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ピクリン酸が強酸性である理由を教えてください。
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そもそも酸性が強いと言うことは、 R-O-H → R-O^- + H^+ の解離平衡が右に偏っているということです。 なぜ平衡が偏るかと言えば、R-O^-が安定だからです。平衡は安定な方向に偏りますからね。 言い方を変えれば、ピクリン酸からH+がとれた形と、フェノールからH+がとれた形を比較すると、前者の方がずっと安定であると言うことです。 ピクリン酸からH+がとれたもの(R-O^-)には負電荷が存在します。これが安定であると言うことは、ベンゼン環に負電荷を安定化する要因があるということです。ニトロ基は強い電子求引性を持つ置換基です。つまり、負電荷がニトロ基に吸い寄せられて、分散(非局在化といいます)することになり、それが安定化につながります。 なぜ、非局在化によって安定化するかと言うことの説明は難しいですが、電荷が1カ所に集中しているよりも、広く分散している方が安定なのです。ピクリン酸では3個のニトロ基を含めて広い範囲内に負電荷が分散するために「ピクリン酸からH+がとれたもの(R-O^-)」が安定化され、解離平衡が右に偏ります。
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回答ありがとうございます。 ごめんなさい、次からは気をつけます。でも参考にさせていただきました。 ありがとうございました!
- Toru_jp
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高校生という前提でざっくりとですが、 ベンゼン環の電子密度が低下しているということは、ベンゼン環は若干+寄りだということですから、OH基のOはベンゼン環にやや引っ張られるわけです。したがって、H+が離れてしまう確率が高くなります。
お礼
ご回答いただきにありがとうございます! 納得しました。あ、高校生です。一応受験生で…もっと勉強頑張ります! 本当にありがとうございました。
- 4500rpm
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イメージで言うと 1)ニトロ基が電子を引っ張る 2)酸素原子の電子がベンゼン環に引っ張られる 3)水素の電子が酸素原子に引っ張られる 4)H+が離れやすくなる 詳しい回答は、他の人に任せます。
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わかりやすい回答ありがとうございます!ようやく問題集先に進めます…(笑) 本当にありがとうございました。
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