまり体積に比例します。 測定角度を固定すれば、大きな粒子からの散乱光は多く、小さな粒子 からの散乱光は少なくなります。当然粒径が同じなら散乱光強度は 散乱体積中の粒子個数に比例します。 これが、重なり合って、時刻tでの(合計)散乱光強度I(t)として 観測されます。 時刻t+τまで追跡した時の散乱光強度をI(t+τ)とすれば、 自己相関係数G(τ)は G(τ)=< I(t+τ)*I(t)>/I(t)^2  となり、相対%表示となります。 しかし、粒径分布の場合には更に次の操作が必要です。 G(τ)=ΣGi  で表されるとして、重畳曲線GをGiに分離し、 それぞれのGiに Gi(τ)=< Ii(t+τ)*Ii(t)>/Ii(t)^2  を求めます。 粒径区分が五個の場合、G1(0)、・・・G5(0)の相対比率が散乱光 相対強度%で表されていると解釈できます。 とても便利な装置で近年の電子工学の進歩を感じましたが、解析過程 での仮定が多く、結果は本当に分子の形状と大きさを表して居るのかな という印象を持ちました。 モデルの仮定に始まり、仮定に仮定に仮定を重ね、それらしい分子量と 分布を導出し、ついには商品化する。凄いです。 以上OBの繰り言です。

gooida
質問者

お礼

返事が遅れてすみません。 詳しく説明していただいて、ありがとうございます。 粒度分布として表されるまでに、多くの数式が用いられているのですね。 参考に挙げていただいたサイトも読んで、勉強したいと思います。

関連するQ&A

  • 散乱されるX線の強度について。

    ある教科書を読んでいて、原子がX線を散乱する現象は古典電磁気学だと以下のように説明できるとしています。 X線は原子に作用する振動電場とみなす。原子にX線が入射すると、原子中の電子がそれと相互作用して、同じ振動数で振動し始める。一般に、荷電粒子が加速度を持つと振動電磁場が生まれ、粒子を中心とした球面波が出る。荷電粒子の荷電をq、質量をm、加速度をaとすれば、散乱されるX線の強度は(aq)*2に比例する。 ここで何故、強度が(aq)*2に比例するのか説明がまったくなされていないので分からないでいます。分かる方よろしくお願いします。

  • 散乱光

    レイリー散乱、ラマン散乱について なぜ、散乱光強度は入射光の電場強度の2乗に比例するのですか。 詳しく教えて下さい。お願いします。

  • ミー散乱?

    グリーンレーザ光を波長と同じくらいの粒子(0.5ミクロン)が点在する基板に照射した場合、ミー散乱しか起こりえないのでしょうか。 表面がざらついた粒子の場合、ミー散乱の散乱断面積ではなく、その粒子の実際の断面積(半径rの場合、πr^2)の部分がすべて散乱してしまうような気がしますがいかがでしょうか。

  • 発光強度の単位は

    分光計測器で分光分布の波形を得ました。グラフの横軸は波長で、 単位は[nm]なんですが、縦軸の発光強度の単位が解らないので質 問しました。よろしくお願いします。

  • 粒子径分布のCV

    作製した微粒子の粒子径分布を顕微鏡法で解析しています.測定した300個の粒子径より標準偏差と平均粒子径(算術平均)を算出してCVを計算します.実験条件によりナノサイズ粒子(50 nm)とミクロンサイズ粒子(5 um)に作り分けしますが,ともに頻度分布曲線を描いた際,明らかにナノサイズ粒子の分布の方がミクロンサイズ粒子のそれよりも幅が狭くなるにも関わらず,ミクロンサイズ分布の方がCVが良好(より小さい値)となります.これはいったいなぜでしょうか.たしかに,CVの計算式(標準偏差÷平均径)からしてナノサイズ粒子の方が一般にCVが高めに出てしまいそうなものです.ナノ粒子分布のCVとミクロン粒子分布のCVは単純比較できないのでしょうか.どなた様か宜しくご教示いただけると幸いです.

  • ナノ粒子の散乱数

    緑のポイントレーザーに小滴をあて、ディテクターに入射した散乱光をオシロスコープで観察しました。この観察した波形をどう解釈すればよいか困っています。 「散乱光はオシロスコープで波形がわかれて観察されるほど強い」と読んだのですが、ピークの数が散乱されたナノ粒子の数なのでしょうか?観察された波形で出力電圧がピークによってかなり違うのは、ナノ粒子の粒子径が違うためだと思ったのですが、散乱された粒子数が多ければ当然出力電圧も上がるはずで、どう解釈すればよいかつまずいています。 また、フォトン1粒あたり何mVか計算する方法はあるのでしょうか?

  • ホワイトガウシアンノイズのスペクトル強度の頻度分布

    ホワイトガウシアンノイズを一回計測すると、そのパワースペクトルはバラつきますが、 その「強度の分布」はどのような分布となるのでしょうか。 すなわちスペクトル強度を横軸に取り、ある強度が出現する頻度を縦軸に取った頻度分布は、 理論的にどのような分布関数に従うのでしょうか。 じつは以前同じ質問をしているのですが、その時は私の質問の日本語が拙すぎたため、再びスレッドをたて御教授いただきたい次第です。 以前のスレッド (http://okwave.jp/qa4643321.html) では、 振幅スペクトルの強度分布はレイリー分布に従うのではないか、と御助言賜りましたが、 理論的裏づけについてはご存知ないとのことでしたので、再び質問させていただきました。 御助言いただく中で私の予想としては、 パワースペクトル強度は自由度2のカイ2乗分布(振幅スペクトル強度はカイ分布≒レイリー分布)に従うのではないか、 と思っているのですが、知識不足のため見た目でしか判断ができない状態です。 理論的に従うべき分布は何なのでしょうか。 よろしくお願いします。

  • 粒子径分布について

    Sauter粒子径とDe Brouckere粒子径について教えてください 大学院で化学について現在学んでいます。 論文を読んでいて静的光散乱を測定して粒子径分布を出しているのですが、2種類の粒子径の算出を比較しておりまして、それがSauter粒子径(d32)とDe Brouckere粒子径(d43)です。 Sauter粒子径につきましては本にも少し載っていて体面積平均径であるということまでは分かりましたが詳しいことはわかりません。 De Brouckere粒子径につきましては載っている文献すら見つかっておりません。 この2つの粒子径について算出方法やどのような粒子径なのかを教えてください。 また載っている文献や論文を教えていただけるとありがたいです。 どちらかでもよろしいのでご回答よろしくお願いします。

  • ラザフォード散乱のシミュレーション

    ラザフォード散乱をコンピュータでシミュレートしてみたいと考えているのですが、 どうも巧くいきません。 よくある、 1個の原子に対して、衝突パラメータbをもつ荷電粒子が入射するとどの角度に散乱されるか、 ということがやりたいのではなくて、 固体に対して複数の荷電粒子が入射すると、散乱角度はどう分布するか、 ということをやりたいと思っています。 もう少し具体的に説明すると、 ○有限の個数の電子を有限の大きさの金箔に入射、 ○ラザフォード散乱の断面積にしたがって散乱させ、 ○有限の角度によって制限された散乱角度分布を調べたい。 説明下手で申し訳ないですが、つまり、 ◎有限のサイズを考慮したときの散乱角度分布をモンテカルロ法により調べたい わけです。 とりあえず、単純にラザフォードの公式を利用しようと思ったのですが、 sinθが分母にいるため、θ=0 では発散してしまい、 モンテカルロ法が適用できません。 そこで、θ=0 を回避するために、衝突パラメータに最大値b_maxを設けようとしました。 考え方としては、b が標的の原子間距離の半分よりも大きくなったら、 その場合は隣の原子からの寄与のほうが大きくなるから、 b_max は原子間距離の半分と等しいであろう、というものです。 しかし、b=b_max の時の散乱角度θを求めてみると、 思ったよりも小さな値となってしまい、ほとんど発散してしまう状況と変わりません。 b_maxを導入しようという試みは、間違っていますでしょうか。 あるいは、これは正しく、ほとんど発散してしまう状況で計算するしかないのでしょうか。 どのようにしたら、巧くシミュレーションが出来るか、ご助言をお願いいたします。

  • 正規分布から実値を求める方法

    ある正規分布(横軸:長さ[cm]、縦軸:分布個数[%])において、 平均値A[cm]、標準偏差σが分かっているとき、 例えば、分布の下限から10%、20%、30%…のところの実値[cm]を求める方法を 教えて頂きたく。 (ExcelのNORMDIST関数を使うようなことまでは 分かったのですが、具体的にどう使えばよいかが分かりません。)